[日常あれこれ]
2024年06月30日
動物が小さいうちに教えて良かったこと、やらずに後悔していること(犬編)
こんにちは、獣医師の大野です。
当院スタッフに聞いた
自分のペットで小さい時からやっておけばよかったと後悔していること
&
小さい時からやっておいて大正解だったこと
前回は猫編でしたが、今回は犬編をご紹介したいと思います。
黒田 レオ
MIX犬(M・ダックス×ヨークシャーテリア) 去勢オス 11歳7か月
【黒田さんがレオくんに教えてよかったこと:トイレのしつけ】
犬で多くの方が苦労するトイレのしつけ、黒田家のレオくんは
家の中では必ず決まった場所でして、散歩でもちゃんとするタイプのようです。
犬のトイレ事情を聞いていると
「家の中ではするけどお散歩ではしません」というタイプの犬と、
「家の中では絶対しないので、散歩でする派です」というタイプと、
「別に何のこだわりもなく、したい時がする時」というタイプがいます。
どれが良いかはライフスタイルによります。
お散歩でして家の中ではしないタイプの子だと、
家の中が汚れないのでペットシーツやオムツ、マナーパットを使わずに済みます。
恐らくお散歩のときに便を回収する用の袋と、流す水だけ、
そう考えると経済的ですし、家ににおいがこもったりもしないので楽な気がします。
但し、こういう犬の場合には、たとえ嵐が吹き荒れようとも
たとえ飼い主さんが高熱を出したりぎっくり腰になろうとも、
たとえ犬自身が高齢になって夜中に何度もトイレをしたくなったとしても、
1日に何度も外に連れ出さなければならなくなります。
これは想像するだけでもかなりの重労働です。
そう考えると、黒田家のレオくんのように、中でも外でも排泄できる子、さらには
家の中でのトイレのしつけがちゃんとできている犬の勝利です。
ではどうやってできるようになったのか・・・犬の場合には自然にできることはありませんので
黒田さんにしつこく聞いてみたところ、
「最初のうちはケージの中で覚えさせて、徐々に行動範囲を広げていきました」
とのこと。これ、大正解です。
仔犬の頃って元気でとにかく走り回るので、
迎えた直後からリビングを自由に走り回らせる方、とっても多いのですが、
かなり高い確率でトイレを覚えず、何歳になっても至る所で排泄する犬になってしまいます。
ケージの中のトイレで出来るようになったら、少し行動範囲を広げてあげて、
尿意を感じたらすぐに戻れる距離を保ち、
失敗したら少し範囲を狭めてみる、要は『失敗させないこと』が大切です。
更に、先に自由に走る経験をしてしまった仔犬を、
そこからトイレトレーニングをしようとケージに入れるのは至難の業で、
「出して〜」とキャンキャン鳴き叫び、あまりにうるさいのでケージから出し・・・
とやっている間に「キャンキャン鳴けば思い通りになる」
と言うことも覚えてしまいます。
何事も習慣ですので、出来るようになるのも、どこにでもしちゃうのも、
鳴き叫んで思い通りに操るのも、それに操られる人間も、
良くも悪くも『身についた』と言うことですからね。
【黒田さんがレオくんにやっておけば良かったと思っていること➀犬馴れ&人馴れ】
レオくんはお散歩などで他の犬と遭遇すると激しく吠えてしまうらしく、
「ドッグランとか行ったらどうなるの?」と聞いてみたところ、
「とても吠えるので連れて行こうと思ったこともないです」とのこと。
また人間に対しても、本人の中の基準がどうなっているのかわかりませんが
【好きな人】と【嫌いな人】というのが存在するようです。
