2022年08月23日 [日常あれこれ]
明日院長不在のお知らせと、のんさんを観察してみた!
こんにちは、獣医師の大野です。
まずはお知らせです。
明日24日の水曜日の午後、院長不在となります。
その翌日の25日も木曜な為院長はいません。
ですのでどうしても院長に会いたい方は、
急ですが明日の午前中お越しください。
今年もひまわりが咲きました。
でもやっぱり今じゃないのよ!なタイミングです。
私はお盆の墓参りとお彼岸の墓参り目掛けて栽培しているので、
ドンピシャそのあたりに咲いて欲しくて植えるタイミングを調整しているんですが、
丁度いいはずなのになぜか毎年ズレます。
昨年は早すぎたので、早すぎた日数分今年は調整したものの
肝心のお盆の墓参りには2本しか持っていけませんでした。
そしてむしろ今が良い感じです。
ということは、おそらくお彼岸の時用に種まきした方も遅れるんでしょうから
きっと10月に入ってから咲き始めるのも出てくるはずです。
種は1袋買うと150粒も入っててさばくのが大変なのに
肝心な時にはあまり咲いていないという…雨の量とかも毎年違いますからね。
ま、必ず咲いてはくれているのでいいですけどね…
忘れないうちにここにメモしておきます。
来年は5/25にお盆用、7/2にお彼岸用の種を植えること!
行動制限のない夏休み、皆様楽しみましたか?
当院はお盆休みもなく、唯一8/11の山の日だけがお休みでした。
8月は比較的来院数が多く、ホテルの利用などもあるため
私は埼玉への墓参りのみのなんてことない夏を過ごしました。
院長に至っては8/11の休診日すら出勤していましたので、
そんなわけで明日の午後から遅めの夏休みなのです。
そういえば先日帰宅後に爆弾が落ちたような音と地響きがしまして、
外に出てみたら花火が上がってました。
うちのために上げてんじゃないかってぐらいの見やすさでしたが、
元々そんなに花火に興味ないので申し訳ない気がしました。
もっと好きな人たちの家から見やすいように上がればいいのにと。
でも一応写真も撮りました、まるでリア充女子のように。
うん、王道のやつ。
これは何を表現しているんですかね・・・ハチかな?
これはわかりやすいですね。あれです。
蚊に刺された横向きの尻。
20分ぐらいで終わっちゃったんで、どこの花火大会だろうと思って調べたんですけど、
8/14に江戸川でやってた花火に該当するものがありませんでした。
何だったんでしょうね。
9月あたまに資格試験が控えているため、夕食の後や仕事が休みの日は
ちゃんと勉強したいのですが、うちの毛モジャが邪魔をします。
これは全猫共通の特性だと思いますが、本を広げれば上に乗って見えないようにし、
Youtubeの解説動画見ようとすれば画面の前に立ちはだかって
何だかこちらを観察してきます。
↑ど〜ん
邪魔されないようにと午前中のうちにガッツリ遊ばせて疲れさせて、
くたびれて寝たところで勉強を始めるのに、わざわざやるのはなんででしょう。
「たまたまここで寝たかっただけです」みたいな顔をして、この暑苦しい時に
膝の上を占拠するのはなんででしょう。
のんさんの体が大きいので私の膝からこぼれ落ちそうになるのを
「危ないよ」って手で支えてあげているのに「なにするにゃ!」って
その手を咬んでくるのはなんなんでしょう。DVでしょうか。
そんな感じで私の勉強はなかなか進まず、モチベーションも下がってしまうので、
そんな時はもう勉強は諦めることにしています。お陰でまだ半分も終わってない…
そこまで邪魔してくるんだったら、そんなにアピールしてくるんだったら、
のんさんのことをじっくり観察してやろうじゃないの!もっと知ろうじゃないの!
ひょっとしてひょっとすると試験に出るかもしれないし!
