あんなかどうぶつ病院 千葉県流山市前平井 04-7179-5712 流山セントラルパーク駅 動物病院 ペットホテル

あんなかどうぶつ病院
ブログ
2022年02月08日 [日常あれこれ]

けしからん最強コンビと言葉でのコミニュケーションについて

こんにちは、獣医師の大野です。
寒い日が続きますね。
のんさんの部屋は冬場はずっとエアコンが23℃で稼働しており、
ホットカーペット的なものも2カ所に設置しています。
冷静にのんさんを観察すると、それほど寒がりではなさそうですが、
でも、もしお留守番している時に寒かったら可哀想・・・猫って本当は寒がりだし…
と、ついつい過保護になってしまうのです。
ただ、別に富豪でも何でもない小市民としては電気代が気になります。
どうしたよいのだろう・・・と街をさまよい歩いてたどり着いたニトリにて。
ひざ掛け

ひざ掛け(Nウォーム)¥990
Nウォームじゃないですか!
Nウォームはニトリが展開している、いわゆるヒートテック的なやつです。
普通の毛布よりあったかいよ!って意味です。
手触りもとっても良いですし、確かに数秒触っただけでぬくぬくします。
電気を使わなくてもぬくぬくなのは素晴らしいことです。
これは買うしかない!
さらに目に留まったのが、コチラ
共に

ペットが入れるひざ掛け¥1990
・・・欲しい!
最近やたらと膝の上に来るし、中に入るか分からないけど、でもやってみたい!
そんなわけで2つとも購入しました。

率直な感想を言いますと、この毛布、とっても猫をダメにします
のんさんが元々シャキッとしたタイプでないことはわかっていました。
ぽよぽよしてて、たる〜んとしているのは分かってましたけど、
この毛布をお気に入りのクッションハウスに入れてあげたところ、
全然出て来なくなってしまいました。
吸い取りハウス

遊びに誘っても「めんどくさいにゃ〜」って感じでお断りされ、
ご飯をあげてもなんとか首だけハウスから出してヤドカリスタイルで食べています。
クッションハウスとNウォーム、けしからん最強コンビです。
たま〜にハウスから出てきていつもの場所で寝たりもしているので、
結局電気マットをなくすこともできず、背中が寒そうな気がして
エアコンも止められず、要するに電気代は減らせそうにありません。
ただただ毛布分の支出が増えただけでした。残念!何やってんだか。

因みにもう一つの【ペットが入れるひざ掛け】ですが、のんさんはやはり入れないようです。
背中に布がかかるのが嫌いらしい・・・。
なのでただ私がひざ掛けしているうえに寝ているのですが、
商品紹介の写真のような向きで使用すると、表面がスベスベの手触りなので、
のんさんはトュルンと床に滑り落ちてしまいます
(普通の猫はたぶん落ちません。のんさんは無抵抗なジェルタイプなのでそうなるだけです)
なので、裏返しにしてモコモコ側をのんさんに向けて使用しています。
したがって、私にとっては他のひざ掛けとあまり変わりません。
ま、いいさ、のんさんが気持ちいいなら。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
にゃんトークという猫語の翻訳アプリがありまして・・・
でもわたくし、猫語はほぼマスターしてるので、正直頼らなくても大丈夫なんですが、
ものは試しにやってみました。

お気に入りのベッドに入って、まったりまどろんでいるところに、飼い主登場。
顔周りをなでなでしつつ、口元に好物のおやつを運び、ご満悦で食べながら、
なんだか色々言ってました。

顔はこんな感じ。
もそもそ

多分、「うまいにゃ」とか「うれしいにゃ」とか「ありがとにゃ」とか
そんな感じだと思って今までのんさんと接してきました。
でも翻訳アプリを通すと、どうやら違うらしい。
最初は
1

「こんにちは」だの「やあ」だの、ちょっと他人行儀な言葉が並びます。
概ね上機嫌な雰囲気なのですが、突然
どした

ん?どした?何で急に怒ってんの?
本人の顔は全然そのままなのに、物騒な言葉が飛んできます。
のんさんが私とケンカしようと思ってるなんて
1ミリも考えたことありませんでした。
ものすご〜く気が弱いのんさんが、どちらかというとやや強めな私に
こんなにもケンカ売ってたなんて意外です。

さらに気になるのは、頻繁に激怒している(ことになっている)のんさんが
きになる

「調子はいかが?」とものすごい頻度で聞いてきます。
のんさん、そんなに私の調子気になる?
すごく悪そうに見えて心配なのか、もしくは
会話が続かないほど気まずい関係なのかどっちかですよね。
意外と心の距離は遠いのでしょうか・・・
いずれにせよ、ものすごく情緒不安定な猫に思えます。

個人的に好きだったのはコチラ
チャゲアス

赤い枠の中、チャゲアスですよね!サビの直前です。

たまに本当に謎な言葉も出てきます。
謎の宣言

・・・数えられるの?そんな賢い?数えてどうすんの?
「10!」って言った後何が起こるの!?
と、質問攻めにしたらのんさんがムッとしてたのでそれ以上は聞かないことにしました。

