2021年02月08日 [日常あれこれ]
2月の掲示と大学時代の話
こんにちは、獣医師の大野です。
もうすぐバレンタインですので装飾替えました。
実は「るん♪」って感じがするものは苦手です。
ピンクとかハートとか、作っててなんだか「キャラじゃないな〜」って恥ずかしくなります。
そしてやや手抜き・・・
あ、ちなみに前回の小池さんの記事の、
⇧馬場さん作成のこちらの展示物、「ラブボックス」と書いてあったので、
「そういう名前だったんだ〜」と馬場さんに言ったところ、
「え!?そうなの!?なんか、名前が恥ずかしい・・・」
と頬を赤らめていましたので、訂正させてください。
正しくは、「チョコレートアソートボックス」だそうです。
院長も「ラブボックス」という名前については、
「ちょっと、ちょっとだけですけど、いかがわしい・・・」と気にしてたので、
ラブボックスという名前は忘れてください(照)。
小池さんと馬場さんは華麗にスルーしてましたが、私は一応節分もやってました。
2人がスルーしたのは恐らく、節分にあまり可愛いアイテムがないのと、
節分からバレンタインまでがかなり短い期間なのが理由だと思います。
たしかに節分ってあんまりアイテムないです。
一応こんな感じで。
鬼→鬼退治→例の鬼殺す人たち
ということで、お多福は今話題の鬼殺す軍団風です。
鬼はいてもいいからコロナウイルスどっか行ってほしいですね。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
小池さんがブログを書くようになって、知らなかった彼女の一面を見ることができ、
日々発見な今日この頃です。
前回は専門学校時代のお話でしたが…なんだか楽しそう…うらやましい…
「アレ?そんなだった?そんなにバラ色な感じだったっけ?」
私の記憶違いなのかな〜あまり「楽しかった!」って思い出がない…
「獣医さんになりたい!」という子供たちや、「子供を獣医さんにしたい」という大人たちの
夢を壊すようなことになるかもしれませんが、
軽〜く私の大学生時代のことを書いてみようかと思います。
折角なので、大学のパンフレットに書いていないような現実的な面を。
ちょうど受験のシーズンですし、参考になるかな〜
※全ての獣医学生がこうではないです。あくまで個人の感想です。
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
私は東京都武蔵野市にある日本獣医生命科学大学の出身です。
大学の近くにアパートを借りて一人暮らしをしていました。
武蔵野市は、あの「住みたい街ランキング」で常に上位にいる
「吉祥寺」を抱える市ですので、家賃も物価も高めです。
また獣医学は教科書などがとても高額で、
1冊2万円ぐらいだと良心的と感じるぐらいですので、
奨学金だけでは足りず、どうしてもバイトが必要でした。
しか〜し!
毎日授業と実習と研究室での活動もあるのでアルバイトを入れるのが難しい…
特に午後の実習は終了時刻が決まっておらず、
内容によっては日付が変わるぐらいまでかかることもあります。
ドタキャンできないのでそもそもシフトを組むのが難しく、
その状況をOKしてくれる職場もなかなかありません。
比較的早く実習が終わる2年生ぐらいまでは
塾講師などの高時給なお仕事ができましたが、
高学年になるにつれバイトは難しくなりました。
※獣医学部は医学部などと同じで6年間です。
そりゃあ、獣医学生ですから動物と戯れているのが理想でしょうし、
大学生の休日はサークル活動や友人と遊んだり旅行したりが一般的ですが、
他の人と比べても仕方ない!