初めて当院に連れて来た際に診察室で私も挨拶してみましたが、吠えられることはなく
【別に好きでも嫌いでもない人】って感じの対応をされました。
でも数週間後にご家族が連れてきた時、外に挨拶に行ったらとても吠えられました。
場所や状況によっても使い分けているようです。
よくよく話を聞いてみたところ、レオくんが仔犬の頃から交流している
お知り合いの犬に対しては友好的な反応を見せているらしく、
また、他の犬に吠えてしまうのは1歳過ぎたぐらいからずっとなようです。
レオくんはテリトリー意識の強いヨークシャーテリアと、
吠え声の大きいミニチュアダックスフンドのMIXであり、
さらに去勢手術をしたのも10歳ぐらいと遅めだったとのこと。
縄張り意識の強い未去勢のオスは他の犬や人に吠えてしまうことが多く、
しかも声も大きいので、その状況で近寄ってきてくれる人間や犬は少なくなってしまいます。
仮に本人は「遊ぼう!」のつもりで吠えていたとしても、
飼い主以外の人から見たら「近づくのはやめよう」となってしまいますからね。
そうなると人間や犬と交流する機会も少なくなってしまい、
よくわからないから吠える⇔避けられて交流できない という
負のスパイラルを陥ってしまったのではないかと思われます。
↑なんか偉そう(笑)
なので、もし過去に戻ってやり直すとしたら、
・去勢手術を早めに実施すること
・吠え癖をトレーニングなどで矯正し、他の犬や人間に慣れさせること
あたりではないかな〜と思います。
【黒田さんがレオくんにやっておけば良かったと思っていること➁食事に関して】
レオくんはドライフードの上になんらかの肉をトッピングしているようですが、
このトッピングがないとご飯を食べないとのこと。
↑うまそうじゃないか
こういう子は結構多いですね。
ドライフードの多くは総合栄養食ですので、
これだけで十分な栄養が取れるご飯になっています。
なので何かをトッピングしたりすると、栄養バランスが乱れます。
健康なうちは多少何かが多かろうがあまり問題になることがないので、
「犬も喜んでくれるし、ちょっと面倒だけど、まいっか〜」と
この食事を数年にわたって続け、この食事が習慣化された頃、
年齢的にも中高齢になって訪れる後悔がコチラ↓。
「トッピングの食材を食べると痒みが出るようになったのに、やめられない」
「療法食だけにしなきゃいけないのに、ドライフードを食べてくれない」
「飼えなくなったと言われて引き取ったけど、変な癖がついてて食事作りがとても面倒」
薬を飲まなくても食事療法で管理が出来る病気は結構ありますし、
食事療法で済むなら薬の副作用のことなど気にしなくて良いですし、
療法食は高いように感じても医療費に比べれば大したことはありません。
でも、上記のような状況になってしまうと、
【原因物質を食べ続けながら、そのせいで薬を飲ませなければならない】
という、何だか矛盾した治療を続けることになります。
そもそもいつからお肉のトッピングが始まったのか・・・黒田さんに事情聴取をしたところ、
明らかにいつからというのはわかりませんでしたが、
「たしか・・・食べなかった時があって・・・」とのことでした。
わかります!とてもよくわかります!かく言うのんさんも、
かつてはドライフードのみで生活をしていました。
でも体調を崩し、何も食べなくなり、どうしようかな〜と思って、
ほんの一口缶詰を与えてみたところ、ティースプーン1杯食べただけで大興奮!
「いまの・・・いまのなんだったにゃ?はじめてだにゃ!もういっかい!」
と、一瞬で体調不良が治ってしまい、そこからは毎日ティースプーン1杯分は欲しい!
