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[日常あれこれ]

2024年06月15日

動物が小さいうちに教えて良かったこと、やらずに後悔していること(猫編)

こんにちは、獣医師の大野です。

先日、生後数日の目の開いていない子猫をお預かりする機会がありました。

シェー

メルちゃん。令和生まれなのに昭和時代のシェーが出来ます。

この時期の子猫は3時間おきの授乳が必要となり、
それは日中だろうが夜中だろうが関係ありません。
更にまだ排泄も一人ではできないので、お尻を刺激してあげなくてはなりません。
というわけで、真夜中は飼い主さんに頑張っていただき、
飼い主さんがお仕事に行っている日中はスタッフがお世話をしました。


この手の作業は経験が大事!ということで、獣医師指導のもと
新人動物看護師:黒田さんに頑張ってもらいました。

ぐびぐび

哺乳瓶を咥えさせたからと言って、すぐに飲んでくれるわけではありません。
ミルクの温度にもかなりこだわりがあるタイプでしたが、
基準はよく分からないけど、体勢が【キマル】と飲み始めます。

目が開いてない子って、いつの瞬間寝てて
いつの瞬間起きているのかとても分かりづらい。いつも目を瞑っているので。
耳もあまり聞こえていないので、この時期の動物たちにとっては
触覚というのがとても大事になります。
起きても鳴き出すわけではないのですが、体に触ると突然大きな声で鳴き始めます
母猫がいない時に大きな声で鳴いてしまうと他の動物に食べられてしまうからでしょうけど、
誰に教わったわけでもないのに良くできたシステムですね・・・。

のんさんは他の動物がそれほど嫌いではないのですが、どうやら仔猫は苦手です。
何故なら仔猫の声はとてつもなく大きいから。
初めは仔猫を覗きに来ていましたが、大きな声で鳴き始めた途端
「こえがおおきい!こわい!」とパニックになって逃げてしまいました。
のんさん、何が怖いんだい?
あなたの体重、この子の40倍以上あるのよ?

その後もず〜っと不機嫌
3時間おきのミルクや排泄があるので、どうしても人間が関わる時間が長くなるため、
やきもちなのかなんなのか、ず〜っとプンスカしてました。

慰めに行くといつもよりしつこく匂いチェックされます。
「違うよ〜浮気じゃないよ〜仕事だよ〜」
どこかの浮気を疑われるお父さんのような言い訳をしている飼い主。

「あのね、仔猫は可愛いけどね、のんさんより可愛い子はいないんだよ?
他のみんなが仔猫が可愛いって言ったとしてもね、
のんさんの飼い主(私)がのんさんのこと一番好きなんだったら、
もう他の人が誰を可愛がろうが別にどうでもいいじゃない!」

という、もう少女漫画顔負けのキュンキュンの言葉を投げかけても
ぷんすか

この表情である。
更には、プロレスごっこで遊んでて興奮したりすると
「シャー」が時たま出るようになってしまいました。怒りっぽくなってる?
その癖は定着しないで欲しいな〜

絶望中

↑ケージから全然出てこないので
院長にハウスごと引っ張り出されて、体むき出しにされたのんさん。
絶望の真っただ中にいます。

院長からは「おじさんの嫉妬は醜いですよ」とか言われる始末・・・

のんさんは元々他の猫に嫌われる傾向があり、
生後2か月ぐらいの仔猫だともうのんさんにシャーを言い始めるので、
まだよくわかってないぐらい小さい子なら仲良くできるんではないか
と思ったんですが、そうは甘くなかったです。
やはりのんさんは一人っ子が良いようです。

のんさんと生活をしていて、どうしようもなく困ることはそんなにないんですが、
こういうヤキモチ焼きなところとか、音に弱い所とか、
ちょこちょこ困ることは結構あります。どうしようもないものもありますけど、
「小さい時から習慣化しておけばよかったな〜」と思うことから、
逆に「これやっておいて本当に良かった」と思うことまで様々です。

というわけで、当院スタッフに聞いた
自分のペットで小さい時からやっておいて大正解だったこと
           &
小さい時からやっておけばよかったと後悔していること
を、今回は猫バージョン、次回は犬バージョンにわけてご紹介したいと思います。
新しく動物を飼い始めた方、必見です!

🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
馬場 ちゃく 

ちゃくさま

MIX猫 避妊メス 13歳2か月
馬場さんがちゃくさんに教えてよかったこと
【爪切りとシャンプー】

ちゃくさんは馬場さんが社会人1年目の時に、
保護された3兄弟仔猫のうちの1匹を引き取りました。
当時馬場さんはまだ草加でご両親とお姉さんと生活しており、
他に動物もおらず、無理強いするような小さいお子さんもいなかったので、
ちゃくさんは大きなお家でそれはそれはのびのびと生活していました。

自宅に動物病院スタッフがいる、ということは、
自宅で日常ケアが容易にできる、と言うことです。
かく言う馬場さんも、定期的にちゃくさんの爪切りやシャンプーを行っていたそうです。
小さい時から飼い主が自宅で日常ケアをしてくれる、
それは動物たちにとっては一番恐怖を感じずにリラックスしてケアを受けられるはずです。
ちゃくさんも、もしかしたら「嫌だな〜」ぐらいには思ってかもしれませんが、
大きな抵抗をすることもなく、押さえる人がいなくても
1人で押さえながら爪も切れる、そんな優秀にゃんこだったようです。

ところが・・・

馬場さんがちゃくさんにやっておけば良かったと思っていること@
【ケアの継続】

実家にいた頃定期的に爪切りやシャンプーをされていたちゃくさんでしたが、
馬場さんが実家から出てしまうと定期的にケアをしてくれる人がいなくなりました。
ご両親も当然馬場さんがやるものと思っていたでしょうから、
爪切りやシャンプーをした事もなく、そんな状況が続いた結果、
ちゃくさんは爪切りやシャンプーをされることを嫌がるようになりました。

もともと気が強めな猫らしい猫ツンデレのツン多めなちゃくさんですから
手先を掴んだ時点で「シャー」と言われ、
それでも強制執行すれば咬まれるのは必至です。

そんなわけで、ちゃくさんは今では馬場さんによって年数回当院に連れて来られます。
悠々自適に生活しているちゃくさんにとって、これは結構ストレスなようで、
道中におもらしをしてしまったり、診察台の上でもガクブルで台にしがみつき、
爪切りなどの処置も発狂して怒っています
これは動物病院ではよくある見慣れた光景ではあるのですが、
飼い主さんとしての立場で見たら、かわいそうで辛いと思います。

でも、伸びた爪を放置し続ければ肉球に突き刺さってしまうことは多々ありますし、
肛門腺絞りも放置すると肛門の隣に大穴があいてもっと痛い思いをすることも。
なので、やらないというわけにはいかないのです。

いつも一緒に生活していた人が家を出て行き、
時々帰ってきたと思ったら狭いカゴに入れられて、
車に乗せられてどこかよくわからないところに連れて行かれ、
よくわからない人たちに体を触られて、挙句の果てには爪を切られる・・・。
諸悪の根源は・・・アイツだ!アイツがカゴに押し込めたんだ!
と、ちゃくさんが思っているかどうかは定かではありませんが
ゆるさん

馬場さんにこんな視線を向けてくるところを見ると何か思うところはありそうです。

そして、馬場さんがいつも望んでいる【ちゃくさんのシャンプー】は
残念ながら当院でもできません
ここ5〜6年洗えていないので、心なしかちょっとオイリーな、
風が吹いても毛がなびかないぐらいに全体的にしっとりしています。

元々出来てはいたものの、間が空いてしまうと出来なくなってしまうということは多々あります。
なので、【なんとか継続して、出来るだけ間をあけずに習慣化】が大切ですね。

馬場さんがちゃくさんにやっておけば良かったと思っていることA
【家族みんなで投薬練習】

まだ一緒に生活していた頃は、ちゃくさんの最高責任者は馬場さんでしたので、
お薬を飲ませるのは馬場さんの役目でした。
でも月日がたち、馬場さんがちゃくさんを置いて実家を離れることになると、
投薬を出来る人がいなくなってしまいました。
これは先ほどの爪切りなどとはまた違った大変さがあります。
爪切りやシャンプーは毎日する必要はありませんので、
月に1回とか帰省すれば大丈夫、でも投薬は違います。
毎日必ず、場合によっては1日2回投薬しなければならないので、
投薬の度に実家に帰るということは基本的には不可能です。

投薬の方法は様々あり、最終的に飲んでくれればなんでも良いのですが、
理想を言えばいろんな方法で投薬ができる方が良いです。
投薬の仕方で一番多くの方が実施している方法が
【ご飯やおやつに隠して飲ませる】だと思いますが、この方法、出来ないときがあります。
それは【食欲がない時】。