◆のんさんの眼◆
以前お話した通り、自分で身だしなみを整えないタイプの猫なので
目ヤニが標準装備されております。
そして、最近気づいたんですが、のんさんは猫の割に垂れ目な気がします。
優しい印象になるのは良いことですけど、だから精悍な感じがしないんでしょうね。
◆のんさんの鼻◆
初めてのんさんに会った時は、まだ1sに満たない子猫でした。
↑幼き日ののんさん。かわええのお。今よりシュッとして見える気が・・・
カゼをひいていたので頻繁に目ヤニや鼻水を拭いてあげなければいけない感じでした。
それほど嫌がったりはしないんですけど、どうも鼻水が固まったところが
こびりついているな、何とか取れないかな、と一生懸命擦っていて気づいたんですが
↑この茶色いシミ、汚れでも鼻くそでもなく、模様です。
そして現在ののんさんにも
ちゃんと鼻くそ風模様が残っています。
これまでのんさんのアップ画像を載せるたびに、
「みんなきっと鼻くそだと思ってるんだろうな〜」と思い、説明を加えないことで
のんさんに対して罪悪感でいっぱいでした。
でも今日、やっと皆さんにお話しできるときが来ました。
なので彼の名誉のためにももう一度言います。
鼻くそじゃないから!
あ〜すっきりした…
◆のんさんのヒゲ◆
大昔私が子供の頃に見た動物図鑑に、
「猫のヒゲはバランスをとるのに必要で、ヒゲがないと塀の上を歩いたりできなくなります」
と記載されていました。これ…本当ですか?
ケンカなどでヒゲが切れたり抜けたりしている野良猫たくさんいますが、
バランス取れずに歩けなくなってる子、少なくとも私は診察したことないです。
先日読んだ猫のヒゲに関するコラム的なものでも、
「猫はヒゲに伝わる振動で、獲物が生きているか死んでいるかを判別している」とか
書かれていましたけど、これも本当ですかね…
そもそも生きてるか死んでるかわからない物は危険なので、直に顔を近づけたりしません。
お得意の猫パンチをしてみて、動かなければもう少し優しくちょいちょいっと触ってみて
そうやって生死の確認している気がするのですが・・・
他にも「ヒゲの幅で自分が通れる隙間かどうかを判別してる」ってありましたが、
「明らかに無理だよ」って隙間でも、とりあえず頭突っ込んでみて突入している印象があります。
なので、私はそんなにヒゲに大きな意味はないと思ってます。(たぶん)
院長に「猫のヒゲで何かの判断基準にすることはありますか?」と聞いたところ、
「チリチリになってないかどうかを見て、なっていたら『ストーブが近すぎますよ』と
注意喚起する」とのことです。
私は、ヒゲが途中で切れてる子は「他の猫と喧嘩してるな」とか思うぐらいでしょうか。
のんさんは誰ともケンカしないので、ヒゲは無駄に多く、無駄に長いです。
別に構わないんですけど、顔同士がくっつくぐらいに接近して寝ている時に、
右へ左へときょろきょろ首を動かされるとめちゃくちゃくすぐったいので
やめてほしいな〜と思っている程度です。
あとは・・・遊んでるときとか真剣になるとヒゲがどんどん前に出てくるので
それを見るとのんさんの集中度合いが測れます。
◆のんさんの口の中◆
のんさんの口の中は上顎に黒いシミがあります。
小さい時からあるのでこれは模様のようなものですが、
口周りは黒い色をした「メラノーマ」という腫瘍が比較的発生しやすい場所なので、
元々どんな大きさ、形のシミがあるのかを写真で記録しておき、
時々現状と見比べています。
また、小さい時から意味もなく口の中を開けたり、触ったりして慣らしておいたので、
薬をあげたり歯磨きをしたりなどしてもそんなに嫌がりません。
これはやっておいて良かったと思います。
また、被害妄想かもしれませんが、のんさんの歯は他の子より尖っている気がします。
そしてまるで歯周病で抜けかかっている老猫のように、牙が長い気がします。
牙が長すぎて
先端が行き場に困っている感じがします。
先端を受け止めている唇のビラビラしたところが心なしか長いような…
◆のんさんの首◆
のんさんは私よりずっとオシャレで、首輪を沢山持っています。
T治郎風(手作り)
チェッカーズもしくはAKB風(おじさんだけど)
冠婚葬祭用(呼ばれたことないけど)
ホスト風(たぶん向かない仕事)
泥棒ねこ風(一番しっくりくる)