過去の動画の音声を翻訳にかけたりもしたのですが、
院長に弄ばれて
むにむに

散々お腹をムニムニペシペシされて、ついに怒ったのんさん
やめてよ

何か言ってますね。翻訳アプリによると・・・
VS院長

いや、んなわけないでしょ。院長が獲物に見えてるの?
飼い主的には絶対「や〜め〜て〜よ〜」だと思ってるんですけどね。
因みに院長には「尊敬してま~す!」に聞こえるらしいですよ。
耳…大丈夫ですかね。

まあ、そんなわけで、まだまだ粗削り感は否めませんし、
例えばよく小池さんが
謎姿勢

こんなポーズや
キープ

こんなポーズをのんさんにさせていますけど、(一瞬じゃないです。数分にわたってです)
じっと我慢して声を発していないので
翻訳アプリは無反応なわけです。
でも、
やだな

こんな顔していて何も考えてないなんてことはあり得ないですよね。
たぶん「…やだな〜。これなに?はやく おわって ほしいにゃ」って言ってます。

正解はもちろん分かりませんけど、開発者の方には申し訳ないのですが
多分私の翻訳の方が正しいです。
私にとってニャントークは「猫が何て言っているか知るためのツール」ではなく、
「突っ込みの練習をするためのツール」でした。
それはそれで面白かったので、そっちの使い方でこれからも腕を磨いていきます。

注意!
ニャントークで出てきた翻訳結果について、
猫にしつこく「どういうこと?」って真意を聞いたりですとか、
つい吹き出して笑ったりしますと、猫はムッとして喋らなくなります。
なので、ほどほどに・・・

おまけ
先日馬場さんと2人でトリミング室の掃除をしました。
トリミング室は水周りでもありますし、油断すると一番汚れる場所です。
大型犬をトリミングした後などは特に、大量の毛が湿気で壁にへばりつき、
洗濯機の下も毛だらけ、それはそれは大変なことになります。
日々の掃除はもちろんしていますが、トリミング室に関しては月に1回大掃除が必要なのです。
午後から小池さんが使うので、なんとか午前中の間に終わらせようと2人で黙々と大掃除。
扉も外して丸洗いし、天井⇒エアコン⇒壁⇒シンク⇒洗濯機の下⇒排水溝と、
ずんずん掃除を進めました。
ひとまず部屋だけは午前中に終わらせ、キャスター付きの5段棚は
邪魔にならないようにトリミング室から出して掃除しました。
5段ある棚の2段目までは2人で作業し、途中から私は別の掃除に移動したのですが、
ふと気づくと馬場さん、3段目でてこずっている様子。
しかも「もうさ〜いいかな〜4段目と5段目やらなくて…なんか面倒臭くなってきた…」

出た!
気持ちはわかりますよ。掃除は面倒です。面倒がることが悪いと言いたいのではないのです。
ただ、これは馬場さんの謎な性質なのですが…

工作している時もそうなんですが、馬場さんはとても丁寧に仕事をします。
やるとなったらとことんやるタイプですが、何故かもう少しで完成!と言うところで
急に面倒臭くなってしまう病気にかかっているのです。
人形の顔に目鼻を書くときも、どの辺の位置にどのくらいの大きさでどんな形の目を書くのか、
いつもものすご〜く時間をかけて悩みます。
まあ、一番大事なところですし、じっくりやればいいと思うんですけど、
さんざん悩んだ挙句、「ま、いっか」とか言いながら
下書きもなしにいきなり油性ペンで書こうとしたりするのです。
さっきまでの丁寧さはどこ行ったのさ!

今回だってせっかく何時間もかけてトリミング室掃除をして、
最後4段目と5段目がキレイになれば終わりなのに、ここまで来てやめちゃうの!?


と思うんですけど、確かに私も何時間も掃除しているから、疲れているのは確かです。
【4時間目にプールの授業があった日の、給食終わりの5時間目の授業】ぐらいのだるさです。

「せっかくここまで来たのにもったいない」と言っても「いいよ別に〜」と言われそうな気がします。
「いや〜あなたが掃除したところはやっぱり一味も二味も違うよ〜」とか、
そういう褒める系のことを言ったとしても、ちょっと嘘くさくなってしまう気がします。

何か一言で良いのです。
馬場さんの疲れも吹き飛ぶような、最後の力を振り絞れるような、
いやむしろ「4段目と5段目は絶対私がやるんだ!」と思えるような、
そんな勇気を与える言葉はないだろうか…

私が辿り着いた言葉はこちら

私「じゃあ、私の窓拭きと交換しようか?」

どうやら正解だったようです。すぐに返答が。
馬場「いや、いい。大丈夫!なんか急にやる気が出てきた!
   窓ふきは大野先生やって!私はこっちをやり遂げるのに忙しいから!」

1つも嘘をつくことなく、変におだてることもなく、彼女の心をちゃんと動かしました。
途中何度か「手伝おうか?」と聞きましたが、力強く
「いや、大丈夫!全然!もうやる気満々だから!」とのことでした。

言葉の力ってすごいですね。
診療時間

PageTop