薬を飲むということはどこかしら体の調子が悪いわけで、そうなったときに
一番一般的な症状であるのが食欲不振です。
食べ物に混ぜる方法では、そもそも食べてくれなければ投薬できないということです。
また、おやつに隠したつもりが中に何かが入れられたことに動物が気付いた場合、
口に入れたものを入念に調べて少しでも味が違うと吐き出すようになったり、
あるいは「何か入れられているかもしれない」と疑心暗鬼になって
せっかく食べてくれていた物すら口にしなくなることもあります。
なので、この方法は
@食欲がちゃんとあって
A薬を探索したりしないぐらい勢いよく食べてくれて
B細かいことを気にしない性格で
C基本的に無味無臭なお薬

この条件が重なった時でないと確実に飲ませることはできません。
でも@とAの時点でその子はたぶん結構元気・・・

その他の方法でよくあるのが
【水に溶かしてスポイトなどで口の脇から入れる】方法です。
動物は口の中に入ってきた液体を、基本的には飲み込んでくれますので、
これも状況によっては悪くない方法です。
ただ、やはりいろいろと条件があります。

@口周りを触らせてくれるぐらいの信頼関係があり、
A多少嫌なことをされても噛みついたりせず、
B薬自体に苦みがないこと

@は犬も猫も共通ですが、Aに関しては特に犬で要注意で、
噛みつくだけでなくスポイトごと飲み込んだりしてしまうこともあります
Bは圧倒的に猫に関しての注意点です。猫は極端に苦みに弱く
私たちが「ん〜多少苦いかな?ん〜気のせいかな?」 ぐらいの苦みであっても、
敏感に感じ取ってしまう生き物です。
そうすると口の中がカニのように泡ぶくだらけになり、とても不快なので
次から二度と投薬をさせてくれなくなります
水で溶かして飲ませるということは薬の味は感じてしまいますからね。

と言うわけで、一番オススメなのは、
【口を開けて薬を直接喉の奥に入れる】と言う方法です。
この方法を提示するとほとんどの飼い主さんは「え!それは無理・・・」とおっしゃいます。
実際そう言われた動物に診察台の上で投薬をしてみると、
その中の3割は本当に無理な子、7割は飲ませることができます
本当に無理な3割と言うのは、そもそも投薬の姿勢に入れないタイプ、
口周りを触ることもできなかったりというパターンが多いです。
でも不可能な3割も可能な7割も、共通していることがあります。
それは、「小さい時から練習していたら出来てただろうな」と言うことです。
よく初診で来た子犬や子猫の口の中を開けてみるのですが、
この時点で激しく抵抗してくる子ってほぼいないのです。
ですから、もしこの段階から投薬の練習ができていれば、
いつ病気になっても投薬に困ることはなくなります。

「それは獣医さんだからでしょ?」と言われることもありますが、違いますよ。
投薬は人間にとっても動物にとっても、大事なのは【慣れ】です。
最初のうちは失敗すると思いますが、何度も繰り返しているうちに
投薬する人間も、される動物も、どちらも技術が上がります

のんさんを飼い始めたとき、のんさんはそこそこ大きめになっていました。
私は既に獣医師でしたので、投薬に苦手意識はありませんでしたが、
私ではなくのんさんに練習させようと、日々実施していました。
その結果、今ではどうなったかと言うと、
私が調子悪くて飲ませるのを失敗してしまっても、
のんさんが口の中で自分で軌道修正して勝手に飲んでくれます。
つまり、2人(1人と1匹)の共同作業になるわけです。

では、その練習とはどうするのか・・・。
ドライフードを食べ始めた頃、毎回ご飯をあげる前にフード1粒を
薬に見立てて喉の奥に入れます。この時、失敗しても構いません。
仮に上手に入れられなくて、動物が口をくちゃくちゃしてしまったとしても
「ん?何か入れられたぞ?・・・ああ、なんだ、フードか」 と気づいてくれればいいわけです。
そうやって時々失敗してはフードであることを確認させていると、
「口の中に毎回何かを入れられるけど、別に大したものではない」
覚えさせることができます。これができればしめたものです。
そのうち人間側も慣れてきてちゃんと入れられるようになりますし、
動物も嫌がることなく飲んでくれるようになります。
これは、まだ健康なうちにやるべき訓練です。
体調を崩して具合が悪くなってからこんなことされたら、そりゃ嫌がりますよ。

また、もう一つ大事なこと、それは【一緒に住む家族全員ができること】です。
馬場家のように「特定の人物がいないとできない」となると、
その人の負担がとても大きくなってしまいます。
誰が飼っているか、最高責任者が誰であるかというのはあるでしょうが、
同じ家に生活しているのであれば、お子さんを含め全員が飼い主です。
面倒がらず、みんなで向き合ってあげてください。