お気づきかもしれませんが、どれをつけてもモフ毛で隠れがちです。
日常生活ではつけていないのですが、目を離すことが多くなるような作業をするときや、
実家に連れて行った時などにはするようにしています。
オシャレのためではなく、目的は鈴の音です。
首輪に鈴がついていると、どこにいるのかすぐわかりますし、
何かイタズラしていたりすると音で分かったりするので便利です。
まだ私の信用を勝ち取っていない時はよくつけていたので、その名残からか
首周りの毛がはげてしまいました。一時的ではなく、もう生えてこないようです。
毛根が死んだんでしょうか…Σ( ̄ロ ̄lll)
でも首周りの毛がはげていると、採血がしやすくて便利です。
のんさんも別に気にしてる様子はないので良しとしましょう。
◆のんさんの爪◆
のんさんは自分で毛づくろいしたりとかを基本的にしないので、
足の爪がやたらと汚れます。
顕微鏡で見てみてもただの汚れっぽく、ウンコなどではないようなので、
多分「爪の垢」というやつなんでしょうけど、
シャンプー時にキレイにしても1週間で元通りです。
超高齢な猫とかだと結構見ますけど、まだ若いのに…。
いつでも煎じて飲めるようにしてるのかな?
◆のんさんの手◆
のんさんは手を変な形に曲げる癖があります。
何かに夢中になっている時によく見られるんですが、
↑手首曲げすぎじゃないですかね…
↑左手が多い気がします。
↑いや、そんなことないかも・・・
↑頬杖ついちゃってるし
↑もはやザビエル
◆のんさんの足の裏◆
長毛の猫は全身の毛が長く、例外なく足の裏の毛も長いので、
肉球でストップがかからずに床を歩くときに滑ってしまうことがあります。
なので足の裏の毛を刈ってあげたりしなければいけないのです。
のんさんは短毛の猫なのでそんな必要はないのかと思いきや
何故か足の裏だけは長毛猫並みに長い毛が生えています。
なので月イチぐらいで刈ってあげないと、床で滑ってしまいます。
なんて面倒な猫なんだ…かまってちゃんめ…
◆のんさんの尻尾◆
猫の尻尾は真っ直ぐなタイプのと途中で骨ごと曲がっている子がいます。
診察で出会う子たちで考えると割合は半々な印象ですが、
長崎県などでは8割が曲がっている猫であり、世界的に見ると
曲がっているタイプは日本で多いらしいです。
のんさんは根元から先端まで非常に真っ直ぐです。
そしてのんさんは太ると尻尾まで肉がちゃんとつきます。
そして何だか長すぎるほど長いのです。
先日尻尾の根元から先端の骨までメジャーで測定してみたところ
35cmもありました。
メインクーンなどの8キロぐらいになる大型猫だと40センチ程度もいるようですが、
のんさん普通のなんてことない猫なのでこれはかなり長い方だと思います。
夏の間ホテルに来ていた子たちで、測らせてくれる猫たちの尻尾を
色々測ってみましたが、やはりのんさんが一番長かったです。
なんかうれしい・・・
因みにのんさん、お座りする時に前足の上に尻尾をのせるんですが
太ると外周が長くなるので届かなくなります。
ついでにのんさんの他の部分を計測してみたんですが
体長(肩から尾の付け根)は34pでした。
つまり、尻尾の方が1センチ長いということです。
さらに言うと、体高(肩から地面まで)が26p。
・・・足、短いんだね。そうなんだね。
だからか。だからのんさんより大きく見える子たちでものんさんと体重変わらないんだね。
納得・・・
そんなこんなで、時々のんさんをじっくり観察していますが、
遊んでいるようでこれって結構大事です。
のんさんの異常に早く気付けるのはもちろんですが、
異常かどうかがわかるためにはのんさんの正常を知っておかなければならないのです。
例えば先ほどの口の中のシミは、仔猫の時から気にしていませんが、
もし突然できたものなら一大事です。
首のおハゲも、ずっとあるって知らなければ病気を疑ってしまうかもしれません。
病院では検査をしたりはもちろんできますけど、普段はどんな感じかとか、
その子にとっての普通が何かまでは正確にはわかりません。
そこが一番詳しいのは飼い主さんのはずです。
ですので、皆さんも是非、時々動物たちの体をくまなく観察してみてください。
で、私は観察を終えたのでのんさんは脇によけて試験勉強頑張ります。
あと2週間ぐらいなのにまだ勉強半分も終わってないなんて・・・どうしましょ!
