あんなかどうぶつ病院 千葉県流山市前平井 04-7179-5712 流山セントラルパーク駅 動物病院 ペットホテル

あんなかどうぶつ病院
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2025年03月15日 [日常あれこれ]

【衣】に関するアレコレ

こんにちは、獣医師の大野です。

病院前の植物ですが、
もっさり

きれいですよ。きれいなんですけど、3月の時点でこんなにもっさりだと
4月にはどうなっちゃうんでしょうか

株分けなる技法をやってみたいんですが、
ビオラってそもそも株分けするような種類ではないのと、
引っこ抜くとなると、真下でスタンバってるチューリップの球根がいるはずなので
そっちを傷つけたくないんですよね。
毎年自宅でもビオラを育てていますが、どんな場所よりもここは大きく育ちます。
日当たりってやはり大事です。

今年は花粉の飛散量も多いですし、外作業はつらいです。
当院のスタッフは私以外の人は誰も花粉症ではないので
分かり合える仲間がいないのは寂しいものです。

花粉症は犬でも一定数存在します。
犬の場合、人と同じようにくしゃみや目のかゆみなどが出ることもありますが、
それよりも多いのが【皮膚症状】です。
人間でも外から帰ってきた洋服には花粉がついているぐらいですから
当然犬にもついているでしょうし、彼らは基本的に
地面に落ちている花粉も素足で踏んで歩きますので
足の指の間がかゆくて舐める…となって気づく方が多いようです。

食べ物のアレルギーなら食べないようにできますけど、
環境のアレルギーは完全排除が難しい・・・
なのでできることと言えばお薬を飲んでかゆみをやり過ごすか、
空気清浄機をしっかり使う、こまめに体を洗う、とかぐらいです。
ある程度効果があると思われるのが洋服を着せることです。

元々は防寒対策やオシャレ目的で犬にお洋服を着せている人が大半でした。
ここ数年は特に、オシャレをしている動物たちが増えている印象です。

ニット
ジャンバー



いくら毛もじゃとは言っても、よほど毛が密に生えていなければ真冬の散歩は寒いでしょうし、
犬が素っ裸(?)でブルブル震えながら風にあおられているのに
人間だけコートとマフラーと手袋するのは・・・流石に気が引けますよね(笑)。

昔は犬に洋服を着せる習慣がなかったので、何となく抵抗がある方もいるかと思いますし、
私も数年前まではそうでした。
でも、今になってみると少し認識が変わってきました。

草むらにズンズン入って行くと、花粉とか草の実とかダニとか、
そういう細かいものが付着してきます。
人間のようなむき出しの皮膚ならすぐに気づいて除去したり洗ったりできますが、
動物って毛が多いので、入り込まれたらとっても厄介です。
その点、生地が多少薄くても覆われていれば、帰宅後脱がせるだけで
完全とは言わないまでも細かいものの付着を防ぐことができると思います。

ただし!着せっぱなしで良いってことではないですよ?
時々脱がしてブラッシングをしたり、服を洗ったりということは必要です。

また、これからの季節は真夏に外に出た際に、太陽が直に体に当たるよりも、
薄手でも布が一枚覆っていた方がジリジリとした焼けるような暑さは感じにくいですし、
それが接触冷感の製品だったりすれば尚更です。
保冷剤を入れるためのポケットがついているタイプや
水で濡らすだけで気化熱を利用して涼しくなるタイプもあります
気化熱

↑気化熱タイプ

雨の日のお散歩に最適なレインコートタイプは、地面からの泥はねなどから
多少守ってくれるようですよ。
レインコート


様々な洋服を着てくる犬たち、人間である私より数倍おしゃれです。
でも私の服より布の量がずっと少ない割に、金額が倍以上なの、なんでだろ~♪
もしかすると犬側から我々スタッフを見ると、
「この人1年中おんなじの着てんな〜」って思われてる可能性もアリです。

確かにその通りです。私たちのユニフォームは季節とか関係ありません。
病院によって、採用しているユニフォームは異なります。
一応当院では、獣医師は何となく暗い色看護師とトリマーは明るい色、と決めています。
そして実は下に履いているズボンだけは全員同じです。
以前勤めていた動物病院では、上も下も真っ白なユニフォームでした。
すっけすけ

↑こんなの

清潔感があって良いのかもしれませんが、スタッフにはとっても不評でした。
お察しの通り、こういう薄い色は下着がスッケスケになるので、
生地がそもそも分厚いのに上下インナーが必須なため真夏は非常に暑苦しく、
また、出勤時の私服によってはインナーを忘れることもあり、
そうなると患者さんから「下着透けてますよ」と言われることも…。

人数が多かったからなのかはわかりませんが、
「買い換えたい」とのスタッフの声はうやむやにされ、
このユニフォームは変わることなくかなり長いこと使用していました。
透けることも困りますが、個人的には薄い色の衣類は
光を反射して眩しくて偏頭痛になってしまうのでそういう意味でも苦手です。