安中 木(もく)&安中 薪(まき)&安中 炭(すみ) 
3兄弟

MIX猫 木は去勢オス、薪と炭は避妊メス 2歳1か月
院長が3匹に教えて良かったと思っていること
【ケージ慣れ】

院長は実はこの3匹を迎えるまで猫を飼ったことがなかったらしく、
3匹を迎えることになった時、私も色々アドバイスをしました。
その中で強く勧めたのが【夜間はケージの中で寝かせる】と言うことでした。

私ものんさんを迎えたその日から、夜寝る時にはのんさんをケージに入れて寝かせていました。

@一緒に寝るとお互いの睡眠を妨害しあってしまう可能性があり、
  日中寝られる猫は良いが、私は車の運転や手術をするのでしっかり眠りたいこと
A寝具にのんさんの毛が付着すればコロコロが大変なだけでなく
  夜中の喘息が辛いであろうことが予想できること
B目を離している間に何かを口にしたりすると危険なので、ケージ内の方が安心なこと。
Cのんさんはドスドス足音がうるさいので、1階の住人の睡眠を妨害してしまうこと

こういう理由からケージを導入しました。

初日、ケージに最後のごはんを入れて、食べている間に扉を閉めて電気を消したところ、
その日1回だけ「ニャー」と鳴きましたがそれっきり、その後9年たった今まで
一度も鳴くことなくケージ内で寝ています。
別に押し込めているわけでもなく、習慣化されているので夜遅くなってくると
のんさんは自らケージの中に入っていき、最後のごはんをもらえるまで待っています。
習慣化されてしまえば「出せ出せ〜」とも言わず、逆に私が扉を閉め忘れた日には
どうも落ち着かないらしく、そういう時はとても鳴くので気づくことができます。

院長のところは3匹もいますし、仲良し3匹で共謀して
良からぬことをする可能性もある・・・と思い、強く勧めました。
結果、「とても良い」とのこと。
日中は基本的には自由にしているけれど、夜寝る前にケージに入れて扉を閉め、
朝は最初に起きた人がケージを開ける。たったこれだけでも夜間の安心感は半端ないです。
仮にもし、今後「ベッドで一緒に寝たい」と考えて解禁にしたとしても、
制限が緩くなる分には受け入れてもらえます。
「今まで自由だったのに、後から制限をかける」の方が流石に可哀そうですので、
自分の未来のライフスタイルを考えて、最初厳しめの方が管理がしやすいと思います。

因みに冒頭の子猫のメルちゃんの先輩、先住猫のしまじろう君
しまじろさん

彼は『ハウス』と言われると走ってケージに入るようになったとのこと。
『ハウス』の掛け声の後、入ったらおやつをあげるのを習慣にしたら
犬でも難しいこの動作ができるようになったそうです。すごい!


院長が木くんと薪ちゃんに今すぐ辞めてほしいと思っていること
【水遊び】

3匹の世話は院長がメインで頑張っているらしいのですが、
ある日それを嘲笑うかのような出来事が。
びちゃびちゃ

お皿の周りが水浸し!
場所から察するに、飲み水のお皿からだと思いますが、なぜこんなことに?
最初は皿をひっくり返してしまったのか?とか、はたまた人間の仕業か?とか
色んな可能性を考えていたようです。(人間だとすれば5歳児の彼が疑わしい・・・)
で、ある日決定的瞬間をとらえました。
1

水を飲む木くんと見守る薪ちゃん。の、手に注目!
2

あ!オマエか!
その後、どうやら木くんも同じことをすることが判明。(炭ちゃんは賢いからしないらしい)
「これ、どうしたらいいですかね・・・?」と聞かれましたが、
たぶん遊んでるんでしょうね。飲み水なので水に何か細工するわけにはいきませんし、
教えるとかいうものでもないので対策が難しい・・・
なので、下にペットシーツを敷くことしかできず、根本的な解決ではありません。
あとは飽きてくれるのを待つばかり・・・

こういうこともあります。全部が全部対応策取れるわけではないので。諦めよう!
でもこういう類の悩み以外は基本的に解決できるものが多いです。
出来るか出来ないかは飼い主さんの取り組み次第!
飼い主側の覚悟と根気が試されています。