受験料払ったんだから頑張ります!
おまけ➀
のんさんの体についてじっくり書いてみましたが、では問題です。
次のうち、のんさんはどれでしょう
(友情出演:最近ワクチンを打った当院のキジ白猫達の一部)
正解は、一番最後で
ヒント:一番緊張感ない顔しているのがのんさんです。
おまけ➁
院長の大きい方の娘さん(仮名:安子ちゃん)が月に2回ぐらい安中家の猫たちを連れてきます。
大きいリュックに入れて、暑い中何をしに来るかと言いますと、その目的はシャンプーです。
なにせ3匹いますし、猫は犬のようなしつけは難しいですし、当然時間もかかります。
でも動物を飼うと決めた以上、自分にできる世話はしなければと、
安子ちゃんはまだ4年生ながらちゃんと自覚しています。
責任感が強いですね。とても立派だと思います。
大人の我々も・・・頑張りましょう!
クイズの答え
B列4行目がのんさんでした。
正解した人はのんさんマニアですね!
まずはお知らせです。
明日24日の水曜日の午後、院長不在となります。
その翌日の25日も木曜な為院長はいません。
ですのでどうしても院長に会いたい方は、
急ですが明日の午前中お越しください。
今年もひまわりが咲きました。
でもやっぱり今じゃないのよ!なタイミングです。
私はお盆の墓参りとお彼岸の墓参り目掛けて栽培しているので、
ドンピシャそのあたりに咲いて欲しくて植えるタイミングを調整しているんですが、
丁度いいはずなのになぜか毎年ズレます。
昨年は早すぎたので、早すぎた日数分今年は調整したものの
肝心のお盆の墓参りには2本しか持っていけませんでした。
そしてむしろ今が良い感じです。
ということは、おそらくお彼岸の時用に種まきした方も遅れるんでしょうから
きっと10月に入ってから咲き始めるのも出てくるはずです。
種は1袋買うと150粒も入っててさばくのが大変なのに
肝心な時にはあまり咲いていないという…雨の量とかも毎年違いますからね。
ま、必ず咲いてはくれているのでいいですけどね…
忘れないうちにここにメモしておきます。
来年は5/25にお盆用、7/2にお彼岸用の種を植えること!
行動制限のない夏休み、皆様楽しみましたか?
当院はお盆休みもなく、唯一8/11の山の日だけがお休みでした。
8月は比較的来院数が多く、ホテルの利用などもあるため
私は埼玉への墓参りのみのなんてことない夏を過ごしました。
院長に至っては8/11の休診日すら出勤していましたので、
そんなわけで明日の午後から遅めの夏休みなのです。
そういえば先日帰宅後に爆弾が落ちたような音と地響きがしまして、
外に出てみたら花火が上がってました。
うちのために上げてんじゃないかってぐらいの見やすさでしたが、
元々そんなに花火に興味ないので申し訳ない気がしました。
もっと好きな人たちの家から見やすいように上がればいいのにと。
でも一応写真も撮りました、まるでリア充女子のように。
うん、王道のやつ。
これは何を表現しているんですかね・・・ハチかな?
