2020年11月22日 [日常あれこれ]
虫のはなし(苦手な人は、回れ右!)
こんにちは、獣医師の大野です。
今日は広く【虫】についてですが、
写真もあったりしますので、苦手な方は自己責任でお願いします。
そんなにすごいのはないですけど…
このまま回れ右する方々と、読み進める方のために眼の保養を。
110円でそれっぽい布が手に入ったので最近話題のあの人風首輪を作ってみました。
タイトル:のん治郎
つよくなったきがするにゃ!
気がするだけよ。
真っ先に鬼に食われるパターンです。
それでは虫の話題へ…
帰宅後Youtubeなどで動画を見るのが私の趣味の一つです。
これまでは「ゴミ屋敷の片づけ動画」と「DIY動画」が二大巨頭でしたが、
最近3つ目のジャンルができました。それが「害虫動画」です。
虫に関する実験をしている人がいて、その結果をアップロードしています。
具体的には「ゴキブリとアリ、どちらが強いか」とか
「ゴキブリ駆除用の餌(ブラックキャップやコンバットなど)の製品比較」などを行っています。
元々は「置き餌タイプのゴキブリ駆除剤って、本当に効いてるのかな〜」と
疑問に思ったことがきっかけでした。
ゴキブリホイホイなどは捕らえられた状態で回収されるので効果がわかりやすいですが、
食べた直後に死なずに巣に持ち帰って巣ごと駆除というのは、すごいことだけど「本当かな〜」と。
すぐには死なないってどれぐらい生きるの?とか、
ブラックキャップを食べたAの糞を食べたBは死ぬとして、Bの糞を食べたCはどうなるの?とか
何代先まで効くの?とか、気になることはたくさん!
で、調べるうちにたどり着いたのがYoutubeの動画でした。
敵を知らなければ戦えませんからね。
結果は驚くものが多く、時間を忘れてゴキブリ動画ばかり見るようになり、
休日はおはようと同時にゴキブリ動画、ゴキブリ動画見ながら寝落ちする日もあったほどでした。
まあ、たくさん見たところで好きにはならないですけど、
見たことでどうすれば防除できるのかを学べましたので良かったと思います。
結果が知りたいけど怖くて見れないという方は、私が暇そうにしてる時に
声をかけていただければ内容を熱く語ります!
要するに虫の動画は見ていますが、決して虫好きではありません。
生きててもいいけど、同居は拒否というスタンスです。
先日お預かりした猫をキャリーケースから出したところ、パラパラと何かが落ちました。
猫トイレの砂が大半だったのですが、よ〜く見ると、5ミリぐらいのウネウネ動く黒っぽいものが…
え、誰!?
お預かりは猫だけの予定でしたので、こいつは預かれないと思い、
セロハンテープではりつけの刑に処したのですが、
よ〜く見るとケース内に何匹かいる!!
獣医師はダニ・ノミ・蚊などに関しては大学で「寄生虫学」という分野で学びますが、
あまり見たことのない野郎でしたので、身元調査をしたところ・・・判明しました。
その名も・・・
ヒメマルカツオブシムシ(の幼虫)
↑アース製薬のHPで見つけました。同一人物ですよね。
奴はカツオブシが大好物らしいです。おいしいもんね、うまみ成分詰まってますから。
でもカツオブシだけを食べるわけではありません。
絨毯や衣類について、服に穴をあけたりもするそうです。
また、体の毛に毒はないものの、非常に鋭くてアリでも死ぬほどらしいです。怖ッ!
幼虫の期間は300日と長く、成虫になると屋外に飛んで行って、白い花に群がり、
白いものが好きなので洗濯物にもくっつき、再び家の中に入るらしいです。
犬にも猫にも大きな害はないのですが、「じゃ、いっか」って全然ならないです。
成虫は1度に100個近く卵を産むらしいので、1個いたらたくさんいると思います。
だって幼虫は飛んで入ってくることはないですもの。
防ぐ方法は防虫剤や、洗濯物を取り込むときによく見ることだそうです。
動物病院で身近なのはカツオブシムシではなく、マダニやノミなどの寄生虫ですが、
ものすごく小さくて、いても気づかない可能性が高く、
気づいた時にはすごく増えているという点において
同じジャンルだと思います。(しかも、ノミやマダニは実害あり!)
