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[病院のこと]

2019年12月22日

連休前から心の準備を!

こんにちは、獣医師の大野です。寒かったり暖かかったりおかしな天気が続いていますね。
入り口のビオラはとても元気です。
ビオラ
大掃除は進んでいますでしょうか。
先日は知人宅のエアコン掃除を依頼され、埼玉某所まで行ってきました。
通常のフィルター掃除だけでなく、よく業者がやっている「エアコン丸ごと水洗い!」
みたいなことをしてきました。

以前業者さんと話をする機会があり、大まかなやり方を教えてもらいました。
私はプロではないので完全に丸ごとというわけにはいかないですが、素人なりにやれる範囲で
全体
アップ
↑こんな感じでアワアワにしてから高圧洗浄機で流します。

排出される汚水はこんな感じ。
おすい

カビとかホコリとかあれやこれやが混ざった真っ黒な水に!
あまりの黒さに恐怖で手ブレするほどです。
やりがいありますね。費用はプロに頼む場合の10分の1以下に抑えられました。

一度経験すると人の家に行ってもエアコンの中が気になって、掃除したくてうずうずしてきます。
実は当院も昨年の夏にすべてのエアコンをこのように掃除しました。
待合のエアコンが一番汚れていて、設置から4年で廃液は真っ黒でした。
我が家は年2回実施していますが、その頻度でやると廃液がきれいで安心する反面、
せっかくやったのだから真っ黒な廃液で「やってよかった〜」って
達成感を味わいたくなってしまうものです。
ですので、当院のエアコンは今年は汚れをためている最中です。
もちろん一般的なフィルター掃除は行っていますが、内部は…2022年ごろのお楽しみですね。

また、一昨日は病院入り口のベンチが届きましたので院長と組み立てました。
ベンチ
ベンチの後ろのガラスの曇りが気になりますね…

現在は布製のクッションを設置していますが犬のオシッコがしみ込んでしまったりするのを避けるため、
今後は汚れがすぐ取れるタイプのクッションをおく予定です。ご自由にお使いください。

さて、年末年始ももうすぐです。
動物病院はそれほど長くお休みすることはできないですしホテルや入院の子もいますので、
「2泊3日で旅行!」とか「ハワイで年越し!」とかは無縁なお仕事であまり実感がわきませんが、
年末年始は自宅以外で休暇を過ごす飼い主さんが一定数いますので、
ホテルはいつもより利用が増えます。

年末年始を含む大型連休は年に数回ありますが、
実はこの時期は病院に来る患者さんの来院理由に特徴があります。

【比較的多い来院理由】

@犬が○○を食べてしまった!

大型連休や年末年始などは、いつものルーティーンな生活と異なり、
旅行に行ったり誰かが遊びに来たりということが多くなります。
飼い主さんは学校や仕事が休みで家にいるけれど実際には忙しく、
犬は普段いない飼主さんがいて嬉しくて興奮気味なのに
あまり相手にしてもらえないという状況が出来上がります。
そして、暇を持て余した挙句、本来食べてはいけないものを食べてしまう…
このパターンは意外と多いのです。
場合によってはおなかを開ける手術が必要だったり、最悪の場合死亡してしまうこともあります。
いつも以上に身の回りの片づけが必要ですね。


A下痢したり吐いたりしている

これも連休中特に多くなる気がします。
お客さんが来ていつもより多く、もしくは食べ慣れないおやつをもらったり、
来客に吠えないようにとおやつを与えられたりが関係しているかもしれません。


Bどこがというわけではないけど、何となく調子悪い

ご飯を食べないわけではないけど…散歩も行かないわけではないけど…
下痢したり吐いたりするわけではないけど…
なんとな〜く具合が悪そう?元気がない?という状態です。
血液検査などを行っても異常値は見当たらず、かといって入院するほどの症状でもなく、
でも2週間ぐらいするとなんとなくよくなってしまうことがよくあります。
原因がはっきりわかることはほとんどありませんが、この症状が出るタイプは
連休の度に同じような不調を訴えるケースが多いようです。

先ほど『原因がはっきりわかることはほとんどない』と書きましたが、
はっきりではないけれど、確実ではないけれど、「これじゃないかな〜」という程度の
ぼんやりした感じで原因が思い当たることもあります。

1つ目は【家族の中の誰かがいない】パターンです。
家族みんなで出かけたりしたわけではないけど、
誰か1人が旅行などで帰ってこなかったりすると、
その人との親密度が高ければ高いほど動物たちは変調をきたすようです。
飼い主さんとしてはちょっと嬉しい反面、心配ですよね。

2つ目は先程とは逆で【家族の中の誰かがいる】パターンです。
いつも忙しいから休みの日ぐらいと思って朝から晩まで行動を共にしたり、
普段2回しか行かない散歩に頻繁に連れ出したり、
本人は嬉しそうにしているものの、いつもの生活リズムが崩れて不調きたすことがあります。
ず〜っと一緒って意外と動物も人間も疲れるものです。かく言う私も苦手です。

また、猫などでは、いつも寝ているソファーに人が座っていてお昼寝ができないとか、
お昼寝していたのに触られて目が覚めてしまうとか、そういったことがストレスになってしまう子もいます。
以前診察した猫さんは「単身赴任のお父さんが帰ってくると膀胱炎になる」という子がいました。
お父さん、誰よりもかわいがっているのに。かわいそう…。

必ずみんなが体調を崩すわけではないですが、本人の性格は大いに関係していますので、
一度そういうことがあったら「また起こるかもしれない」と
心の準備をしておいた方がよさそうです。
また、出来るだけ普段の生活と変わらないようにしてあげることも大切です。
寝ている時は邪魔しない、一人で静かな場所にいたら追いかけない。
気にはしているけど、気にしていないふりをしてあげるのが良いのではと思います。

「でもやっぱりお客さんに慣れてほしい」など、動物たちをその環境に慣らしたいのであれば、
【少しずつ】です。普段から少〜しだけ負荷をかけて、
慣れたら次のステップというようにしてあげて下さい。

また、どうしても来客が苦手な場合にはホテルをご利用ください。

◆◇年末年始の診療日のご案内◇◆
12月は31日まで診察しておりますが、31日は17時までとなります。ご注意ください。
また、1月1日〜3日までは休診となり、4日からは通常通り診察しております。



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