これはわかりやすいですね。あれです。
蚊に刺された横向きの尻。
20分ぐらいで終わっちゃったんで、どこの花火大会だろうと思って調べたんですけど、
8/14に江戸川でやってた花火に該当するものがありませんでした。
何だったんでしょうね。
9月あたまに資格試験が控えているため、夕食の後や仕事が休みの日は
ちゃんと勉強したいのですが、うちの毛モジャが邪魔をします。
これは全猫共通の特性だと思いますが、本を広げれば上に乗って見えないようにし、
Youtubeの解説動画見ようとすれば画面の前に立ちはだかって
何だかこちらを観察してきます。
↑ど〜ん
邪魔されないようにと午前中のうちにガッツリ遊ばせて疲れさせて、
くたびれて寝たところで勉強を始めるのに、わざわざやるのはなんででしょう。
「たまたまここで寝たかっただけです」みたいな顔をして、この暑苦しい時に
膝の上を占拠するのはなんででしょう。
のんさんの体が大きいので私の膝からこぼれ落ちそうになるのを
「危ないよ」って手で支えてあげているのに「なにするにゃ!」って
その手を咬んでくるのはなんなんでしょう。DVでしょうか。
そんな感じで私の勉強はなかなか進まず、モチベーションも下がってしまうので、
そんな時はもう勉強は諦めることにしています。お陰でまだ半分も終わってない…
そこまで邪魔してくるんだったら、そんなにアピールしてくるんだったら、
のんさんのことをじっくり観察してやろうじゃないの!もっと知ろうじゃないの!
ひょっとしてひょっとすると試験に出るかもしれないし!
◆のんさんの眼◆
以前お話した通り、自分で身だしなみを整えないタイプの猫なので
目ヤニが標準装備されております。
そして、最近気づいたんですが、のんさんは猫の割に垂れ目な気がします。
優しい印象になるのは良いことですけど、だから精悍な感じがしないんでしょうね。
◆のんさんの鼻◆
初めてのんさんに会った時は、まだ1sに満たない子猫でした。
↑幼き日ののんさん。かわええのお。今よりシュッとして見える気が・・・
カゼをひいていたので頻繁に目ヤニや鼻水を拭いてあげなければいけない感じでした。
それほど嫌がったりはしないんですけど、どうも鼻水が固まったところが
こびりついているな、何とか取れないかな、と一生懸命擦っていて気づいたんですが
↑この茶色いシミ、汚れでも鼻くそでもなく、模様です。
そして現在ののんさんにも
ちゃんと鼻くそ風模様が残っています。
これまでのんさんのアップ画像を載せるたびに、
「みんなきっと鼻くそだと思ってるんだろうな〜」と思い、説明を加えないことで
のんさんに対して罪悪感でいっぱいでした。
でも今日、やっと皆さんにお話しできるときが来ました。
なので彼の名誉のためにももう一度言います。
鼻くそじゃないから!
あ〜すっきりした…
◆のんさんのヒゲ◆
大昔私が子供の頃に見た動物図鑑に、
「猫のヒゲはバランスをとるのに必要で、ヒゲがないと塀の上を歩いたりできなくなります」
と記載されていました。これ…本当ですか?
