2022年03月08日 [日常あれこれ]
のんさんと飼い主の昼下がりの仁義なき戦い
こんにちは、獣医師の大野です。
院内飾りを変更しました。
テーマ:なんてことない春~でもチョウチョ大量発生!〜
ざっくり【春】がテーマです。私がイメージしていたのは、
キレイな庭ではなく、なんてことない原っぱの草花です。
作ってるときは地味だな〜と思ってましたが、
いざ飾ってみると・・・・あれ?もしかして素敵じゃないか?
あんまり納得してなかったわりに、評判も上々です。
例によってまた駅前ロータリーの謎の中州部分から
枝を拾ってきて桜にしました。
一見キレイですけど、よくよく見るとチョウチョが多すぎる気が。
私、全ての虫の中でチョウチョとガは嫌いな虫ランキング3位以内に入ります。
実際こんなにいたら…気が狂いますね。殺虫剤だろうな(笑)
動物病院は春〜夏にかけてが一番忙しい時期です。
3月に狂犬病の予防がスタートする事、季節のかわり目で体調を崩しやすいこと、
ノミダニが増え始めること、暖かくなり耳や皮膚のトラブルが出始めること、
野良の仔猫が生まれたり、新しく動物を飼う人が増えること…
理由は色々ありますが、暖かくなって動きやすくなるのもあると思います。
逆に1月・2月の動物病院は1年を通して一番暇な時期です。
ただ、今年はなんだか忙しい日が多く、昼休みが取れなかったり
残業で帰宅が遅くなることが多かった印象です。
ご存じの通り、うちの院長はいつでも元気です。
飲みすぎた翌日は二日酔いで体調悪いこともあるんでしょうが、
基本的に肩こりも腰痛もないですし、それどころか抜け毛も白髪も全然です。
元気すぎて、「疲れましたね〜」とか言っても、「いえ、私は別に」と言われます。
私は普通の人間なので、仕事すればちゃんと疲れますし、
肩も凝るし腰も痛いしついでに頭も痛いし、毛も抜けるし白髪もあります。
残念ながら院長とは「疲労感」とか「体調不良」の話をしても
何も分かち合えないのです。
分かち合えなくても別に良いので、その代わり休みの日はしっかり休みたい!
と常々思っている私の気持ちをどうもわかってくれないのが
うちののんさんです。
↑なんか男らしい。
左腕が働く男の筋肉質な腕みたい(筋肉ないけど)なので
配送ドライバー風にしてみた
私は月金休みなので、意図的に計画しない限り連休と言うのはありません。
1日の休みで疲れが取れるかと言われると、ぶっちゃけ全然取れませんが、
それならばせめて、休みの日は家でのんびり寝ていたい!
のんさんが家にいない休みの日は、朝6時に起きてから洗濯機を3回ほど回し、
11時ぐらいまでに買い物と夕飯づくりまでの全ての家事を終わらせ、
「私って・・・デキル女♡」と自分に酔いながら
夜の7時ぐらいまで昼寝(?)をしています。
↑昼下がりのデキル女
もはや夜間よりも昼寝の方が長いこともあるのですが、
これだけ長く寝ても夜は普通にまた寝られます。
子供の頃は重度の不眠症でしたので、いくらでも寝られるようになった今は
時間はもったいないけど満足しています。
が、のんさんはそんなに寝かせてくれません。
膝の上にNウォームのブランケットをかけていると、そこに乗ってきて一緒に寝始めますが、
10分に1回ぐらいの頻度で頭の方へ北上してきます。
最終的には首のあたりまで登ってきて寝そべるので
ど〜ん
控えめに言って苦しい・・・。息ができません。
世の中には「猫吸い」をライフワークにしている人がいますが、
我が家の場合、猫に吸うことを強要される感じです。
また、のんさんは何とかして私の目を開けさせようとします。
以前は鼻で眼球を無理矢理押したり、瞼を触ってみたりと奮闘していました。
それを無視すると今度は「意味もなく地肌をクンクンする」という攻撃をするようになりました。
これ、もの凄くくすぐったいのです。
何か特別なにおいがしていてやっていることではなく、目的は私を起こすことなので、
起きるまでず〜っと、何分でもず〜っとモソモソされます。
これについては対策を考えました。
地肌を出さない!(←普通)
普通ですけど結構大変です。夏場なんかは暑いのに
長袖長ズボンで靴下も履いて地肌をガードします。
するとのんさん、あることに気が付きました。
顔面には服を着ないということを。
さらに大きな発見をします。
口にキスをすると私が必ず起きるということを。
(寝ている女性の口にそんなことをするなんて・・・けしからん!)