大野 のん 

ののさん

MIX猫 去勢オス 9歳1か月
いっぱいありますがいくつか厳選してみます。

私がのんさんに教えて良かったと思っていること@
【お外は怖いんだよ〜】

これは小さい時から日々言い続けました。一緒に窓から外を見る時も
「のんちゃん、カラスだよ。カーカーっていうんだよ。怖いね〜」
「のんちゃん、工事のおじさんだよ。背が高いんだよ。怖いね〜」
「のんちゃん、あれは車だよ。すごく固いんだよ。怖いね〜」

と洗脳し続けた結果、お外=怖いところ と刷り込まれました。
その甲斐あって、窓を開けても外には行きませんし、
院内をウロウロ中に入り口のドアが開けっぱなしでも絶対に出ていきません。超ラク!
のんさんの趣味

因みに私が歴代飼ってた猫たち、全員そうです。なので脱走の苦労を知りません・・・

私がのんさんに教えて良かったと思っていることA
【声のトーンで本気度がわかる能力】

のんさん、基本的には良い子ですが、やっぱり時々いたずらもします。
「まあ、いいかな〜」ぐらいの時は「のんちゃん、だめよ」ぐらいで
声もいつも通り、口調もいつも通りで注意するのですが、これだとあまり聞きません。

でも流石にこれ以上はって時に「のん!」と声のトーンを落とすと
「やべっ!」って感じですぐに辞めてくれます。のんさんは人の感情を読むのが上手です。

これを応用して、家の中でやってほしくないことはやらない子になりました。
我が家にはダイニングテーブルはないので、ちゃぶ台のような床に座るタイプの
低いこたつテーブルを使用していますが、そこで飼い主がご飯を食べているので、
食いしん坊なのんさんはテーブルの上が気になって仕方ありません。
でも、彼は絶対に乗りません。
理由は簡単「ダメって言われてるから」
パソコンデスクも、本当は気になるけど絶対に上がりません。

猫って犬と比べるとどうしても知能は劣りますし、のんさんは賢い方ではないですが
それでも伝わるまで頑張れば伝わります。
ポイントは【言葉の中身】ではなく【声の高さ】【声の大きさ】【表情】です。
要は演技力です。「かーちゃんは本当に怒ってます」という雰囲気が出せれば、
そして「今日はやってもいいよ」みたいに例外を作ったりしなければ、猫でもちゃんと覚えます。

私がのんさんにやっておけば良かったと思っていること
【メンタルの強い子に育てる】

もうこれに尽きます。弱すぎです。おぼろ豆腐です。
冒頭のように、あんな100g程度しかない子猫の存在でやられてしまうメンタルの弱さ、
更にのんさんはとても神経質です。
お皿が汚れてたらご飯食べたくない、そのご飯が湿気てたらもう食べたくない、
お水にご飯が入っちゃったらもう飲めない・・・などなど。
こだわるわりに

↑こだわる割に皿の周り汚いし・・・


でもそのお水にご飯入れちゃったの、あなただからね?
モグモグしながらよそ見するから、
口からポーンて飛んでポチャンってなったんだからね?
私、この水換えるの朝から10回目だからね?


・・・と言いたいのをグッとこらえ、

「ああそうかい、かわいそうにね〜お水に入っちゃったんだね〜次気をつけようね〜」

と換えてあげる、この行動がのんさんをダメにするのだと院長にいつも言われます。
なぜこれをせずにいられないのか、それは飼い主である私も神経質だからです。
気になっちゃってるのんさんが気になってしまう飼い主、お互い様かな・・・。
どうやら私は【ダメ猫製造機】なようです。

私がのんさんにやっておけば良かったと思っていること
【おしゃべりはほどほどに・・・】

のんさん、とってもおしゃべりです。初めて会った時ののんさんは全然しゃべらなかったので、
一生懸命話しかけて思ってることを口にしてくれるように頑張ったのですが、
今では「なんであんなことしてしまったんだろう」と後悔するほど喋る喋る・・・自己主張が強い!
もちろん私ものんさんに話しかけるのですが、
7割方のんさんが喋ってます。超〜〜〜〜やかましいです。
私が電話してようが何だろうが、横からガンガン話しかけて相槌を求めてきます。
言語爆発期の子供だって数年したら喋らなくなりますが、
のんさんはず〜っと言語爆発期です。そして聞いてあげないと不機嫌になる・・・
おしゃべりな男って・・・猫で良かったヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

とまあ、こんな感じでしょうか。
猫は犬のように「しっかりしつけなければならない」という動物ではないので、
犬に比べると期待されることが少ない分、不満も少ない気はします。
十分長くなってしまいましたが・・・
次回は犬についてまとめてみようと思います。頑張ります!

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