ケンカなどでヒゲが切れたり抜けたりしている野良猫たくさんいますが、
バランス取れずに歩けなくなってる子、少なくとも私は診察したことないです。
先日読んだ猫のヒゲに関するコラム的なものでも、
「猫はヒゲに伝わる振動で、獲物が生きているか死んでいるかを判別している」とか
書かれていましたけど、これも本当ですかね…
そもそも生きてるか死んでるかわからない物は危険なので、直に顔を近づけたりしません。
お得意の猫パンチをしてみて、動かなければもう少し優しくちょいちょいっと触ってみて
そうやって生死の確認している気がするのですが・・・
他にも「ヒゲの幅で自分が通れる隙間かどうかを判別してる」ってありましたが、
「明らかに無理だよ」って隙間でも、とりあえず頭突っ込んでみて突入している印象があります。
なので、私はそんなにヒゲに大きな意味はないと思ってます。(たぶん)
院長に「猫のヒゲで何かの判断基準にすることはありますか?」と聞いたところ、
「チリチリになってないかどうかを見て、なっていたら『ストーブが近すぎますよ』と
注意喚起する」とのことです。
私は、ヒゲが途中で切れてる子は「他の猫と喧嘩してるな」とか思うぐらいでしょうか。
のんさんは誰ともケンカしないので、ヒゲは無駄に多く、無駄に長いです。
別に構わないんですけど、顔同士がくっつくぐらいに接近して寝ている時に、
右へ左へときょろきょろ首を動かされるとめちゃくちゃくすぐったいので
やめてほしいな〜と思っている程度です。
あとは・・・遊んでるときとか真剣になるとヒゲがどんどん前に出てくるので
それを見るとのんさんの集中度合いが測れます。
◆のんさんの口の中◆
のんさんの口の中は上顎に黒いシミがあります。
小さい時からあるのでこれは模様のようなものですが、
口周りは黒い色をした「メラノーマ」という腫瘍が比較的発生しやすい場所なので、
元々どんな大きさ、形のシミがあるのかを写真で記録しておき、
時々現状と見比べています。
また、小さい時から意味もなく口の中を開けたり、触ったりして慣らしておいたので、
薬をあげたり歯磨きをしたりなどしてもそんなに嫌がりません。
これはやっておいて良かったと思います。
また、被害妄想かもしれませんが、のんさんの歯は他の子より尖っている気がします。
そしてまるで歯周病で抜けかかっている老猫のように、牙が長い気がします。
牙が長すぎて
先端が行き場に困っている感じがします。
先端を受け止めている唇のビラビラしたところが心なしか長いような…
◆のんさんの首◆
のんさんは私よりずっとオシャレで、首輪を沢山持っています。
T治郎風(手作り)
チェッカーズもしくはAKB風(おじさんだけど)
冠婚葬祭用(呼ばれたことないけど)
ホスト風(たぶん向かない仕事)
泥棒ねこ風(一番しっくりくる)
お気づきかもしれませんが、どれをつけてもモフ毛で隠れがちです。
日常生活ではつけていないのですが、目を離すことが多くなるような作業をするときや、
実家に連れて行った時などにはするようにしています。
オシャレのためではなく、目的は鈴の音です。
首輪に鈴がついていると、どこにいるのかすぐわかりますし、
何かイタズラしていたりすると音で分かったりするので便利です。
まだ私の信用を勝ち取っていない時はよくつけていたので、その名残からか
首周りの毛がはげてしまいました。一時的ではなく、もう生えてこないようです。
毛根が死んだんでしょうか…Σ( ̄ロ ̄lll)
でも首周りの毛がはげていると、採血がしやすくて便利です。
のんさんも別に気にしてる様子はないので良しとしましょう。
◆のんさんの爪◆
のんさんは自分で毛づくろいしたりとかを基本的にしないので、
足の爪がやたらと汚れます。
顕微鏡で見てみてもただの汚れっぽく、ウンコなどではないようなので、
多分「爪の垢」というやつなんでしょうけど、
シャンプー時にキレイにしても1週間で元通りです。
超高齢な猫とかだと結構見ますけど、まだ若いのに…。
いつでも煎じて飲めるようにしてるのかな?