という生活をかれこれ5年程送っています。
そのせいか、現在5.75kgという過去最大規模に成長を遂げました(つд⊂)エーン
1度習慣化してしまうと、やめるのはとっても難しいです。
冷静になって考えると、たとえ食べなかったとしても、ほとんどの場合
お腹がすけばいつかは食べます。
「ただの選り好みだったとしても、食べない状態が続いて大丈夫ですか?」
と聞かれることはよくあります。
【選り好みして食べない】とか、成長期に【突然食べなくなる】というのは
経験したことがない人の方が少ないというぐらいよくあるヤツです。
でも、これまで10年以上獣医師をしてきて、
それで食べなくて体調壊す子、餓死してしまう子、どちらも見たことありません。
「ドライフードを絶対食べない」と言いながらも、入院すると普通に食べることもあります。
これは、ハンガーストライキをすれば飼い主が根負けしてくれることをわかっているからです。
入院した際には私たちスタッフが絶対にオヤツをくれないことをわかっているのです。
院長が常々言っていることなのですが、
「ご飯を食べてくれない」という人が飼っている動物は、
そう言う割に太っている
ん〜確かにそうかも。
全然食べない、何にも食べないと言いながら、ではなぜこんなに?というのは
よ~~~~~~くある話です。
なので、【おやつしか食べない子】というのは、その動物の問題というより
【飼い主側の忍耐力の無さの問題】なケースが多いようです。ん〜耳が痛い・・・
また、これは私が日々感じていることですが、食べ物のワガママが出始めると、
生活全般にワガママが出始める気がしています。
要求が通ることに慣れてしまうということなのでしょうか。
これも一度習慣化すると直すのはとても難しいので、
先々のことも考えて与える必要がありそうですね。
小池 パティ
チワワ 避妊メス 14歳6か月
【小池さんがパティちゃんに教えてよかったこと:人馴れ】
犬にとって人馴れってやっぱりとても大事ですね。
パティちゃんは基本的には相手が誰でも威嚇したりすることなくフレンドリーらしいです。
小池家は動物も人間も沢山いますので、ちょっとやそっとじゃ動じないのかもしれません。
ただ、残念ながら私や院長はその友好的なパティちゃんの姿はあまり記憶になく、
記憶の中のパティちゃんはいつも牙をむいて怒っています。
なぜかというと・・・
【小池さんがパティちゃんにやっておけば良かったと思っていること:ケア慣れ】
パティちゃん、トリマーさんの犬であるにもかかわらず、
爪切り・肛門腺しぼり・耳掃除・シャンプー・ドライヤーなど、全てが苦手です。
「これなら大丈夫!っていうケアは?」と聞いたところ「ない!」とのこと。
最低でも月に1回ぐらいはしたいこれらのこと、パティちゃんの場合、
非常に嫌がって鳴き叫び、怒って咬みに来ます。これは・・・困りますね。
最近は特に怒りやすくなっているようで、先日小池ママより、
「家でもね〜犬たちが寝ている時に犬同士の体が触れたりすると、
パティが相手の子をすごく怒ったりするのよ〜」 との証言を得ました。
↑それはこんな感じ?
当院にトリミングに来ている子たちでもケア中に激怒する子、時々見かけますが、
彼らの言い分としては「知らない人に色々触られて嫌だ!」だと思います。
これはある程度は仕方ない。
ただパティちゃんのケアをしているのは飼い主である小池さんなので、
これに対してそこまで怒ってしまうとなると次の一手が難しい・・・。
実はケアが出来ないというこの行動、
単純に「爪切りが大変」というだけの話ではなく、結構困ったことがあります。
パティちゃんは数年前から心臓を患っており、時々検査をしたりする必要があります。
でも、横に寝かせて撮影するだけのレントゲンですら怒り狂って大暴れ、
元気な子であればなだめすかしてちゃちゃっと撮影すればいいのですが、
パティちゃんのように心臓が悪いとなると、
無理強いすれば肺水腫になってしまったり
突然死なんて可能性もあります。
そうなってくると、本人のためと思ってどんな治療でもしてあげたいと思っても、
出来ることはかなり少なくなってしまいます。
かといって心臓が悪く高齢な犬を今更トレーニングするかというとそれも難しい・・・
