[日常あれこれ]
2019年12月15日
12月前半トリミングと猫の身体能力について
こんにちは、獣医師の大野です。
12月前半のトリミングをご紹介します。
MIX犬のジジくん
ボーダーコリーのLUCIAちゃん feat.ホモサピエンスの院長
ミニチュア・ダックスフンドのgalboちゃん
トイ・プードルのフィオちゃん
MIX犬のルイくん
MIX犬のモコちゃん
トイ・プードルのタンタンくん
ミニチュア・シュナウザーのカールくん
チワワのノアくん
日本猫のミミちゃん
時々、待合で待っている飼い主さんから、こんな質問を受けることがあります。
「ケージ嫌がってるので、出して抱っこしてても良いですか?」
正しい答えは何でしょうか。
ではヒントを。
診察室に入って右奥の棚にこんな傷があるのをご存じですか?
私の聴診器の上に
縦に裂かれた壁紙
同じようなものが、診察室入って左手前の壁にもあるのをご存じですか?
かなり見上げる場所になりますが
躍動感あふれる血の跡が!右から左に向かって何かが移動した形跡
この傷何かと言いますと…診察室で興奮してダッシュした猫がつけた傷です。
右奥は台があるからわかるとして、左手前はどうやったらこんなところまで…という位置です。
高さは床から2m40cm。中継地点もないのでダイレクトにそこに到達しているはずです。
犯人の1人、怒り心頭のブリ男さん(埼玉県三郷市在住の野良猫)
壁に傷つけたのになぜか本人がぶすくれてます。
やってくれるぜ!
ただ、これは特別運動神経の良い猫の所業ではなく、ほとんどの猫はやらないだけで
これぐらいのことは簡単にできてしまいます。
パニック状態に陥ってしまった猫は飼い主さんだけでなく、
1000匹以上の猫とかかわってきた我々プロでも手を出せないことが多いです。
「ケージ嫌がってるので、出して抱っこしてても良いですか?」
もうお判りでしょうか。答えは犬ならOK、猫ならNGです。
ただ、犬も念のためリードを付けたほうが良いです。
リードを付けていない状態で、待合を自由に動き回るのはNGです。
逃亡をする可能性があり、また、犬が苦手な人もいますし、自由にさせると
おしっこをまき散らしてしまうこともあるからです。
猫は洗濯ネットに入れてある状態なら、ケージから出して抱っこしても良いですが、
ネットに入っていないのであればたとえリードをしていても控えてください。
猫は本気になれば一瞬でリードを抜けられます。
余談ですが…
猫の身体能力は高いといいましたが、本当に極まれに身体能力の低いものもいます。
例えばコレ↓
よんだ?
お馴染みのんちゃん
のんちゃんは幼少期の交通事故の古傷があるせいか、極端に運動神経の悪い子です。
普通の猫が軽く登れるような棚の上にも、自分でも登れないとわかっているのでそもそも挑戦しません。
キャットタワーもちょっとよそ見したりすると
すぐに足を踏み外して顎をぶつけたり落下してしまいます。
病院に連れてくると自分でケージに入ろうとするのですが、
ピョンと飛び乗るなんて考えたこともないようです。
誰かを呼んで抱っこして入れてもらうか、誰も手を貸さなかった場合には
猫にあるまじき方法で登ります。
はいりたいにゃ。
ロッククライミング方式
でも5.3キロの体重を支えられるほどの腕力もないため、途中で腕がプルプルしてしまいます。
登れないし降りれないしで救助が来るのを待つ
ふがいない!と思う反面、棚に上っていたずらしたりとかしない(出来ない)ので
こちらとしては助かっています。
でも!普通は違いますので、猫の飼い主さんはご注意ください。
12月は31日まで診療していますが、31日は17:00に閉院しますのでご注意ください。
1月は4日より通常診察となります。
また、年末年始は製薬会社さんが軒並み長期のお休みとなります。
ご飯やサプリメントなどはしばらく届かなくなりますので、
残量が不安な方はお早めにご連絡ください。
よろしくお願いいたします。