[日常あれこれ]
2021年08月22日
のんさん、注射をうつ の巻
こんにちは、獣医師の大野です。
のんさんはいつも素っ頓狂な笑える顔をしていることも手伝って、
↑証拠写真。手のひらのにおいをチェック中。
とてもおおらかな、楽天的な猫に見えたりしますが、
実際のところを申しますと、比較的神経質な猫です。
(院長:「比較的?誰と比較して比較的?どう考えても神経質でしょ。非常に神経質でしょ!」)
病院に来たことがある子たちなら、ワクチンや病気などで、
一度や二度は注射を打ったことがあると思います。
注射が嫌いな子はもちろんいますし、そこまではよくあるパターンですが、
のんさんはそれだけではありません。
注射はもちろんのこととして、のんさんは注射の際に使用する
アルコール綿すら気になります。
年1回ぐらいの頻度で血液検査を実施していますが、
首周りに少〜しアルコールが付着しただけで
きになるにゃ!!
こんな状態が放っておくと1時間ぐらい続き、気づいた時には
よだれでビショビショになってるなんてことがスタンダードです。
これはアルコールに限ったことではなく、
シャンプー後のドライヤーで少し乾かし残しがあるだけで、
1時間後にはビショビショにしてしまいます。
で、そんな時は洗い直しです。
新しいシャンプーのにおいが気に入らなくて舐めることもあり、
先日も23時に洗いなおしに来ました。
翌日も仕事なのに帰り着いたの1時ですよ(´-ω-`)
そんなのんさんに、先日郵便が届きました。
郵便で〜す。
にゃにゃ!?せなかが ぞわぞわ するにゃ。
にゃ!?いんちょうせんせいからだにゃ
どれどれ・・・?
わ、わ、わくちんのおしらせにゃ!!
のんちゃん ちっくんは きらいにゃ。
うたれそうになったら にげるにゃ。
と心に誓っておりました。
「今日は病院連れて行くぞ!」と思って気づかれないように猫に近づき、
勘づかれて逃げられた経験のある猫の飼い主さん、たくさんいると思いますが、
のんさんは捕まえるのとても簡単です。
普段から嫌な予感がする時って一応逃げますが、
↑早々に諦めてこの状態になります。
森で熊にあったら真っ先に食べられるタイプです。
因みにのんさんはこんな感じのキャリーで移動しています。
のんさんは5`を超えていますので、手に持って歩くと片手が完全に塞がりますし、
私も年々体力が落ちてくるので、転んだりした時に危ないと思い、リュックタイプにしました。
また、いつ起こるか分らない地震や火事の時も、背負ってしまえば両手が空いて便利です。
ただ!このリュックタイプは予想してなかった不便な箇所もあります。
それは、【リュックとして使用している時は、バッグのように持つ持ち手はない。】
ということです。
バッグのように持つにはいちいち付け替えの作業をしなければいけないのです。
次買う時はこの点も要チェックですね。
捕まえたのんさんはキャリーに収納します。
このキャリーはファスナータイプなので閉めるのに少し時間がかかってしまいます。
普通の猫たちは閉めるのにモタモタしているとすき間からするっと逃げます。
のんさんもキャリーはとても嫌いなのですが・・・
1週間に1回ぐらいの頻度でこのキャリーに入れられているのに、
幸か不幸か脳みその容量が10バイトぐらいなので、ここがどこなのか既に忘れています。
なので私がいくらモタモタしながらファスナーを閉めたとしても
のんさんが気づいた時にはもう閉められてしまっています。
・・・おばかさん♥ちょろいぜ!
↑尻尾でせめてもの抵抗
年に1回の、この記念すべきワクチン接種を写真に収めてみました。
↑私は写真を撮りたいので、お休みの日に病院に立ち寄った院長をゲット!
例によってアルコール綿が嫌いなので、アルコールはなしで打ちます。
こわいにゃ にげたいにゃ
院長「いっきま〜す!」
ビクッ!!
にゃ!なんかチクッとなったにゃ
ぜつぼうにゃ
同じ針を刺す作業でも、ワクチンは楽です。
でかいのんさんのどこに刺しても基本的には大丈夫なので。
採血は血管を探さなきゃいけないのと、じっとしていなきゃいけない時間が長い分大変です。
注射後は証明書の写真を撮ります。
液状化するのんさんに苦戦する馬場さんと小池さん
全然いい顔してないとこが良い
接種後は安静にしなければいけません。
ただ、馬場さんが【のんさんモフモフしたい病】の急性症状を発症したため、
のんさんが対応に当ります。
イカ耳になってるよ。
馬場:のんちゃ〜ん、なんでこんなにかわいいの〜?
のん:またつかまったにゃ
馬場:のんちゃ〜ん!
のん:のんちゃんはきょう あんせいにしなきゃ いけないにゃ
真正面から抗議中
馬場:いいじゃな〜い、仲良くしようよ〜
のん:はなすにゃ!のんちゃんは ごはんたべて ねんねするにゃ
まあ、のんさんはそんなに激しい遊びする子ではないので、
普通にしていれば安静はできてます。
この日は受付で仕事をしている私から、背もたれ・ひじ掛け・高さ調節付きの椅子をぶんどって
まったり過ごしていました。
(私はチンケな踏み台に座ってお尻が痛くなりました。このやろ)
↑変な顔なのはワクチンの副作用ではない。たぶん。
今年のワクチンも無事に終わりました。一安心です。
以前はエリザベスカラーをして押さえないとパニックになってたので、
歳を重ねて少し針に慣れてきたようです。成長ですね。
〜おまけ〜
避妊手術が終わってお迎えを待つマンチカンのミミちゃん。べっぴんさんね。
怖い気持ちは全くなく、前面に出てきて自己主張します。
ミミ、おうちに かえるにゃ
おでこで押せば扉が開くと信じてるらしい。
んん〜
ミミちゃん、おでこに痕ついちゃうよ。