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[日常あれこれ]

2024年02月08日

駐車場に関してのお知らせ と オムツの着用について

こんにちは、獣医師の大野です。

駐車場に関してのお知らせです。
当院の駐車場は駐在所の隣の砂利のところで、
これまで34番・37番・40番の3台分ありましたが・・・

実は2/7よりもう1区画増えました!
場所は55番で、40番の向かい側になります。

55も

本当は4か所ギュッと固められたら良いんですが、それは出来ないということで・・・

年々駅前の駐車場は消滅していってますのでいつまで使用できるかわかりませんが
末永くあり続けることを願っています。
正直4台分の駐車場では足りないこともあり、それでも予約診療にすることで
待ち時間だけでなく駐車場の台数も調整することが出来ていると思います。

が!
時々診察とは関係なく
無断で停め、車を置いてどこかへ行ってしまう方がいます。
そのせいで、予約で来た方が停められずに診察が開始できなかったり、
具合が悪くて来院したのに停められずに帰ってしまう方も・・・

停めた方は「ちょっとだけだから・・・」とおっしゃられますが、
そう言うことではありません。ちょっとだけなら尚のこと、
近隣のスーパーやドラッグストアの駐車場がコインパーキングになってますので
そちらに停めてください。
また、診察終了後に近隣を散歩してから帰る方も、
一旦駐車場から車を出してコインパーキングに停めてから散歩をしてください。

どうしても停めたい方はお声掛けいただければ大丈夫な時もありますが、
何も言わずに無断で停めている場合にはどうなるかと言いますと・・・

運よく特定できる場合には当院より電話しますが、
特定出来ない場合には警察から連絡がいくはずですのでご了承ください。
先日も無断で停めた方がいまして、患者さんの車が入らないのでやむを得ず警察へ。
お巡りさんが来て記録を取り、書類を作っている間に戻ってきましたが、
10分以上事情を聞かれてましたよ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
駐車場と言えば、思い出すことが・・・
以前勤務していた病院での出来事ですが、ある日のこと。

30代ぐらいのお母さんと、7歳ぐらいの男の子、4歳ぐらいの男の子、
さらにその子たちのお祖母ちゃんの4人で犬を診察に連れて来ていました。
メンバー

⇧こんな感じのメンバー
診察と会計が終わり、外に出た後も病院駐車場で10分ぐらい何かしていました。
するとお母さんとお祖母ちゃんの声で「早くしなさい!」とか「もういいから!」とか
そんな感じの声が聞こえてきて、何してんのかな〜と思い外に出てみたところ、

仁王立ち

⇧なんと、男の子2人がズボンとパンツを脱いで下だけスッポンポンの状態で、

走るフルチン

しかもこの格好で駐車場内を走り回ってました。

なに!?なんなの?どういうこと!?
と頭の中は混乱しつつ「何してるんですか?どうしたんですか?」と聞くと、
私の言葉は無視して大人二人は子供たちに対し、

「もういいから、早くそこでしちゃいなさい!」
とのこと。しちゃうってまさか・・・おしっこ!?

大野「いやいや、困ります!ここ駐車場ですよ?
他人の敷地ですよ?トイレ使ってください!」

と言ったものの、

「いいのいいの!めんどくさいから!ここで良いから。」とのこと。

全っ然良くねーし!

めんどくさいと思わせる程トイレ狭くないですし、
たとえ車いすでも余裕で入れます。
というよりそもそも、面倒とかそういう問題じゃない!

するともう上の子が病院の建物に向かって立小便を始めました。
そして下の子もお母さんが敷地内で排尿させ始めたので、

大野「本当に困ります!ちょっと待っててください!逃げないでくださいね!」
と言い残し、じょうろに水を汲んで持って行ったところ、車はもうなくなっており、
さらに車があった場所には・・・
おむつ

使用済みの子供のおむつが捨てられていました。



どうですか・・・?恐ろしい話ですよね?信じられないですよね?
私もさすがにこの時は驚きました。
が、しかし!
これが子供ではなくて犬だったとすると、動物病院ではよくある光景なんです。

当院は入り口ドアを入ったところにカーペットが敷いてあります。
このカーペットがないと砂埃とか雨水で院内がドロドロになってしまうので
とても大事な役目をはたしています。
現在黄色とオレンジの2枚が存在し、月に一度業者さんが来てくれて
汚れたものを回収しつつ洗ったものを敷いて行ってくれます。
実はこのカーペット、ここにオシッコをしてしまう犬が沢山います。

