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[病院のこと]

2024年08月15日

今年、虫多くないですか?(閲覧注意アゲイン)

こんにちは、獣医師の大野です。

皆さんお気づきですか?
院長が8/6何かが起こる!と予告していたアレ。正解は・・・

開院当初からの当院の入り口看板が・・・
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩

新しい方

こうなりました!
ちなみに元は
古い看板

↑こんなでした。

8月の炎天下、看板屋さんが5時間ぐらいかけてつけてくれました。
ぐわんぐわん

余談ですが職人さん、この板の真ん中付近に2人で乗ったりするので
板がぐわんってたわんでいつ落ちるかとちょっとハラハラしました。
無事に設置出来て良かったです。

ここは直射日光が長時間当たる場所なので、どうしても色あせてしまいます。
そんなことも考慮しつつこのデザインを選びました。

とてもかわいいんですが、一つだけ残念なことに
変わったことに気付いた人が・・・全然いない!
変更してから10日ほど経過しますが、気づいた人はほんの数人です。
まあ、スタッフですら気付かなかったぐらいですからしょうがないですが、
次回来るときは是非!上を見上げてください。
そして院長に「変わりましたね・・・」と声をかけてあげてください。
「誰も気づかないんですよね〜」と言った背中が寂しそうでしたので。

まあ、かく言う院長も毎日隣に自転車停めてるくせに、
ひまわりが咲いても気づいてないですけどね。そんなもんですよ。

ついでに待合のガラスのシールが貼ってあった痕、
メロンパンの美味しいとこ

このメロンパンみたいな痕跡も、なくなりました。やったぜ!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
1ヶ月前のブログにて、我が家の虫事情に関して記載しました。
自分で読み返してみて、ただ読み返すのではなく
書き手が自分だということを一旦忘れて客観的に読み返すと、
「そんなにゴキブリが湧く家・・・単に不潔なんじゃないの?」
と思いました。そうなんだろうか・・・
自分ではキレイにしているつもりでも本当は汚いんだろうか・・・
でも、対策を取っているのに追いついていないということは
それだけ絶対数が多いということになります。
敷地内には4棟のアパートが建ち並んでいるのに、
ゴキブリの死骸が転がっているのはほぼうちのアパートだけ。

思い起こせば、ゴキブリが発生するようになったのはここ2〜3年。
目撃する頻度も徐々に増えていっており、今やゴキブリの方が優勢です。

何故だろう・・・と思っていたところ、原因がわかりました。
私の部屋から一番遠い1階の部屋、この部屋には数年前から
90代の老夫婦が住んでいました。
老老介護の状態であった中、おばあちゃんが施設に入所し、
しばらくはおじいちゃんだけで住んでいましたが、
数カ月前よりおじいちゃんも施設に入ったようです。
床に物が散乱して堆積し、更には住人が去り、
食料などもそのままで放置され、そして夏を迎えたのです。
おじいちゃんは鍵をかける習慣がなく、今でもドアは施錠されていない状態で、
ドアを開けた近所の方から、部屋が上記のような状態であったことに加え
「ゴキブリがたくさんいた」との情報を得ました。

何だか現代社会の問題を凝縮したような建物ですね。
最近まで90代のおじいちゃんはおばあちゃんの送迎のために
車を運転していて、車にはぶつけたヘコミやガムテープで補強した痕がたくさんありましたし、
高齢者が多く交通の便の悪い野田では解決が難しい問題ですね。

でも!管理会社は何やってんだ! おじいちゃんに家に戻る兆しがないのであれば、
早めに対応してもらわないとあのアパートはもう住めなくなります。
大家さんも同じ建物の1室を使用しているので
気付いてないはずないんですけどね。
何とかしてほしものです。

1階の部屋の惨状を聞き、驚愕するとともに
「あ、じゃあ私の家が汚いわけじゃなかったんだ・・・」
と、なんの解決にもならないものの密かにほっとした・・・のも束の間!