なので、やはり若くて健康なうちにしっかりと向き合って対処するしかありません。
若い時は「まあいっか〜」と思いがちですが、【今現在】ではなく
【動物と自分の将来】、それも“平穏な未来”ではなく“有事の未来”を想像して
やれることをやっておく、将来に備えておくのが良いかな〜と思います。
犬の爪切りは結構難易度が高いケアなので、
自宅で出来なくても仕方ないと思いますが、でもだからって病院やサロンに丸投げはダメです。
爪切り自体はしなくて良いので、その代わりにお家で練習して欲しいことがあります。
それは、【爪切りをする前の段階の動作に慣れる】ということです。
まるで爪を切るかのように足先を掴んで、爪の周りを触る、これで十分です。
これを小さい頃からしていれば、爪切りの動作に慣れているので
病院やサロンでも大人しくさせてくれるようになります。
ご家庭でこの練習をする時は、例えばご飯の前とか、お散歩の前とか、
ご褒美になるようなイベントの前に行うと、
「あ、爪を触られてるから次には良いことがあるな」と記憶してくれるようになります。
我々はプロですから、たとえ暴れる犬であっても数人で押さえれば爪切りも可能です。
でも、本人にはトラウマになるでしょうし、そんな風に爪切りをするのでは
何時まで経っても「爪切り嫌い!」は治らないでしょう。
そして、先ほど例に出した小池さんちのパティちゃんのように、
【大興奮させたら危険な病気】になってしまったら、我々プロでもお手上げです。
「爪切り大好き!」な子は見たことありませんが、
「嫌だな・・・早く終わってくんないかな・・・」ぐらいで我慢が出来れば100点です。
爪切りに限らず、普段されないことをされたら警戒するに決まってます。
なので普段から色んな所を触ってみたり、洗ってみたり、
いろんな経験をさせるように意識してみてください。
のんさんはあまり賢くないタイプの猫ですが、元々採血や押さえられることが苦手だったので、
普段からまるで採血をするかのような姿勢を取らせて首周りをツンツン触ったり、
レントゲンを撮るかのように手足を掴んで伸ばしたりしているうちに、
こういった姿勢を取ることが平気になりました。
のんさんにできるなら犬の方が数百倍賢いですのできっと出来るようになります!
馬場 がっつ
トイ・プードル 去勢オス 10歳2か月
【馬場さんががっつくんにやっておけば良かったと思っていること】
この記事を書くにあたり、スタッフみんなにこの質問をしたのですが、
馬場さんに「がっつに『教えておいて良かったな』って思うことある?」と聞いたところ、
「ん〜・・・ない!大して何も教えてないし!」とのこと。←オイコラ!
「じゃあさ、逆に『これ教えておけばよかったな』ってことは?」と聞いたら、
「ん〜・・・それはね〜、ありすぎて・・・」とのことでした(笑)。
ありすぎると逆に「コレ」というのは出てこないようですが、
獣医師の視点から見て「これが出来てると良かったな…」というのを1つ挙げるとするなら
【マテ】が出来ればな〜と言うことです。
この【マテ】とは、ご飯の前にやる【マテ】ではありません。
あれは正直どっちでも良い・・・
そうではなくて、生活全般に置いて「自分で心を落ち着かせる」ということです。
がっつ君は年に2〜3回当院に来ていますが、
がっつ君が来ると、駐車場で車を降りたぐらいから「お、来たな」とわかります。
それぐらいず〜っと大興奮で吠えています。
診察台で体重を測ろうにも、じっとしていられず、
手を離せばすぐに落下してしまうぐらい大興奮!
そして虫の居所が悪いとガブッっと来ます。
がっつ君は半分身内みたいなものなので、私も院長も結構ガチめで叱ります。
そして彼は空気を読んでその後は少し大人しくなります。
が、もう仔犬じゃないので、10歳の、人間で言えば管理職レベルのオジサンですので
もう少し落ち着いてくれればと思うのです。
正直、ワンワン大騒ぎすることは別に構わないのですが、
先ほどお話した小池さんちのパティちゃんのように
仮にもしがっつ君が心臓病になった日には、
大興奮している間にパタンと倒れてそのまま逝ってしまわれそうです。
そしてそんな未来の話ではなく、今現在困っているのが・・・
↑コレ、なんだかわかりますか?