4年生から6年生まで、長期休業中は高級ホテルの料亭のお座敷でウェイトレス的なことをし、
休日に自転車でビラを郵便受けに入れる「ポスティング」をしたり、
早朝の新宿のガード下でティッシュを配ったりしていました。
ポスティングは特に大変で、雨の日は傘も差さずに走り回っても
やっとこさ時給400円ぐらい・・・
でも自分で時間調整できる唯一の仕事ですので続けていました。
お給料が安かったり、ブラックな職場では暴力を受けることも結構ありましたが、
でもまあ、それはそれで貴重な経験だと割り切ってやっていました。
世の中色んな人がいるわけで、
お客様とひと口に言っても、店員に優しい人もいれば明らかなクレーマーもいますし、
スタッフにしたって派遣スタッフにも親切な人もいれば誰に対しても冷たい人もいますし、
職場も明るく働きやすいところもあれば、激しいいじめやパワハラが当たり前のところもあります。
他人は変えられないので、それぞれの環境で自分がどうあるべきか、みたいなことを
学生時代のバイト経験から習得したと思いますし、様々な仕事を経験する中で、
「働くって大変だ」という根底を学んだ気がします。
もちろん、学校の勉強も大変でした。
今は犬や猫の診療をしていますが、授業は犬猫に関する事以外の比重が重く、
残念ながら現在の仕事に関係ないものが大部分です。
⇧こんな防護服も、学生時代に着て以来着てません。(写真はイメージです)
獣医師の仕事は小動物の診察だけでなく、牛や馬や豚、ミツバチなどの産業動物の診察や、
それらからできた食品に関するもの、感染症に関するもの、公衆衛生に関するものなど、
非常に幅が広い職業です。
すべての分野を網羅できるように授業が組まれているため、
実際には使用しない知識が大半ですが、
国家試験は分け隔てなく出ますので、「全然興味な〜い!」というものも
しっかり勉強してバッチリ合格しなければなりません。
そして使用しない知識はサッパリ忘れます。
動物から人に伝染してしまう感染症に関する知識などは役に立っていますが、
汚水の処理についてとかは…正直一度も使ったことないですし、
これからも使うことはなさそうですね。
もう忘れちゃってますし。たぶん(絶対)院長も覚えてないはず!
定期試験の2週間ぐらい前になると、授業後一度家に帰り、
夕飯を食べてお風呂に入って、再び学校に戻って
研究室に泊まり込んで勉強していました。
暖房費の節約です。(たぶん本当はダメ)
もちろんオシャレなんかしませんので、大体ジャージ姿で、
プリントが詰まった半分破れた紙袋を両手にぶら下げて校内を闊歩してました。
お分かりいただけますかね…全然華やかではないです。
写真の少なさが物語ってます。写真撮るような出来事がない…。
学祭も一度も参加しなかったので、私にとっては忍耐の思い出ばかりです。
獣医学だけでなく、理系大学生は結構地味な日々を送っていると思います。
入学前の受験のために勉強、入学後ももちろん勉強、
そして獣医になってからも勉強、続ける限り勉強、死ぬまで勉強…
以前、塾講師をしていた頃、担当していた中学生に
「勉強が嫌いだけど獣医さんになりたいんですがどうしたらよいですか?」
と質問を受けましたが、答えは簡単です。
「勉強の好き嫌いは正直どっちでも良くて、嫌いなら「忍」の一文字で、勉強するまでよ…」
因みに社会人になった後は、時間の制約はあるものの、
学生時代のようなお金の制約はないのでちょっと楽しい生活ができるようになります。
私はこれまで動物看護士さんに
「大野先生って何が楽しくて日々生活してるんですか〜?」と聞かれたことが何度かあります。
「なんて失礼なことを…」と思ったりもしましたが、傍から見て地味な生活でも、
自分としては制約の多かった学生時代と比べると自由にできることが多くなり、
ちょっとしたことでも楽しいと感じられるのかもしれません。
ありがとう、不自由な頃の自分ヾ(*´∀`*)ノ
なので、獣医師を目指している学生の皆さん、勉強はつらいかも知れませんが、
目の前のことを一個ずつ確実に着実にこなしていけばいつか道は開けます。
受験シーズン、どこに獣医師を目指している子がいるか分かりませんが、書いてみました。
それともう一つ!もし受験生の方がこれを読んでいるとして、一言!
こんなブログ読んでる暇あったらラストスパート頑張って!
こんな内容絶対受験には出ないから!
おまけ
大学時代の写真を全く持っていなかったので、院長の大学の卒業アルバムから写真を拝借しました。
その中で、今まで知らない院長の一面を見ることができました。
気になったのは・・・茶髪!!
