[日常あれこれ]
2020年03月22日
春を迎えた当院の植物たち
こんにちは、獣医師の大野です。
先日、植木鉢を作りました。
正確に言うと既存の植木鉢をリメイクしたという方が正しいのですが。
ホームセンターなどでよく見かけるテラコッタの植木鉢
200円ぐらいで売ってます。
これをまずはアクリル絵の具で白く塗ります。
アクリル絵の具は水彩絵の具の様に水で薄めたりできますが、
乾くと耐水性になるのでとても便利な絵の具です。
乾いたらこちらを使います。
ダイソーさんで売っていた、ガラスタイル
これを接着剤で鉢に貼り付け、タイル同士をタイル目地材でくっつけて
完成!
イメージはサンゴ礁のあるようなきれいな海です。
なぜこのイメージにしたかというと…
そう、私が当院に迎え入れて名前を付けた5時間後には危篤状態に陥ったあの子のためです。
ガジュマルのまるちゃん
以前のブログにも書きましたが、こうなった原因ははっきりしております。日差しです。
当院は南向きで日当たりが良すぎるほど良いので、お店で「日差しを好む観葉植物を」と相談して
700円で購入した南国の植物、ガジュマル。
キムジナーという精霊が住んでいて、幸せをもたらしてくれるというとても縁起の良い植物でしたが…
冬の流山の日差しを前に屈服してしまったガジュマル。
私の今後がかかっていたのに半日もたたずに変わり果てた姿になったガジュマル。
もちろん私にも言いたいことはあります。
南国の植物だって言ったじゃない!
沖縄の日差しもガンガン浴びているじゃない!
たかだか千葉県の、しかもまだ2月の日差しに5時間当たったぐらいで情けない!
アスファルトやコンクリートも突き破る種類なのに!
野生では幹の部分が他の植物に絡みついて他を枯らす「絞め殺しの木」って言われているんでしょ!
そんなに日差しに弱いくせにどうやって絞め殺すのさ!
…と言いたい気持ちを堪えて日々看病しています。
だってまるちゃんをこんな姿にしたのは私ですもの。
でも看病と言ってもできることはあまりないのです。
調べたところによると、こうなってしまったガジュマルは葉はダメになってしまいますが、
土台の幹の部分が生きていればまた新しい葉が茂ってくるとのこと。
それまでには約1か月かかるので、その間は日に当てず、水も与えないでただ復活を祈るのみなのです。
マルちゃんにしたってもう日差しはこりごりでしょうし、初日まだ元気だった時に水は与えていたので、
根腐れ防止のためにもこれ以上の水分は与えずにただ暖かいところにおいて
見守るという方法をとっていました。
馬場さんも元気な時の姿を見て知っていたので、その変貌ぶりに驚き、日々心配してくれていました。
でも10日ぐらいしても大きな変化はなく、水を断っているのになぜか幹の部分が日を追うごとにふにゃふにゃと軟らかくなり、土にはわずかにカビが…
なんて水はけが悪いんでしょうか。室内はそこそこ乾燥しているはずなのに、
初日の水が多すぎたのでしょうか。
このままでは幹の部分が根腐れしてしまう…原因を追及しなければ。
原因はすぐにわかりました。
…どうやら連絡ミスがあったようで、
「やっぱり元気ないな。なんか幹の部分がぶにょぶにょ柔らかくなってきたな。
土にもカビ生えてるし大丈夫かな…」
と心配しながら馬場さんがせっせとお水を与えてくれていたようです。
・・・なんてことを!やってくれるぜ!
つまり、私が太陽攻めにして危篤状態にし、
馬場さんが水攻めにしてとどめを刺そうとしていたということです。
二人のコラボレーションがなせる業です。すごいチームワーク...。
そんなわけでマルさんは復活を願って植え替えをしました。
本来は元気のないときの植え替えは負担が大きいらしいのですが、
土が完全に湿っているので仕方ありません。一か八かだ!
冒頭の手作り鉢はそのためのものです。沖縄に住んでいる状態をイメージして、あのきれいな海があって、
白い砂浜があって、そこにガジュマルが自生していて…というのを表現したくて作りました。
一応カラーサンドという白い砂も購入し、観葉植物用の土の上に入れてみましたが…
こんな感じ
やはりまるちゃんの元気のなさが際立ちます。
元気がないなんてレベルじゃない
復活しようと頑張っているのか、時の流れに身を任せているのか、
「お前はもう死んでいる」状態なのかがわからないので、3月末までは待とうと思います。
それ以降は…残念ですが荼毘に付します。頑張っておくれ〜
余談ですが、先日弁当を作っている時にフライパンで自分の腕をジリジリと焼いてしまいました。
これは太陽でジリジリと焼かれたガジュマルの呪いなのでしょうか…
馬場さんに、水に気を付けて!と言っておこうと思います…
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入り口の鉢のネモフィラがとてもキレイだったのですが…
強風で何度も倒されたせいか戻らなくなってきました。
その分横にどんどん伸び続け、ビオラに絡まり、チューリップとシラーシベリカへの日光を遮り、
だんだん無法地帯のような状態に…
あまり放置すると空気が通らなくて鉢ごとカビに感染してしまうので…。
思い切って全部引っこ抜きました。
突然の最前列に動揺するビオラたち
【淘汰】ってやつです。
生命力弱いものだけでなく、強すぎて周りに影響するものも淘汰されるんですね〜
強すぎず弱すぎず生きていくことが一番なのは人間界と同じです。
勉強になりますね!
また、チューリップが咲き始めました。が!
予想していた通り、今年は冬でも気温が高かったため茎が伸びず…
とっても寸詰まった2頭身チューリップとなってしまいました。
これはこれで可愛いですけどね…
因みに同時に植えた我が家のベランダのチューリップはもう少し茎が長いです。
なにせ日当たりが悪いもんで、当院より寒いのが功を奏したようです。
もしくは野田だから少しここより寒いのか?
こちらも健やかです。
●〇おまけ〇●
院長の膝の上で、M字ならぬV字開脚!
よそ見してても大事なところはちゃんと隠してくれましたので、モザイクなしでお届けです。