先日、来院した患者さんが入ってきてすぐに、「先生、ティッシュあります?」とのこと。
「どうかしました?」と聞いたところなんと!待合の床に黒いものが動いてる

もうね、遠目に見てもそれが何なのかわかりますよ。
まだ生きていましたが、走り回ることは出来ないようで、
ひっくり返って足をバタバタ。
殺虫剤でとどめをさし、チャック袋に入れて取り調べたところ、
案の定。クロゴキブリの成虫で3.2pもある大きいタイプでした。

なぜ!?なぜこんなところにいるの?どこから来たの?何故弱ってんの?
よくよく考えると、「弱っている」ことについては心当たりがありました。
その数日前、外でひまわりの世話をしていると
すきま

↑この隙間の所から
探索


こんな感じで細~いものが探索するように動いてまして、
「ん?これはアレだな、アイツがいるな」と思ってゴキジェットを隙間にかけたところ
ワー

うわ〜っ!て5〜6匹飛び出してきました。
向こうもびっくりしたでしょうけど、こっちもびっくりしました。
敵は1匹だと思ってたので。
殺した1匹をチャック袋に入れていつものように観察すると、
大きさ1.5pのチャバネゴキブリの成虫でした。

チャバネゴキブリって飲食店とかに多い奴で、普通の住居にはあまりいません。
なので、名前は聞くものの滅多に見かけることはなかったのですが、
感心している場合ではありません。
屋外ではありますが、院内に入ってこないとも限りません。
だってうちの入り口のドアは、雨が降ればマットがびっしょり濡れる程
ドアの下に隙間があいている!

というわけで、外から中に入ってこないような対策だけでなく、
入った時にすぐに死ぬようにと、自宅から持参した
ワンプッシュ

こちらを入り口付近を重点的に吹きかけました。
そして数日後、先ほどのクロゴキブリが現れたわけです。

きっと空間に殺虫成分が広がっているので、
直にかけたわけではないけれど、効果が表れたのでしょう。

そこでもう一つの疑問が。
ではこのゴキブリはどこから来たのでしょうか。
待合ということはドアからが一番怪しいと思いがちですが、
でもクロゴキブリの習性から言うとちょっと合点がいきません。

朝は毎日床に這いつくばって拭き掃除しているので、その時点ではいなかったのは確実です。
そこから2時間の間に出現しているのですが、
この日差しの当たる待合に、果たして入ってくるだろうか・・・。
クロゴキブリは暗くて狭くて暖かくてジメジメしていて静かなところを好みます。
待合は暖かいですけど超明るいですし、床も白くて明るいですし、
隠れる所もあまりないですし、そんなところに夜行性のクロゴキブリが
ノコノコ入って来るとは考え難い・・・

と、ここであることを思いつきました。
待合に出たということは、もしかしたら防犯カメラに写ってるかも!!

当院の待合には防犯カメラがついています。
それほど画質が良いわけではないのですが、
でも床が白いので、いつの段階でゴキブリが出現したのかぐらいは分かるはず!

と思って調べたところ、驚愕の事実が発覚しました。
このクロゴキブリ、てくてく歩いて来たのではなく、
突然上から降って来たのです。それも・・・
ルームエアコン

おそらくエアコンの吹き出し口から!
ぎえ〜〜〜〜!!!最悪だ!!!
噂には聞いてたけど、まさか本当にそんなことが起こるなんて・・・。
当院のエアコンは2〜3年に1回ぐらいの頻度で内部の洗浄をしていますし、
フィルター掃除も月1ぐらいで行っています。
なので比較的キレイな方だと思いますが、
多分室外機のある所があまりキレイじゃないんですよね。
だからそこからドレーンホースなどをつたって内部に侵入したのではなかろうかと。

あまりにもショックでしたが、早急に何とかせねば!
院長は相変わらず「ま〜ゴキブリはしょうがないですよ〜」とか言ってましたけど、

全然しょうがなくないよ!
下手すりゃ待合で待ってる人の上に降りそそぐよ?