でも、ペットがどんなに可愛かろうが、動物と口同士でキスをするのは
獣医師としては「絶対にやめましょう」というコミュニケーションです。
なので口にキスされたらつい目を開けて飛び起きます。
そのシステムに気が付いたのんさんは、数分に1回首を伸ばして唇を奪いに来ます。
負けていられるか!私も負けじと対策を考えました。
それがこちら↓
タートルネックで顔をガードする。(東京U野クリニックCMの様に)
これなら直にキスされることはありません。完璧!
と、思ったら・・・
あ・・・・・・
そうまでしてやります?付き合いたてのカップルでもしないでしょ。
人間でこんなにしつこくやってきたら胸ぐら掴んで
「鬱陶しいわ!寝かせろってんだよ!」ってケンカになりそうです。
でものんさんだと違います。
「も〜やめてよ〜かわいい!」
猫って得ですよね〜
かわいいはかわいいんですけど、でも寝たい気持ちもなくなりません。
納得いかないのは、私を起こした後ののんさんは昼寝をしている点です。
別に「一緒に寝よう」ってわけでもないのに、私が寝ているという事実が嫌らしい。
自分だって寝ちゃうんだから、私のことは放っておいてほしいですし、
のんさんが寝たのを見計らって私ももう一度昼寝…というのは許されません。
わざわざ起きあがって、また私を必死で起こすのです。
のんさん的には、
「もう!ちゃんとおきてにゃ!のんちゃんねてるとこ ちゃんと みててにゃ!」
って感じでしょうね。
私もそんな元気ではないんでね、昼寝ぐらいしたいですよ。
試行錯誤をした結果、最近めちゃくちゃいい方法を発見しました。
実はのんさん、苦手なことがあります。
それは「分厚い布団に潜り込む」ことです。
タオルとかブランケットぐらいならできるんですが、
コタツなども角っこを常にめくっておかないと中に入れないのです。(電気代!)
なので、その特性を生かし、発見した昼寝方法がこちら
殺人事件現場とかで、顔見知りの犯行の時に
死体の顔をこうやって隠す犯人が多いらしいんですが、そんな感じです。
薄い布ではめくったりもぐったりされてしまうので、
おばあちゃんが縁側で使用するような60cm四方の重い座布団を
顔に乗せてみました。
のんさんは何とか潜り込もうとするんですが、どうも近寄れないようで、
座布団の周りをウロウロして入り口を探します。
勝った・・・
少し重いのでもちろん苦しいんですが、
液状化したのんさんが鼻と口をふさぐ時よりは隙間がありますし、
首だけ横に向ければかなり良い感じです。
入り口がないとわかると、のんさんは意味もなく座布団の上を通過します。
別にわざわざそこを踏まなくたって反対側には行けるのに、
まるでちょうど通り道みたいな感じで、
昼間からこんなとこで寝てるのが悪いんですよ〜みたいな感じで、
あ〜忙しい!っていう感じで、何度も何度も
当然のように通過していきます。
でもこういう時、反応してはいけません。
反応してしまうと、反応してほしくて何度もやるのです。
だから私も、何事もなかったように微動だにしません。
寝てる最中に急に上から圧がかかるので正直ビックリはしています。
でも、声も出さず、ビクっとも動かずに耐えています。
一瞬なら、大丈夫・・・せいぜい5sちょっとだし、大丈夫、
首が痛いけど、すぐだから、通り過ぎるのは、一瞬だから・・・
一瞬・・・
え・・・
嘘だろ?
どうしても昼寝がしたいお休みの日は、巨大な駐車場がついているような、
でもお客さんが全然いないようなホームセンターとかに車で行きまして、
シートをバッタン倒しまして、手作りのカーテンをかけまして、
そこで数時間お昼寝をしています。
太陽が移動するとすごく眩しくなったりするので、そのたびに車の向きを変えたりします。
窓開けておくと、この時期はとっても気持ちいいですよ。
オススメです。
でももし、運良く(悪く?)私を見つけても、そっとしておいてくださいね。
身体は疲労感、心は敗北感でいっぱいでしょうから。
院内飾りを変更しました。
テーマ:なんてことない春~でもチョウチョ大量発生!〜
ざっくり【春】がテーマです。私がイメージしていたのは、
キレイな庭ではなく、なんてことない原っぱの草花です。
作ってるときは地味だな〜と思ってましたが、
いざ飾ってみると・・・・あれ?もしかして素敵じゃないか?