コチラはがっつ君のペニスの先端部分です。
がっつ君は大興奮すると包皮からペニスが露出します。
これはがっつ君に限らず他の犬でも起こり得る事象ですが、
彼の場合、常に興奮状態なので包皮の中にしまわれることがありません。
全く戻せないわけではなく、我々が包皮を軽く引っ張れば元に戻るのですが、
すぐに興奮してしまうのでまた出てきてしまいます。
ペニスの先端は皮膚とは違って粘膜ですので乾燥には弱いのですが、
普通は包皮の中に隠れているので乾燥することはありません。
でもがっつ君の場合常に出っぱなしなので、出ている部分が乾燥し、
細胞が壊死し、写真のように黒ずんでしまっています。
色が変わるだけなら良いのですが、この状態は下手をすれば
尿道が塞がってオシッコが出なくなってしまうこともあります。
幸い今のところ排尿できているようなのでひとまず良かったのですが、
仮にもし排尿できなくなってしまったら、手術でペニスを・・・
この先はやめておきましょう。まあ、控えめに言っても超痛そうです。
がっつ君に限らず、当院に来る犬たちの中には
自分の要求が通るまでワンワン吠え続けてしまう子や、
意に沿わないことをされたら咬みつきに来る犬が結構います。
日本の住宅事情では、犬が吠え続ければ近所迷惑にもなってしまいますし、
とにかく静かにさせようと一番手っ取り早い方法で犬の要求に応えがちです。
静かにさせるためにオヤツを与える人もいるでしょうし、
ケージの中にいて欲しくても、吠えるからと入れることを諦めることもあるでしょう。
でもその一つ一つの行動を、犬たちはしっかり覚えています。
「うるさく吠えたら人間が言うことを聞いてくれた」
「うるさく吠えたらおやつが貰えた」
「咬みつこうとしたら飼い主がビビって爪切りをやめてくれた」
犬はとっても賢い生き物です。なのでどうやったら自分に良い結果が訪れたのか、
誰が自分の言うことを聞いてくれたのかをちゃんと覚えてしまいます。
こうなると素人に行動を修正するのは不可能だと思った方が良いです。
当院では、ホテルや入院でケージに入れなくてはならない状況の時、
けたたましく吠えてしまう犬や噛み癖のある犬に関しては、お預かりをお断りしています。
それだけ吠えてしまう子では他の動物たちのストレスになったり
病院の診療業務に支障をきたしてしまいますし、
仮に病気で入院しなければならない状況であったとしても、
吠え続けてしまうのであれば、安静を保てず治療は出来ません。
こうなってしまうと、どこに預けることも出来ず、
わがまま放題の犬の世話を、全て家族だけでしなければならなくなってしまいます。
「早い段階で自分の犬と真剣に向き合って、ちゃんと対策を取っておけば
犬を飼うってもっと楽しく出来るはずなのに・・・」という視線で獣医師は見ています。
それとは逆に、当院に来ている犬たちで、「この子はどうやって育てたんだろう」と思うような、
【と〜っても良い子】たちがいます。
飼う苦労とか何もなさそう、ただ楽しく暮らせそうな子たち。
そういう犬の飼い主さんには「どうやってしつけをしたんですか?」と
積極的に聞くようにしています。
「トレーナーさんのトレーニングを受けた」という人ももちろんたくさんいますが、
「トレーナーさんには頼まなかったけど、最初の2年ぐらい真剣に向き合ったら
今は特に何もしてなくてもこんな感じよ〜困ることなんてしないし」と言うのも結構聞かれました。
しつけをするなんてかわいそう!自然じゃない!ありのままが良い!っていう方もたまにいますが、
そもそも野犬以外は自然ではないですし、【ありのまま】に育った犬は扱いは難しく、
・【ありのままの犬】を家族が丸ごと受け入れて、
・他の人に迷惑をかけることなく、
・その上で楽しく平和に生活している人、
この条件を全てクリアしてる人って十数年獣医師をしてきてまだお会いしたことないです。