犬や猫の体についたノミ類を「何とかしてくれ!」と言われた場合、我々は自信をもって駆除できます。
が、家の中で増えてしまったそれらの寄生虫を「何とかしてくれ!」となると・・・。
一度家の中に持ち込まれると完全に排除するのはちょっと大変です。
一番良い方法は、プロの害虫駆除に任せることですが、家丸ごととなると結構お財布が泣きます。
自力でやるとなった場合も大変です。
当然動物用のベッドには目に見えないぐらいの卵や幼虫がいるでしょうから、
もう、全捨てが一番確実でしょう。
奴らは小さいので、畳や絨毯だけでなく、フローリングの板目の間にいたりもするらしいです。
犬や猫がクローゼットに入ったりするのであれば、中の衣類もみんな容疑者です。
ペットと一緒に寝ている方、一緒に寝てるのはペットだけじゃないかもしれません。
ノミの赤ちゃんと添い寝したり、時には頬ずりしているかもしれません・・・
仲がよろしいようで…ん〜めまいがしてきます。
それをすることに比べたら、1か月に1回ノミダニのお薬を付けるのはどれだけ簡単かわかりません。
うちののんさんも外を歩いたりベランダに出たりすることはないですが、院内は歩いたりしますし、
もしかしたら私が家に持ち込むこともありうるので、1年中予防薬を付けています。
気になる方は当院までご相談ください。
虫の話題をもう一つ。
三密対策で入り口を開けていることが多いのですが、先日ボトッと音がしたので待合を見たら・・・
なんかいる!
これ、なんだかわかりますか?
実は名前はよ〜く知られているのに、「顔と名前が一致しない虫」ベスト3に入ると思われる虫です。
その名も
ケラ
ミミズだ〜って おケラだ〜って アメンボだ〜って〜♪ってあれです。
コオロギの仲間だそうですよ。
ケラはマイナー昆虫な感じになってますが、実はすごいやつです。
なにせ、ダッシュできて、ジャンプできて、空も飛べて、
水の中を泳げて、土の中に潜れます。
兵隊さんならこんな優秀な人材はいないでしょうし、そんな生き物他に思いつきません。
ただ、何かにすごく特化してるわけではない器用貧乏タイプなので、
その事実を知る人は少ないのです。土の中にいることが多いみたいですし…
すごいな〜と感心していたら、突然ダッシュして
ここの隙間から受付カウンターの中に入ってしまいました。
私は虫は比較的平気ですが踏んだりはしたくないですし、トリマーの小池さんは虫が大嫌いです。
物をどかして捜索したのですが、結局見つからず…。
「みんなみんな〜生きているんだ友達な〜ん〜だ〜♪」と歌って励ましましたが、
小池さんは「友達じゃないです!」と断固拒否の姿勢でした。
私も、小さな友達を踏まないように気を付けたいです。
◆◇おまけ◇◆
虫はそこまで嫌いじゃないと言いながら、
我が家にはスプレータイプだけでこんなにある…
アパート暮らしでこんなに必要?
今日は広く【虫】についてですが、
写真もあったりしますので、苦手な方は自己責任でお願いします。
そんなにすごいのはないですけど…
このまま回れ右する方々と、読み進める方のために眼の保養を。
110円でそれっぽい布が手に入ったので最近話題のあの人風首輪を作ってみました。
タイトル:のん治郎
つよくなったきがするにゃ!
気がするだけよ。
真っ先に鬼に食われるパターンです。
それでは虫の話題へ…
帰宅後Youtubeなどで動画を見るのが私の趣味の一つです。
これまでは「ゴミ屋敷の片づけ動画」と「DIY動画」が二大巨頭でしたが、
最近3つ目のジャンルができました。それが「害虫動画」です。
虫に関する実験をしている人がいて、その結果をアップロードしています。
具体的には「ゴキブリとアリ、どちらが強いか」とか
「ゴキブリ駆除用の餌(ブラックキャップやコンバットなど)の製品比較」などを行っています。
元々は「置き餌タイプのゴキブリ駆除剤って、本当に効いてるのかな〜」と
疑問に思ったことがきっかけでした。
ゴキブリホイホイなどは捕らえられた状態で回収されるので効果がわかりやすいですが、
食べた直後に死なずに巣に持ち帰って巣ごと駆除というのは、すごいことだけど「本当かな〜」と。
すぐには死なないってどれぐらい生きるの?とか、
ブラックキャップを食べたAの糞を食べたBは死ぬとして、Bの糞を食べたCはどうなるの?とか
何代先まで効くの?とか、気になることはたくさん!
で、調べるうちにたどり着いたのがYoutubeの動画でした。
敵を知らなければ戦えませんからね。
結果は驚くものが多く、時間を忘れてゴキブリ動画ばかり見るようになり、
休日はおはようと同時にゴキブリ動画、ゴキブリ動画見ながら寝落ちする日もあったほどでした。
まあ、たくさん見たところで好きにはならないですけど、
見たことでどうすれば防除できるのかを学べましたので良かったと思います。
結果が知りたいけど怖くて見れないという方は、私が暇そうにしてる時に
声をかけていただければ内容を熱く語ります!
要するに虫の動画は見ていますが、決して虫好きではありません。
生きててもいいけど、同居は拒否というスタンスです。
先日お預かりした猫をキャリーケースから出したところ、パラパラと何かが落ちました。
猫トイレの砂が大半だったのですが、よ〜く見ると、5ミリぐらいのウネウネ動く黒っぽいものが…
え、誰!?