大至急室外機の場所を特定して穴をふさがねば!
ということで管理会社に連絡し、
当院のエアコンの室外機のドレーンホースに防虫キャップを設置。
でもこれをすると、内部に既に侵入したゴキが出口を失い、
もう吹き出し口から出るしかなくなってる可能性もあります。

なので次はエアコン洗浄だ!
待合、トリミング室、犬舎にあるエアコンは普通のルームエアコンなので
これらは自分たちで何とかできます。
問題はこの
埋込式

天井埋込型のエアコン。
これについては専門業者でないとできないので、数年ぶりに依頼。
ダイキン

やってることは私たちがやるルームエアコンのと同じですけど
やっぱりデカいので大変そうです。

KABI

↑中はこんな感じ。きったね〜

大きいエアコンなので部品交換なども含めて
10万近くしちゃいましたけど、虫対策の意味だけでなくカビだって
体には悪いですので、これは仕方のない経費ですよね。

これで安泰だ・・・と思っていたのに、最近何故か目にします。
チャバネゴキブリの幼虫を。
うちは飲食店ではないのに…どこから来てるの?
そしてこれは私の体感なのですが、
チャバネゴキブリの方がクロゴキブリより小さくて地味なので
ドキッとする感じは少ないものの、両者には性格に差があるようです。

クロゴキブリは、暗〜い部屋の隅っこで、静かに人に見つからない様に、
通り過ぎる時は猛ダッシュしているイメージなんですが、
チャバネゴキブリは、明るくてもど真ん中を悠々と歩き、
別に慌てる様子もなくいる感じ、ちょっと・・・ふてぶてしい気が。
実際ダッシュしてるからって見逃してやるわけではないですけど、
こう堂々といられるとなんとなく腹が立つものです。

そして問題はどこから来ているのかです。
入り口付近だけならドアからかな〜と思いましたが、
発見場所は入り口のみならず、奥の方の部屋からも発見されました。

院長と馬場さんは「まあ、ゴキブリはどうしようもない」みたいな感じで
大らかと言うかなんというか、あまり何とも思っていない様子。
小池さんは虫全般嫌いらしいので見るのも嫌だというものの、
嫌だから自分は関わりたくありません、というタイプ。
黒田さんも虫は嫌いらしいですが、たとえ自分の生活圏で生息していても
「目につかなければいい、知らずにいたい」というタイプ。
そして私は何が何でも根絶やしにしたいタイプ。
でも恐竜が絶滅しても根絶やしにならなかった生き物なので、
私の願いは無謀なのかもしれません。

5人いるからどれもこれも個性ではあるのですが、
金子みすゞさんのように「みんなちがって みんないい」とか言ってると、
ゴキブリにとっては当院を乗っ取るのは楽勝です。
積極的な戦いをしない派が5人中4人なわけですから。

となると、攻めの姿勢の私の肩にこの病院の未来が託されているわけです(←大袈裟)
あまりにも4人が消極的なので、
「もしかして、この人たちゴキブリ側のスパイなんじゃないか?」
とか疑心暗鬼(というよりノイローゼ)に。
じゃあもしかしたら、私はゴキブリのスパイと共に働き、ゴキブリのスパイと語り合い、
ゴキブリのスパイとお昼を食べ、ゴキブリのスパイとメールして・・・
考えすぎでしょうか。まさか4人ともじゃないよね?もう誰も信じられない!(←もはや病気)