そして、なぜか女装した男子学生の写真が大体うちの院長という事実・・・
長く一緒にいるようで、知らないことってまだまだありますね。
では、ちょっとだけお見せします。
まだ「小僧感」あふれる院長。かわいいですね。
もうすぐバレンタインですので装飾替えました。
実は「るん♪」って感じがするものは苦手です。
ピンクとかハートとか、作っててなんだか「キャラじゃないな〜」って恥ずかしくなります。
そしてやや手抜き・・・
あ、ちなみに前回の小池さんの記事の、
⇧馬場さん作成のこちらの展示物、「ラブボックス」と書いてあったので、
「そういう名前だったんだ〜」と馬場さんに言ったところ、
「え!?そうなの!?なんか、名前が恥ずかしい・・・」
と頬を赤らめていましたので、訂正させてください。
正しくは、「チョコレートアソートボックス」だそうです。
院長も「ラブボックス」という名前については、
「ちょっと、ちょっとだけですけど、いかがわしい・・・」と気にしてたので、
ラブボックスという名前は忘れてください(照)。
小池さんと馬場さんは華麗にスルーしてましたが、私は一応節分もやってました。
2人がスルーしたのは恐らく、節分にあまり可愛いアイテムがないのと、
節分からバレンタインまでがかなり短い期間なのが理由だと思います。
たしかに節分ってあんまりアイテムないです。
一応こんな感じで。
鬼→鬼退治→例の鬼殺す人たち
ということで、お多福は今話題の鬼殺す軍団風です。
鬼はいてもいいからコロナウイルスどっか行ってほしいですね。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
小池さんがブログを書くようになって、知らなかった彼女の一面を見ることができ、
日々発見な今日この頃です。
前回は専門学校時代のお話でしたが…なんだか楽しそう…うらやましい…
「アレ?そんなだった?そんなにバラ色な感じだったっけ?」
私の記憶違いなのかな〜あまり「楽しかった!」って思い出がない…
「獣医さんになりたい!」という子供たちや、「子供を獣医さんにしたい」という大人たちの
夢を壊すようなことになるかもしれませんが、
軽〜く私の大学生時代のことを書いてみようかと思います。
折角なので、大学のパンフレットに書いていないような現実的な面を。
ちょうど受験のシーズンですし、参考になるかな〜
※全ての獣医学生がこうではないです。あくまで個人の感想です。
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
私は東京都武蔵野市にある日本獣医生命科学大学の出身です。
大学の近くにアパートを借りて一人暮らしをしていました。
武蔵野市は、あの「住みたい街ランキング」で常に上位にいる
「吉祥寺」を抱える市ですので、家賃も物価も高めです。
また獣医学は教科書などがとても高額で、
1冊2万円ぐらいだと良心的と感じるぐらいですので、
奨学金だけでは足りず、どうしてもバイトが必要でした。
しか〜し!
毎日授業と実習と研究室での活動もあるのでアルバイトを入れるのが難しい…
特に午後の実習は終了時刻が決まっておらず、
内容によっては日付が変わるぐらいまでかかることもあります。
ドタキャンできないのでそもそもシフトを組むのが難しく、
その状況をOKしてくれる職場もなかなかありません。
比較的早く実習が終わる2年生ぐらいまでは
塾講師などの高時給なお仕事ができましたが、
高学年になるにつれバイトは難しくなりました。
※獣医学部は医学部などと同じで6年間です。
そりゃあ、獣医学生ですから動物と戯れているのが理想でしょうし、
大学生の休日はサークル活動や友人と遊んだり旅行したりが一般的ですが、
他の人と比べても仕方ない!