お預かりは猫だけの予定でしたので、こいつは預かれないと思い、
セロハンテープではりつけの刑に処したのですが、
よ〜く見るとケース内に何匹かいる!!
獣医師はダニ・ノミ・蚊などに関しては大学で「寄生虫学」という分野で学びますが、
あまり見たことのない野郎でしたので、身元調査をしたところ・・・判明しました。
その名も・・・
ヒメマルカツオブシムシ(の幼虫)
↑アース製薬のHPで見つけました。同一人物ですよね。
奴はカツオブシが大好物らしいです。おいしいもんね、うまみ成分詰まってますから。
でもカツオブシだけを食べるわけではありません。
絨毯や衣類について、服に穴をあけたりもするそうです。
また、体の毛に毒はないものの、非常に鋭くてアリでも死ぬほどらしいです。怖ッ!
幼虫の期間は300日と長く、成虫になると屋外に飛んで行って、白い花に群がり、
白いものが好きなので洗濯物にもくっつき、再び家の中に入るらしいです。
犬にも猫にも大きな害はないのですが、「じゃ、いっか」って全然ならないです。
成虫は1度に100個近く卵を産むらしいので、1個いたらたくさんいると思います。
だって幼虫は飛んで入ってくることはないですもの。
防ぐ方法は防虫剤や、洗濯物を取り込むときによく見ることだそうです。
動物病院で身近なのはカツオブシムシではなく、マダニやノミなどの寄生虫ですが、
ものすごく小さくて、いても気づかない可能性が高く、
気づいた時にはすごく増えているという点において
同じジャンルだと思います。(しかも、ノミやマダニは実害あり!)
犬や猫の体についたノミ類を「何とかしてくれ!」と言われた場合、我々は自信をもって駆除できます。
が、家の中で増えてしまったそれらの寄生虫を「何とかしてくれ!」となると・・・。
一度家の中に持ち込まれると完全に排除するのはちょっと大変です。
一番良い方法は、プロの害虫駆除に任せることですが、家丸ごととなると結構お財布が泣きます。
自力でやるとなった場合も大変です。
当然動物用のベッドには目に見えないぐらいの卵や幼虫がいるでしょうから、
もう、全捨てが一番確実でしょう。
奴らは小さいので、畳や絨毯だけでなく、フローリングの板目の間にいたりもするらしいです。
犬や猫がクローゼットに入ったりするのであれば、中の衣類もみんな容疑者です。
ペットと一緒に寝ている方、一緒に寝てるのはペットだけじゃないかもしれません。
ノミの赤ちゃんと添い寝したり、時には頬ずりしているかもしれません・・・
仲がよろしいようで…ん〜めまいがしてきます。
それをすることに比べたら、1か月に1回ノミダニのお薬を付けるのはどれだけ簡単かわかりません。
うちののんさんも外を歩いたりベランダに出たりすることはないですが、院内は歩いたりしますし、
もしかしたら私が家に持ち込むこともありうるので、1年中予防薬を付けています。
気になる方は当院までご相談ください。
虫の話題をもう一つ。
三密対策で入り口を開けていることが多いのですが、先日ボトッと音がしたので待合を見たら・・・
なんかいる!
これ、なんだかわかりますか?
実は名前はよ〜く知られているのに、「顔と名前が一致しない虫」ベスト3に入ると思われる虫です。
その名も
ケラ
ミミズだ〜って おケラだ〜って アメンボだ〜って〜♪ってあれです。
コオロギの仲間だそうですよ。
ケラはマイナー昆虫な感じになってますが、実はすごいやつです。
なにせ、ダッシュできて、ジャンプできて、空も飛べて、
水の中を泳げて、土の中に潜れます。
兵隊さんならこんな優秀な人材はいないでしょうし、そんな生き物他に思いつきません。
ただ、何かにすごく特化してるわけではない器用貧乏タイプなので、
その事実を知る人は少ないのです。土の中にいることが多いみたいですし…
すごいな〜と感心していたら、突然ダッシュして
ここの隙間から受付カウンターの中に入ってしまいました。
私は虫は比較的平気ですが踏んだりはしたくないですし、トリマーの小池さんは虫が大嫌いです。
物をどかして捜索したのですが、結局見つからず…。
「みんなみんな〜生きているんだ友達な〜ん〜だ〜♪」と歌って励ましましたが、
小池さんは「友達じゃないです!」と断固拒否の姿勢でした。
私も、小さな友達を踏まないように気を付けたいです。
◆◇おまけ◇◆
虫はそこまで嫌いじゃないと言いながら、
我が家にはスプレータイプだけでこんなにある…
アパート暮らしでこんなに必要?