◆のんさんの手◆
のんさんは手を変な形に曲げる癖があります。
何かに夢中になっている時によく見られるんですが、
↑手首曲げすぎじゃないですかね…
↑左手が多い気がします。
↑いや、そんなことないかも・・・
↑頬杖ついちゃってるし
↑もはやザビエル
◆のんさんの足の裏◆
長毛の猫は全身の毛が長く、例外なく足の裏の毛も長いので、
肉球でストップがかからずに床を歩くときに滑ってしまうことがあります。
なので足の裏の毛を刈ってあげたりしなければいけないのです。
のんさんは短毛の猫なのでそんな必要はないのかと思いきや
何故か足の裏だけは長毛猫並みに長い毛が生えています。
なので月イチぐらいで刈ってあげないと、床で滑ってしまいます。
なんて面倒な猫なんだ…かまってちゃんめ…
◆のんさんの尻尾◆
猫の尻尾は真っ直ぐなタイプのと途中で骨ごと曲がっている子がいます。
診察で出会う子たちで考えると割合は半々な印象ですが、
長崎県などでは8割が曲がっている猫であり、世界的に見ると
曲がっているタイプは日本で多いらしいです。
のんさんは根元から先端まで非常に真っ直ぐです。
そしてのんさんは太ると尻尾まで肉がちゃんとつきます。
そして何だか長すぎるほど長いのです。
先日尻尾の根元から先端の骨までメジャーで測定してみたところ
35cmもありました。
メインクーンなどの8キロぐらいになる大型猫だと40センチ程度もいるようですが、
のんさん普通のなんてことない猫なのでこれはかなり長い方だと思います。
夏の間ホテルに来ていた子たちで、測らせてくれる猫たちの尻尾を
色々測ってみましたが、やはりのんさんが一番長かったです。
なんかうれしい・・・
因みにのんさん、お座りする時に前足の上に尻尾をのせるんですが
太ると外周が長くなるので届かなくなります。
ついでにのんさんの他の部分を計測してみたんですが
体長(肩から尾の付け根)は34pでした。
つまり、尻尾の方が1センチ長いということです。
さらに言うと、体高(肩から地面まで)が26p。
・・・足、短いんだね。そうなんだね。
だからか。だからのんさんより大きく見える子たちでものんさんと体重変わらないんだね。
納得・・・
そんなこんなで、時々のんさんをじっくり観察していますが、
遊んでいるようでこれって結構大事です。
のんさんの異常に早く気付けるのはもちろんですが、
異常かどうかがわかるためにはのんさんの正常を知っておかなければならないのです。
例えば先ほどの口の中のシミは、仔猫の時から気にしていませんが、
もし突然できたものなら一大事です。
首のおハゲも、ずっとあるって知らなければ病気を疑ってしまうかもしれません。
病院では検査をしたりはもちろんできますけど、普段はどんな感じかとか、
その子にとっての普通が何かまでは正確にはわかりません。
そこが一番詳しいのは飼い主さんのはずです。
ですので、皆さんも是非、時々動物たちの体をくまなく観察してみてください。
で、私は観察を終えたのでのんさんは脇によけて試験勉強頑張ります。
あと2週間ぐらいなのにまだ勉強半分も終わってないなんて・・・どうしましょ!
受験料払ったんだから頑張ります!
おまけ➀
のんさんの体についてじっくり書いてみましたが、では問題です。
次のうち、のんさんはどれでしょう
(友情出演:最近ワクチンを打った当院のキジ白猫達の一部)
正解は、一番最後で
ヒント:一番緊張感ない顔しているのがのんさんです。
おまけ➁
院長の大きい方の娘さん(仮名:安子ちゃん)が月に2回ぐらい安中家の猫たちを連れてきます。
大きいリュックに入れて、暑い中何をしに来るかと言いますと、その目的はシャンプーです。
なにせ3匹いますし、猫は犬のようなしつけは難しいですし、当然時間もかかります。
でも動物を飼うと決めた以上、自分にできる世話はしなければと、
安子ちゃんはまだ4年生ながらちゃんと自覚しています。
責任感が強いですね。とても立派だと思います。
大人の我々も・・・頑張りましょう!
クイズの答え
B列4行目がのんさんでした。
正解した人はのんさんマニアですね!