4年生から6年生まで、長期休業中は高級ホテルの料亭のお座敷でウェイトレス的なことをし、
休日に自転車でビラを郵便受けに入れる「ポスティング」をしたり、
早朝の新宿のガード下でティッシュを配ったりしていました。
ポスティングは特に大変で、雨の日は傘も差さずに走り回っても
やっとこさ時給400円ぐらい・・・
でも自分で時間調整できる唯一の仕事ですので続けていました。
お給料が安かったり、ブラックな職場では暴力を受けることも結構ありましたが、
でもまあ、それはそれで貴重な経験だと割り切ってやっていました。
世の中色んな人がいるわけで、
お客様とひと口に言っても、店員に優しい人もいれば明らかなクレーマーもいますし、
スタッフにしたって派遣スタッフにも親切な人もいれば誰に対しても冷たい人もいますし、
職場も明るく働きやすいところもあれば、激しいいじめやパワハラが当たり前のところもあります。
他人は変えられないので、それぞれの環境で自分がどうあるべきか、みたいなことを
学生時代のバイト経験から習得したと思いますし、様々な仕事を経験する中で、
「働くって大変だ」という根底を学んだ気がします。
もちろん、学校の勉強も大変でした。
今は犬や猫の診療をしていますが、授業は犬猫に関する事以外の比重が重く、
残念ながら現在の仕事に関係ないものが大部分です。
⇧こんな防護服も、学生時代に着て以来着てません。(写真はイメージです)
獣医師の仕事は小動物の診察だけでなく、牛や馬や豚、ミツバチなどの産業動物の診察や、
それらからできた食品に関するもの、感染症に関するもの、公衆衛生に関するものなど、
非常に幅が広い職業です。
すべての分野を網羅できるように授業が組まれているため、
実際には使用しない知識が大半ですが、
国家試験は分け隔てなく出ますので、「全然興味な〜い!」というものも
しっかり勉強してバッチリ合格しなければなりません。
そして使用しない知識はサッパリ忘れます。
動物から人に伝染してしまう感染症に関する知識などは役に立っていますが、
汚水の処理についてとかは…正直一度も使ったことないですし、
これからも使うことはなさそうですね。
もう忘れちゃってますし。たぶん(絶対)院長も覚えてないはず!
定期試験の2週間ぐらい前になると、授業後一度家に帰り、
夕飯を食べてお風呂に入って、再び学校に戻って
研究室に泊まり込んで勉強していました。
暖房費の節約です。(たぶん本当はダメ)
もちろんオシャレなんかしませんので、大体ジャージ姿で、
プリントが詰まった半分破れた紙袋を両手にぶら下げて校内を闊歩してました。
お分かりいただけますかね…全然華やかではないです。
写真の少なさが物語ってます。写真撮るような出来事がない…。
学祭も一度も参加しなかったので、私にとっては忍耐の思い出ばかりです。
獣医学だけでなく、理系大学生は結構地味な日々を送っていると思います。
入学前の受験のために勉強、入学後ももちろん勉強、
そして獣医になってからも勉強、続ける限り勉強、死ぬまで勉強…
以前、塾講師をしていた頃、担当していた中学生に
「勉強が嫌いだけど獣医さんになりたいんですがどうしたらよいですか?」
と質問を受けましたが、答えは簡単です。
「勉強の好き嫌いは正直どっちでも良くて、嫌いなら「忍」の一文字で、勉強するまでよ…」
因みに社会人になった後は、時間の制約はあるものの、
学生時代のようなお金の制約はないのでちょっと楽しい生活ができるようになります。
私はこれまで動物看護士さんに
「大野先生って何が楽しくて日々生活してるんですか〜?」と聞かれたことが何度かあります。
「なんて失礼なことを…」と思ったりもしましたが、傍から見て地味な生活でも、
自分としては制約の多かった学生時代と比べると自由にできることが多くなり、
ちょっとしたことでも楽しいと感じられるのかもしれません。
ありがとう、不自由な頃の自分ヾ(*´∀`*)ノ
なので、獣医師を目指している学生の皆さん、勉強はつらいかも知れませんが、
目の前のことを一個ずつ確実に着実にこなしていけばいつか道は開けます。
受験シーズン、どこに獣医師を目指している子がいるか分かりませんが、書いてみました。
それともう一つ!もし受験生の方がこれを読んでいるとして、一言!
こんなブログ読んでる暇あったらラストスパート頑張って!
こんな内容絶対受験には出ないから!
おまけ
大学時代の写真を全く持っていなかったので、院長の大学の卒業アルバムから写真を拝借しました。
その中で、今まで知らない院長の一面を見ることができました。
気になったのは・・・茶髪!!
そして、なぜか女装した男子学生の写真が大体うちの院長という事実・・・
長く一緒にいるようで、知らないことってまだまだありますね。
では、ちょっとだけお見せします。
まだ「小僧感」あふれる院長。かわいいですね。