ほぼ毎日出現するこのチャバネゴキブリの幼虫がどこから来ているのか、
数日考えた結果、1つ思い当たることが…。

最近当院は色々買い物をしまして、段ボール数箱に分けて届いたんですが、
この段ボール、明らかに海外から来たと思われる様なヨレヨレで、
何となく湿気を帯びていて、独特のにおいがする・・・。
箱の表面には【MADE IN CHINA】 と書かれていました。
ということは、ゴキブリもそうだけど今話題のトコジラミも怖い!
この段ボールが届いて以降、ゴキブリの目撃が劇的に増えた気がするのです。
この箱、何箱もあって置き場所に困り、色んな所に数個ずつ置いているので
だから色んな所からゴキブリが出てくるのかもしれない・・・
そうとなれば【疑わしきは重罪】です。箱を処分することにしました。
本当は中にまだ物が入っているので箱がないと困るのですが、
それは、しょうがない!何とかなる!
というわけで箱の中身を全て出して箱を処分しました。

ついでにいつもできないけどゴキブリの温床となりそうなところを掃除!
以前は月に1回洗濯機をどかして排水の所を掃除していたのですが、
大きい洗濯機になって動かせなくなったことで、約1年掃除が出来ていませんでした。
少し斜めにして隙間から出来ないかな〜と思ったのですが
心は1つヨ

モップも届かないしやっぱりやるしかない!

というわけでこの機会に動かします!

黒田さんが!
ビフォー


ギエ〜汚い!トリミング室の奥ですから毛が凄いです。
これはもう掃除するしかないでしょう、馬場さんが!
この空間、とても狭いので1人しか入れません。
馬場さんを洗濯機下の空間に送り込み、
私は馬場さんから渡される汚い雑巾や部品をひたすら洗う係をしました。
黒田さんは動かした洗濯機と壁に挟まれたまま動けませんので、
「どうせ挟まって動けないなら、洗濯機の中掃除しましょう」ということで
挟まった状態で30分かけて中も掃除しました。
かびるんるん

↑こういうところとか。
その結果
アフター

おお〜美しい!
やっぱり時々やらないとダメですね。
洗濯機動かすのはやはり大変だったようなので、
次やる時は男手(院長)がいる時にやろうと思います。

綺麗になった後はこちらを使用。
ゴキッシュ

ムエンダーもいいんですけどね。
自宅でムエンダー使ってたんですが、使ってるうちに押しボタンのところが壊れてしまい、
中に液体が入っているのに出て来ない・・・というのを
2本分経験しました。ムエンダーは他より高いのに・・・よく効くんですけどね。
というわけで、今回はアース製薬さんで。

更には入り口付近に、待ち伏せ効果のあるゴキジェットプロで結界をはりました。

ここまでやって全く出現しなくなるか、死骸が転がれば人間の勝ち、
平気な顔をして歩くゴキブリがまた出たら、人間の負けとなります。

すると2日後出勤すると・・・
Gさん

受付の椅子の下にジタバタするクロゴキブリの大型幼虫が1匹、
(危うく院長が椅子のキャスターで轢くところでした)

更にはチャバネゴキブリの幼虫も1匹。
幼虫同士

↑クロゴキブリ大型幼虫、チャバネゴキブリ幼虫を添えて
幼虫同士並べて大きさ比較したかったので、良い写真が撮れました。
でも別に嬉しくはない。むしろショックだ。やっぱりいるんだ。

他にも朝転がっていた虫たちを一緒につまみ上げました。
合同葬

合同葬です。
先日祝日の休診日があったので、前日の夜に再度スプレーして帰ったら、
休診日明けの待合にチャバネゴキブリの幼虫が5匹転がっていました。
どうやら今は入り口付近が怪しいようです。
段ボールについていた卵が孵ったのでしょうか。
だとすると40匹ぐらいいるはず・・・
大人にはさせません!子供のうちに殺したい!

発見した奴は皆死んでるか弱ってたので
効いてそうな印象はありますが、もし負けてしまっても諦めません。
すぐに次の対策を打たなくてはならないので、
しばらくはまたゴキブリ動画で勉強する日々が続きそうです。

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