色以上に私にとって大事なのは質感です。
縫い目が気になるのもそうなんですけど、衣類の
気になる縁

↑この縁のところが生地によってはすごく気になってしまい、
結構簡単に蕁麻疹が出てしまいます。なので、

色が暗めで、生地が柔らかめで、でも頻回の洗濯に耐えてくれて
漂白剤が飛んでも色が抜けなくて、アイロンかけなくてもしわにならないもの


この条件を全部満たすものを見つけなくてはいけません。

元々は院長が「統一感を出したい!」ということで獣医師は獣医師、看護師は看護師で
お揃いのユニフォームを、と計画していました。
時々キャンペーンで【今なら病院名の刺繍を無料で入れます!】というのがあり、
その際に一緒に買いましたが、価格帯が安かったこともあり、
しっかり蕁麻疹が出てしまいました。(院長はなんともないらしい)

肌質に合うかどうかは目視ではわからないのですが、
残念なことにこういうユニフォームは実店舗みたいなものがないので、
通販で注文して到着したものを1日着てみて
その時初めて「あ〜失敗だった…」とか分かります。
上だけで5000円ぐらいするとなると決して安くはないものなので、
失敗したくないな〜と思ったら、「これならいける!」というのを見つけた時に
色違いで何枚も買ってしまうのが一番無難です。

というわけで、私は院長の倍ぐらいの値段のユニフォームとなり、
なんか申し訳ないのでユニフォーム代は支給ではなく自分で工面しています。
でもその方が好きな時に買い足したり変更したりできるから
これはこれで気が楽です。多分7色ぐらい、全部で20枚ぐらい持ってます。
よだれとかオシッコとかついたら(実際ついてなくても疑いレベルでも)
速攻着替えますので私のユニフォームはいつも清らか、感染対策ばっちりです。

また、おそろいのユニフォームで揃えたい!という当初の院長の夢を叶えるべく、
出来るだけ同じ色を着られるように、
休みの日は、ウェブカメラで院長が何色を着ているかを確認し、
翌日の出勤日に同じ色になるように調節しています。
そこまで気をつけて着ていたのに、先日院長にその話をしたところ、
「私、そんなこと言いましたっけ?」と言われた時の悲しさ・・・

ま、いいです。他人ってそんなもんです。

因みに病院名の刺繍入りで買った小池さんのユニフォームですが、
小池制服

↑左胸に【あんなかどうぶつ病院】と縫われています。
でも、小池さん的にはこれがとても恥ずかしいらしい。
別にそんないかがわしいこと書かれてるわけではありません。
ただ病院名が書かれてるだけなのに、面と向かってはっきりと
「恥ずかしい!」と言われた院長の気持ち!
まあ、他人ってそんなもんです。(本日2回目)

そもそも小池さんは名前の刺繍がなくても
何か上に羽織らないとすぐ隣のファミマでも行けず、
黒田さんに至ってはたとえ何かを羽織っていても、
上着の前が開いててユニフォームが見える状態だとファミマにも行けないとのことでした。
チーム小娘は2人ともダメとなると、年齢的な問題でしょうか。
院長は全然平気なようですし、馬場さんも気にしていないようです。
私もこの格好でどこにでも行けます。
よほどの有名人とかでない限り、誰も他人に興味ないですからね。
その証拠に、買い物に行った先にどんな人がいたかなんて覚えてないです。
他人ってそんなもんです。(本日3回目)

下に履いているズボンに関しては、私はとても重宝しています。
ペンキ塗りや土木作業、草むしりなどの時って汚れたり破れたりする可能性がありますが、
私服はそもそも数が少ないので汚していいものはありません。
その点ユニフォームのズボンは比較的丈夫ですし、作業用なので
ペンキがついても多少穴が開いても全然気にならない!穴が開いたらつぎあてしちゃえ!
生地がやや薄いけど寒い時は中にももひき的なものを履けば大丈夫!
おまけに脱水した瞬間にほぼ乾いているという優れもので、しかもとても動きやすい!
お転婆小池

↑飛び降りそうなジジくんを足でガードするお転婆小池。
こんなやんちゃな格好も余裕で出来ます。
値段は上衣と比べれば半分ぐらいの値段で良心的です。

ただ!ひとつ悔しいことがありまして・・・
このズボンはかなり長く作られていて、足の長い黒田さんですら多少切るらしいので、
多分誰もが裾上げは必要です。
それは全然いいんです。子供の頃から何を着ても履いても全部長かったので
全てのズボンは裾上げをするものだと思って40年近く生きてきましたから。

でも残念なのはその長さです。
カット済み

切るとこ、多くないか!?
測ってみたところ、25センチも切ってます。
ズボンなのでこの長さの筒状のものが2本もできてしまいます。
「破れたところのあて布用に取っておこう」とは思っていますが、
だとしても長すぎる。そんなに大穴は開きません。

「足短い人用で作って、布少ない分
500円引きとかにならないかな〜」
なんて思ったりします。
これ、シンプルにもったいないと思うんですよね。SDGs的な意味でも。
タオルとかTシャツっぽい生地とかなら、切れ端を掃除に使用するとかできるんですが、
生地の質的にそういう感じじゃないですし、どうしたもんか…