色んな犬の匂いがついているので催すのだと思いますが、
ではなぜ匂いがついているのかと言うと、上を歩いたからだけではなく、
ここで排泄をさせて処理をしないまま帰る方が実は結構いるからです。

マット

⇧証拠写真

赤矢印の黒い丸は誰かがオシッコして放置してシミになったところ
青矢印の黒い線状の汚れも、誰かがオシッコしながら動いてできた痕

犬は他の犬のオシッコの匂いがすると、
その上に更に自分のオシッコを重ねて、自分の匂いにしようとする習性があります。
なので正常な行動の範囲ではあるんでしょうけど、
この話、そんな風に片づけていいものでしょうか。


もちろん、「トイレトレーニングしてください」というのも思いますけど、
問題はそこではないと思うんです。

私が普段受付に居て気になるのは
・毎回そこで排泄すると飼い主さんが認識しているのに、
  カーペットの上をウロウロさせて抱き上げない

・排泄をする前のにおいを嗅ぐ行動や、床を引っかく行動、
  クルクル回る行動をしているのに気にしない

・上記のような行動をしているのに
  「あ、しちゃうかもしれない」と言いながらも何もせず見ている

・排泄をどこでするかわからないのに、
  飼い主さんがそもそも犬の様子を注視していない

・普段の散歩でもマーキングを頻繁にするタイプの犬なのに、
  院内にマーキングしてても気づかない

よそみ


排泄したものが未処理のままの時は、待合にある防犯カメラを見直して、
誰がどういう状況でしてしまったものかを確認しています。
そうするとほとんどが上記のような状況でした。
これって、犬のせいなんでしょうか・・・。
どう考えても飼い主側が悪いと思うんです。

お子さんがいる方にお聞きしたいのですが、
まだオムツのとれない、どこで排泄するかわからない赤ちゃんを
オムツもせずにお尻むき出しのままで生活させますか?
もちろんオムツが好きな赤ちゃんなんていないでしょうし、
オムツが嫌だと泣く子もいますが、それでもオムツなしで生活なんてしないですよね?
ましてや、外出する時や他人の家に入る時、その状態で連れて行くでしょうか。
受け入れる側だって嫌じゃないですか?
「子供のすることだから・・・」で済ませられます?
私はその子に対しては何とも思いませんが、
それを平気で出来てしまう親御さんに対しては人間性を疑うと思います。

当院の待合には排泄物の処理グッズが置いてあります。
元々は置いていなかったのですが、私が院長を説得して設置することにしました。
おそうじぐっず

具合が悪い子が突然吐いてしまったり下痢してしまったり、それは仕方ないです。
そうではなくて、毎回来院する度にマーキングをしてしまうのに、
「オシッコしちゃった!ほら、そこ!そこにもしたわよ!ほらここも!」
自分では何の処理もせずに抱き上げることもしない人が実は何人か・・・。

しかもあろうことか、
「ここに来ると沢山でるのよね〜」と敢えてさせている感じだったので、
いくら注意してもこういう方には何も響きませんし、
これを我々が処理してしまうと飼い主さんのこの考えは改まらないと思い、
冷たい!厳しい!と思われる方もいるかもしれませんが、
自分のペットの排泄物処理をセルフサービスへ。
自分で処理をするのがめんどくさいから、そもそもさせないようにしよう
となって欲しくて設置しました。
(私は別に厳しいことを課しているとは思ってません。飼い主として当然だと思ってます。)

私個人の意見としては、マーキングをする癖があったり、排泄の失敗をした事がある犬は
必ずケージに入れてくるか、ケージが嫌なら
歩かせずに抱っこをしていればいいのではないかと思います。
抱っこされている状態で排泄する子はほぼいないですから・・・

でも折角抱っこで来ていても、会計の際に下に下ろすこと、ありますよね。
飼い主さんは会計に心が持っていかれているので、その間犬はフリーの状態になります。
この1分ぐらいの間に排泄してしまう子がかなりいます。

そこで最近当院がオススメしているのが、犬用のオムツ(マナーパッド)です。
自宅でオムツを咬みちぎってしまう子でも、外出先では気にせずつけている子、結構います。
恐らく他の犬や人などに気を取られているので、気にならないんだと思います。