あんまり納得してなかったわりに、評判も上々です。
例によってまた駅前ロータリーの謎の中州部分から
枝を拾ってきて桜にしました。
一見キレイですけど、よくよく見るとチョウチョが多すぎる気が。
私、全ての虫の中でチョウチョとガは嫌いな虫ランキング3位以内に入ります。
実際こんなにいたら…気が狂いますね。殺虫剤だろうな(笑)
動物病院は春〜夏にかけてが一番忙しい時期です。
3月に狂犬病の予防がスタートする事、季節のかわり目で体調を崩しやすいこと、
ノミダニが増え始めること、暖かくなり耳や皮膚のトラブルが出始めること、
野良の仔猫が生まれたり、新しく動物を飼う人が増えること…
理由は色々ありますが、暖かくなって動きやすくなるのもあると思います。
逆に1月・2月の動物病院は1年を通して一番暇な時期です。
ただ、今年はなんだか忙しい日が多く、昼休みが取れなかったり
残業で帰宅が遅くなることが多かった印象です。
ご存じの通り、うちの院長はいつでも元気です。
飲みすぎた翌日は二日酔いで体調悪いこともあるんでしょうが、
基本的に肩こりも腰痛もないですし、それどころか抜け毛も白髪も全然です。
元気すぎて、「疲れましたね〜」とか言っても、「いえ、私は別に」と言われます。
私は普通の人間なので、仕事すればちゃんと疲れますし、
肩も凝るし腰も痛いしついでに頭も痛いし、毛も抜けるし白髪もあります。
残念ながら院長とは「疲労感」とか「体調不良」の話をしても
何も分かち合えないのです。
分かち合えなくても別に良いので、その代わり休みの日はしっかり休みたい!
と常々思っている私の気持ちをどうもわかってくれないのが
うちののんさんです。
↑なんか男らしい。
左腕が働く男の筋肉質な腕みたい(筋肉ないけど)なので
配送ドライバー風にしてみた
私は月金休みなので、意図的に計画しない限り連休と言うのはありません。
1日の休みで疲れが取れるかと言われると、ぶっちゃけ全然取れませんが、
それならばせめて、休みの日は家でのんびり寝ていたい!
のんさんが家にいない休みの日は、朝6時に起きてから洗濯機を3回ほど回し、
11時ぐらいまでに買い物と夕飯づくりまでの全ての家事を終わらせ、
「私って・・・デキル女♡」と自分に酔いながら
夜の7時ぐらいまで昼寝(?)をしています。
↑昼下がりのデキル女
もはや夜間よりも昼寝の方が長いこともあるのですが、
これだけ長く寝ても夜は普通にまた寝られます。
子供の頃は重度の不眠症でしたので、いくらでも寝られるようになった今は
時間はもったいないけど満足しています。
が、のんさんはそんなに寝かせてくれません。
膝の上にNウォームのブランケットをかけていると、そこに乗ってきて一緒に寝始めますが、
10分に1回ぐらいの頻度で頭の方へ北上してきます。
最終的には首のあたりまで登ってきて寝そべるので
ど〜ん
控えめに言って苦しい・・・。息ができません。
世の中には「猫吸い」をライフワークにしている人がいますが、
我が家の場合、猫に吸うことを強要される感じです。
また、のんさんは何とかして私の目を開けさせようとします。
以前は鼻で眼球を無理矢理押したり、瞼を触ってみたりと奮闘していました。
それを無視すると今度は「意味もなく地肌をクンクンする」という攻撃をするようになりました。
これ、もの凄くくすぐったいのです。
何か特別なにおいがしていてやっていることではなく、目的は私を起こすことなので、
起きるまでず〜っと、何分でもず〜っとモソモソされます。
これについては対策を考えました。
地肌を出さない!(←普通)
普通ですけど結構大変です。夏場なんかは暑いのに
長袖長ズボンで靴下も履いて地肌をガードします。
するとのんさん、あることに気が付きました。
顔面には服を着ないということを。
さらに大きな発見をします。
口にキスをすると私が必ず起きるということを。
(寝ている女性の口にそんなことをするなんて・・・けしからん!)