というわけで、私はこの布を何年も前からちゃんと有効活用しています。
ヒントはユニフォームを販売している通販サイトにありました。
2000円


ズボンの下の方にポケットを増設!
注文時にオプションでお願いするとプラス2000円ぐらいかかります。
これを、余った布を使って自分でこしらえます。
めんどくさいんですが、でもこのポケットすごく便利です。
聴診器とか小さめのタブレットとかも入ります。
射撃の名手

↑例えば大き目の殺虫剤でも2本入っちゃいますので
見つけ次第すぐに【射殺】できます。

そんなわけで、下のズボンはお揃いとは言いつつも、
私のだけちょっとワンランク上なのが自慢です。どんなもんだい!

あと、ユニフォームにまつわるもう一つ言っておきたいことが!

ユニフォーム(上衣)のポケットですが、結構頻繁に入口のところが裂けます。

ぽっけ

↑矢印のとこ。
いつも思うんですけど、こういうカタログのモデルさん、素敵すぎて
実際こんな人がお医者さんだと一瞬で治りそうですよね。こんなん、いないですよ(笑)。
しかも素敵だと思って購入すると「あれ?」ってなります。
顔面が違いすぎて再現性が低い(笑)


理由は2つ。
1つ目は動物を抱っこした時に後ろ足がポケットに入りやすく、
その状態で強い力でジタバタされるとビリッと破けます。
もう1つは診察台に原因がありまして、台の下のところ
とっき


この部分にたくさん突起物が出ています。
これは手術などするときに手足を固定する紐を結ぶためのものらしいのですが、
お昼はこの診察台を食卓替わりで食べますが、椅子から立ち上がる時に
この突起物にポケットが引っ掛かったまま立ち上がるとビリっと破けます。
獣医師が着ているユニフォームは特に引っ掛かりやすく、
院長のポケットも油断すると半分ぐらいまで破けています。

決して安いものではないですし、院長が破けたの着てるって良くないんではないか・・・
と常々気になっているので、年に3〜4回ぐらいの頻度で
自分の制服を直すのと同時に、
洗濯物でぶら下がってる院長のユニフォームを勝手に直しています。
別に勝手にやっていることなので感謝の言葉とか全然いらないんです。
いらないんですけど、私はあくまで【善意】のつもりでやってました。
ですが、先日院長からこんな一言が・・・。

「本当はそろそろ買い換えようと思ってたんですが・・・。
なんか私・・・なかなか買い換えさせてもらえないですね(笑)」


ええ〜〜〜〜!? そう来るとは思わなかった!!

別に阻んでるつもりはないし!どうぞ買い換えて頂いて結構ですよ。
その感じ、想像もしてなかったわ。

ま、他人ってそんなもんです。(本日4回目)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
この時期気を付けなければならない3Kというのがあって、
1つは花粉、2つ目は気温差、3つ目は乾燥だそうです。
個人的には今年は乾燥を強く感じています。

先日自分の肘に何かガサガサしたテープみたいなものがついていると思い、
はがそうとしたところ、己の皮膚でした。
この時期は指もガサガサ過ぎてタッチパネルは反応せず、
故に指紋認証も全く使えなくなります。
そしてのんさんの毛が顔にすごく張り付くので、
髭剃りするおじさんのように顔面にコロコロをかけるのが日課です。

潤いが足りない・・・でもスタッフみんな同じ空間にいるはずなので
私だけがガサガサなのは何故だ?・・・と考えたところ、
室内の【湿度】の問題ではなく、
私の生活に潤いがないのではないかと指摘を受けました。

確かに〜それはあるかもしれないですね〜。
恋している人は美しくなるって言いますし、
そうなると肌も潤ってくるのかもしれません。
代わり映えしないメンバーで、心ときめかすこともない日常が
私の皮膚をむしばんでいるのかも・・・

院長は恥ずかしげもなく
「大野先生は本当の恋をしていないんですよ。
本当に人を好きになったことがないんですよ」
とか言ってました。
こんなことを言ってはいけないでしょうが、
なんか…鬱陶しかったです(笑)!!
でもこの期に及んで恋愛したいとかは全くないので、
それをするぐらいなら多少気持ち悪くても
入浴剤を使ってハンドクリームボディークリームを塗って
化粧水でもつけて頑張ろうと思います。そろそろ40になるし。
(↑これをしないから乾燥しているという説もあるにはある)

☆お知らせ☆
そろそろ狂犬病注射、フィラリア予防、ノミダニ予防のシーズンです。
フィラリア予防をスタートした方には、今年は素敵なエコバックがついてきますが、
数が少ないので早い者勝ちになります。
また、フィラリア予防を1年効く注射でしたい方、
3月末まではお得なキャンペーンをやってます。
こちらの注射も無くなり次第終了で、昨年は6月頃には終了してました。
4・5月は混雑も予想されますし、院長もいない日が多いですので
ご希望の方は3月中の来院がおススメです!
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