オムツをつけさせることを嫌がる方がよく言われること、
「オムツつけてると、膀胱炎になったりとか
病気になるって聞いたんですけど、身体に悪いですよね?」



では、お答えしましょう。
もしその犬が【オムツをしていると排泄できない犬】だった場合、
ず〜っとつけっぱなしにしていれば身体に悪いと思いますが、
病院に連れてくるほんの数時間つけているだけですので、大丈夫でしょう。
また、感染を起こしたりするケースの多くは
【長時間つけっぱなしにした場合】です。
人間の赤ちゃんだって、1日中同じオムツつけ続けたりしませんよね?
排泄を確認出来たら、取り替えますよね?
人間の赤ちゃんはオムツつけてる率高いですけど、全員膀胱炎ってことないですよね?
もちろん蒸れたりすることでオムツかぶれになる子はいますが、
外出中の数時間ぐらいでは何も起きません。

「でも〜オムツは可哀そうだしもったいないからしたくない」
では、トレーニング受けるかケージに入れるか抱っこし続けるしかないでしょう。
これは犬を飼う上でのエチケットの問題です。
排泄に限ったことではなく、無駄吠えしたり、咬みついたりしたとき、
周りの人が見ているのは犬ではなく、それに対しての飼い主の行動です。

お正月に日航機と海上保安庁の輸送機が衝突した件で
飛行機の客室にペットを連れて載せることに関して一部で議論が巻き起こってました。
「それは流石に無理でしょう…」と個人的には思ってましたが、
実際持ち込みを反対する意見が、私が思っていた以上に多くありました。

「海外では認められているのに日本は遅れている」という方が見受けられましたが、
海外ではしつけをちゃんとしてなかったり、散歩の時間が短いだけでも
罰則があったりしますし、そもそも動物を飼う際はシェルターから貰うというのが主流で、
知識や覚悟のない人が一目惚れで安易に購入したりできません。
日本が遅れているとすれば、まずはこの辺りからちゃんとしなければならないですし、
それが不可能であればやはり客室に持ち込むことは無理だと思います。

全ての飼い主が
「他人に嫌な思いをさせない様に細心の注意を払う」
ということが出来れば、
動物たちはもっと社会に受け入れられるはずですし、正しく飼っている人たちが
動物がいることで肩身の狭い思いをしなくて済むのだと思います。
客室持ち込みの反対意見を見る中で、
「不適切飼育をする飼い主のせいで、動物たちの株が下がってるんだな〜」
と感じました。


私はどちらかというと、飼育に関して割と厳しいことを言う獣医師かもしれません。
「大野先生は動物が嫌いなんだ、動物が可哀そう・・・」とか思う方もいるでしょう。

でも・・・「かわいい〜♥」って愛でるだけの、
もしくは「『かわいい』って言ってる私、可愛い♥」みたいな
そんなタイプの人間ではないですし、そんな気楽な立場でもないのです。

散歩にも出るでしょうし、具合が悪くなれば病院にも連れて行くでしょうし、
ペットはどうしたって社会と関わって生きていくわけですから、
動物の株を下げるような飼い方をしている人には話をしないわけにはいきません。

今朝のニュースで、群馬県で四国犬が小学生を含む12人を襲ったとありました。
最初に咬まれた小学生は以前にも犬に咬まれた経験があり、
野放しの四国犬を見て恐怖を感じ走って逃げてしまったとのこと。
犬の習性を考えればもちろん走って逃げるのは危険かもしれませんが、
でも犬が苦手な人が恐怖で逃げるのは当たり前ですし、
過去に咬まれた経験がある子供ならなおさらです。
インタビューを受けていた四国犬の飼い主は、
「小学生が走って逃げたから・・・」とか
「遊び半分で追いかけて…」とか
「甘噛みしたのではないか」とか言っていましたが、
この犬に咬まれてトイ・プードルが1匹死亡しています。

負傷した小学生も今後犬を好きになることはない気がしますし、
きっとこれからも犬を見るだけで恐怖を感じる生活を送らなくてはならないです。
好きにならなくてもいいけど、怖い思いをし続けるのは本当に不憫です。
今回の四国犬の飼い主や、以前この子供を咬んだ犬の飼い主は
どこまで自分の責任だと認識しているんだろうと思います。

厳しい話をすることで、正直恨まれることも多々あります。
でもそれで「何クソ!」と思って、
自身の飼い方について考えるきっかけになってくれれば本望ですよ。

望むところだ👊!

当院では使わなくなったオムツなどをいただくことが多いので、
何種類かサイズがあります。購入前に試してみたければお声掛けください。
また、サイズアウトなどで使えなくなったオムツやマナーパッドをお持ちの方、
ご不要でしたらお持ちいただければ他の子で活用させていただきます。

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