でも、ペットがどんなに可愛かろうが、動物と口同士でキスをするのは
獣医師としては「絶対にやめましょう」というコミュニケーションです。
なので口にキスされたらつい目を開けて飛び起きます。
そのシステムに気が付いたのんさんは、数分に1回首を伸ばして唇を奪いに来ます。
負けていられるか!私も負けじと対策を考えました。
それがこちら↓
タートルネックで顔をガードする。(東京U野クリニックCMの様に)
これなら直にキスされることはありません。完璧!
と、思ったら・・・
あ・・・・・・
そうまでしてやります?付き合いたてのカップルでもしないでしょ。
人間でこんなにしつこくやってきたら胸ぐら掴んで
「鬱陶しいわ!寝かせろってんだよ!」ってケンカになりそうです。
でものんさんだと違います。
「も〜やめてよ〜かわいい!」
猫って得ですよね〜
かわいいはかわいいんですけど、でも寝たい気持ちもなくなりません。
納得いかないのは、私を起こした後ののんさんは昼寝をしている点です。
別に「一緒に寝よう」ってわけでもないのに、私が寝ているという事実が嫌らしい。
自分だって寝ちゃうんだから、私のことは放っておいてほしいですし、
のんさんが寝たのを見計らって私ももう一度昼寝…というのは許されません。
わざわざ起きあがって、また私を必死で起こすのです。
のんさん的には、
「もう!ちゃんとおきてにゃ!のんちゃんねてるとこ ちゃんと みててにゃ!」
って感じでしょうね。
私もそんな元気ではないんでね、昼寝ぐらいしたいですよ。
試行錯誤をした結果、最近めちゃくちゃいい方法を発見しました。
実はのんさん、苦手なことがあります。
それは「分厚い布団に潜り込む」ことです。
タオルとかブランケットぐらいならできるんですが、
コタツなども角っこを常にめくっておかないと中に入れないのです。(電気代!)
なので、その特性を生かし、発見した昼寝方法がこちら
殺人事件現場とかで、顔見知りの犯行の時に
死体の顔をこうやって隠す犯人が多いらしいんですが、そんな感じです。
薄い布ではめくったりもぐったりされてしまうので、
おばあちゃんが縁側で使用するような60cm四方の重い座布団を
顔に乗せてみました。
のんさんは何とか潜り込もうとするんですが、どうも近寄れないようで、
座布団の周りをウロウロして入り口を探します。
勝った・・・
少し重いのでもちろん苦しいんですが、
液状化したのんさんが鼻と口をふさぐ時よりは隙間がありますし、
首だけ横に向ければかなり良い感じです。
入り口がないとわかると、のんさんは意味もなく座布団の上を通過します。
別にわざわざそこを踏まなくたって反対側には行けるのに、
まるでちょうど通り道みたいな感じで、
昼間からこんなとこで寝てるのが悪いんですよ〜みたいな感じで、
あ〜忙しい!っていう感じで、何度も何度も
当然のように通過していきます。
でもこういう時、反応してはいけません。
反応してしまうと、反応してほしくて何度もやるのです。
だから私も、何事もなかったように微動だにしません。
寝てる最中に急に上から圧がかかるので正直ビックリはしています。
でも、声も出さず、ビクっとも動かずに耐えています。
一瞬なら、大丈夫・・・せいぜい5sちょっとだし、大丈夫、
首が痛いけど、すぐだから、通り過ぎるのは、一瞬だから・・・
一瞬・・・
え・・・
嘘だろ?
どうしても昼寝がしたいお休みの日は、巨大な駐車場がついているような、
でもお客さんが全然いないようなホームセンターとかに車で行きまして、
シートをバッタン倒しまして、手作りのカーテンをかけまして、
そこで数時間お昼寝をしています。
太陽が移動するとすごく眩しくなったりするので、そのたびに車の向きを変えたりします。
窓開けておくと、この時期はとっても気持ちいいですよ。
オススメです。
でももし、運良く(悪く?)私を見つけても、そっとしておいてくださいね。
身体は疲労感、心は敗北感でいっぱいでしょうから。