だいたいにして【ありのまま】って何だよ。
ありのままの姿見せるのはあの人だけにしておくれ。
↓この人
とまあ、こんな感じでまとめてみました。
一緒に生活していると他にも「あ、こうしたら良いかも」のアイディアは沢山出てきます。
例えばこれからの時期悩んでいる犬たちが多い、「雷と花火の音が怖い」
鳴ってる間「怖いな~」と思っているレベルではなく、数日体調を崩してしまう子たちもいます。
でももし、小さい頃からYoutubeなどで雷や花火の音を流し、
その音が鳴ったらおやつが貰える!などの習慣をつけておけば、【嬉しい音】になったはずです。
そこから応用して、苦手な子が多い【緊急地震速報】の音、あの音に関しても
この音が聞こえたらおやつが貰える!とかのルールを作っておけば、
この音が嫌い!怖い!となることなく、さらには
大きい地震が来た時に、自分のペットを危険な中探さなくても
自ら走り寄ってきてくれるので、急いで抱き上げることが出来ます。
不都合な習慣に対しては「全然変更がきかないな〜」と思う方多いと思いますが、
ということは上手に習慣化すれば、こちらに関してもそう簡単に変更はされないはずです。
動物を飼うということは苦労は多いですし、飼った以上そこに責任が伴うのは当然ですが、
でもしっかり向き合ってあげれば、そうそう大変な子にはなりません。
動物を飼うってもっと純粋に楽しんでいいはずです。
「今さら手遅れだ・・・」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことないですよ。
高齢になってからでも不都合な習慣はちゃんと習慣化しますので、
逆に言えば良いこともちゃんと習慣化できます。
要は「動物自身ががそうしたいと思う方向に仕向ける」ということですし、
これをするためには、その子がどういう性格で、何が一番好きで・・・ということを
普段からよく観察して理解していなくてはならないですね。
これから動物を飼い始める方、慎重になりすぎるということはありません。
命を育てるというのはそういうことです。
色んな人の失敗談や、成功している人の体験談をたくさん聞いて
しっかり向き合ってあげてください。
そして、「良い子に育てられたな〜」という方は勿論のこと、
「やっとけばよかったな〜」と思っている方も、もし飼育を始めたばかりの人を見かけたら
色々とアドバイスしてあげてください。
そうやって飼い主同士、飼い主と動物、動物同士、できれば社会全体で、
みんなで楽しく平和に暮らしていければいいなあと願っています。
というわけで、“願っている”ついでにお知らせです!
今年もやります、七夕企画☆彡 今年は総合演出に黒田さんを任命しました。
初年度なのでアドバイスしつつ手伝いますが、
コンセプトとか、色味とか、随所に彼女のセンスが散りばめられています。
でも笹飾りは黒田さんの頑張りだけでは完成しません。
だって、短冊がないと・・・ねぇ!
欲深い私は、書けと言われれば100枚ぐらいお願いすることも朝飯前ですが、
強欲だと多分1つも叶わなくなってしまいますので、
是非皆さまご参加下さい。
現状はこんな感じ
↓↓↓
因みに過去2回この企画をやりましたが、
・自分の部屋が欲しい
・家が欲しい
・ライブのチケット当たりますように
等々、結構大きめな願いが叶った人が続出しています。
更には昨年、短冊をかけた直後にPaypayのくじで1等が当たり、
支払が全額タダになった人も!!
これはもう、書くしかない!!
おまけ
少し上の方のアナ雪のエルサの絵、
当初は私が描いたのですが、怖すぎると批判を受けましたので
黒田さんが描いてくれました。
その衝撃の失敗作がコチラ↓↓
顔も怖いんですけどね〜、よくよく見ると
指もあらぬ方向に曲がってるんですよね〜
眉毛ないし。