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[病院のこと]

2020年07月15日

7月前半トリミングと院長の母校

こんにちは、獣医師の大野です。
7月前半のトリミングをご紹介します。

トイ・プードルのニコちゃん
ニコちゃん

ペルシャのすいかくん
すいかくん


チワワのチロルちゃん
チロルちゃん

トイ・プードルのフィオちゃん
フィオちゃん

チワワのノアくん
ノアくん

トイ・プードルのモコちゃん
モコちゃん

MIX犬のルイくん
ルイくん

柴犬のコクくん
コクくん

トイ・プードルのモコちゃん
モコちゃん

トイ・プードルのタンタンくん
タンタンくん

ミニチュア・シュナウザーのカールくん
カールくん

シーズーのれいちゃん
rei7

バーニーズ・マウンテン・ドッグのポテチちゃん
ポテチちゃん

ミニチュア・ダックスフンドのサブローくん
サブローくん

ボーダー・コリーのLUCIAちゃん
LUCIAちゃん

ミニチュア・ダックスフンドのgalboちゃん
galboちゃん

MIX犬のマリちゃん
マリちゃん

チワワの虎鉄くん
虎鉄くん

柴犬のうめちゃん
うめちゃん

MIX犬のラブちゃん
ラブちゃん

チワワのショウくん
ショウくん

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

当院の院長は北里大学獣医学部、私は日本獣医生命科学大学獣医学部の出身です。
獣医さんの間でこの2校を知らない人は絶対いませんが(いたらモグリ)
獣医さん以外の人で大学名の山手線ゲームをしたら、50番目ぐらいで出てくるか、
下手したら登場せずに終わってしまうかもしれません。

別にディスっているわけでは決してないですが、どちらもガッツリ理系の大学で、
世間一般でイメージする華やかなキャンパスライフを送るような感じではありません。

私はアルバイトに明け暮れ、校内をジャージでうろつき、試験前は研究室に泊まり込んだりするような、
『残念な女子大生』でした。

院長の場合は、【躰道】という空手と器械体操を混ぜたような武道の部活に所属し、
主将を務めていたようなので大学生らしいと言えますが、如何せん場所が青森県十和田市ですので
東京都武蔵野市に住んでいた私から見ると、不便だったろうな〜と思います。
(青森の方、すみません!私も生まれは青森ですからお許しを)

私の出身大学の日本獣医生命科学大学をwikipediaで調べてみましたが、
あまり「お〜!」と思うような情報はありませんでした。
強いて言うなら、歴史が古く、「日本最初の私立獣医学校」ということぐらいでしょうか。
1881年創立で、この年は板垣退助が自由党を結成した年だそうです。
退助さん
↑別に板垣さんが創ったわけではありません。それにしてもすごいひげ

一方、院長の出身大学の北里大学はというと、
あの【北里柴三郎先生】の研究所の創立50周年の際に作られた大学だそうです(院長談)。
しばさぶろさん

北里先生は既に亡くなっていたので本人の与り知らぬところで大学ができたとのこと。
この方は現在の千円札の野口英世の先生に当たる人で、2024年からの新千円札で登場します。

北里先生以前から、病気の原因となる【微生物】というものが存在は言われていましたが、
北里先生はそれらの病原体に対する治療法【血清療法】という方法を考えた人です。
もし北里先生がいなかったら、病気の原因が分かっていても治療法がなくて
ただ死ぬのを待つしかなかったかもしれません。
現在コロナウイルス感染症が流行する中で、治療法があるということがどれだけ安心できるのか、
身にしみて感じますよね。

また、北里の関係者には2015年にノーベル生理学医学賞を受賞した大村智先生がいます。

大村先生は【イベルメクチン】という寄生虫駆除薬を作った人です。
イベルメクチンは主にアフリカで使われているようで、数億人単位でこの薬に助けられているようです。
アフリカは日本と比べても暑いですし、上下水道などが整備されていない地域が多く、
また、医療も先進国の様に整備されておらず、整備されていても経済的な理由で治療を
受けられない人たちが数多くいます。
そのため、寄生虫感染によって命を落としたり失明したりすることがよくあるようです。

大村先生は、
「自分の手元にお金が入ることよりも、早く薬が普及して困っている人の役に立てたい」と考え、
特許を放棄したようです。

頭が下がりますね。薬を開発しただけでもすごいのに。
宝くじが当たって自分のお金が増えることを今か今かと心待ちにしている自分が恥ずかしい…

因みに犬たちが毎月飲んでいるフィラリアのお薬ですが、骨の形をしたタイプのお薬は
まさに成分がイベルメクチンです。

そしてまだハッキリとは分かりませんが、新型コロナの治療に使えるのではないか
いう報告もある素晴らしいお薬です。

厳密にいえば北里柴三郎先生も大村智先生も北里大学の出身ではありませんが、
でも関係者にこんな凄い人が2人もいるなんてうらやましい限りです。

先日、そんな院長の母校北里大学の同窓会のアンケートに参加したところ、
こんなお礼品が届いたようです。
しばさん正面
北里柴三郎のマスコットキーホルダー

うしろ
恐れ多くも【しばちゃん】と書いてあります。

これは…どうなんでしょう。
世の中いろんなマスコットキーホルダーありますが、なかなかこちらはシュールです。
街中で「あ、北里柴三郎だ!」と気づいてくれる人はどれぐらいいるでしょうか。

院長のバッグにつけてみました。
しばちゃんfeat.院長
ん〜、「可愛い」って感じじゃないですが、「気になる…」って感じですね。
私なら、街中にこれつけてる人がいたら知らない人でも肩を叩いて、
「すみません、このおじさん誰ですか?」って聞いちゃいそうです。

北里先生は第一回ノーベル賞候補にノミネートされましたが、惜しくも受賞は逃してしまいました。
それはまだ、日本という国が海外で認められていない時代であったというところが大きいようですが、
ノーベル賞は取れなかったけど、100年以上たった今も学生たちの誇りですね。

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