ビジネスブログ|あんなかどうぶつ病院は千葉県流山市前平井にある動物病院です。流山セントラルパーク駅から徒歩3分。

あんなかどうぶつ病院
2019年09月22日 [日常あれこれ]
こんにちは、獣医師の大野です。

皆様3連休はいかがお過ごしでしょうか。
当院も明日(9/23)は秋分の日のため休診日となります。
2週連続で月曜日休診ですのでご注意ください。

夏は子犬たちの来院が比較的多い時期でした。
春に生まれた子たちが離乳して生後8週間で販売が可能になるからだと思います。

お家に来て間もない子犬たちに手を焼いている人も中にはいますが、
皆さん犬との新しい生活を楽しんでいると見受けられ、
楽しい思い出をたくさん作ってほしいな〜、良い子に育ってほしいな〜と
考える機会が多かったです。

その中で、飼主さんからされた質問があります。

【しつけって必要ですよね?どの程度必要ですか?】

これは難しい質問です。その子に何を求めるか、どんな生活をしたいかなど、
飼い主さんによって大きく意見が分かれるところだと思います。
ドッグランや旅行に連れて行ったりするのか、散歩以外で外には出さないのか、
他の犬と交流させたりするのか、一切他の犬とは交流させないのか、
いろんな経験をさせたいのか、家の中だけで生活させるのか…などなど。

考え方は様々ですが、獣医師の立場として「これができなければダメかな〜」という
ラインはどこかと言うと…

@診察の際に飼主さんがいる、いないに関わらず、
 体重測定や聴診などができること

A飼主さんが声をかけて落ち着かせることができること

B入院治療となった場合、ケージの中で大人しく治療を受けられること

C飼主さん以外の人が世話をすることができること(咬んだりしない)


これが最低限のラインではないかと思います。診察が困難だと検査や治療を行えなくなるため、
その子の寿命に大きく関わってきます。

また、個人的には以下の2つが満たせているかどうかを基準にしています。

@犬が苦手な人に苦痛を与えないレベルかどうか

世の中には犬が好きな人ばかりではなく、犬が苦手な人も一定数います。
犬を好きな人は無条件に好きであるとしても、
苦手な人には苦手になってしまった理由が必ずあります。
咬まれたり追いかけられたり、吠えたてられた経験があるなど、
多くはその犬の飼い主がしっかり配慮していれば怒らなかった出来事です。
ペットとして飼われる犬たちは山の中で飼い主と1対1で生活しているわけではなく、
街の中で多くの人間に囲まれて生活をしています。
一度犬が苦手になってしまった人に「犬を好きになるように」と言ってもそれは難しいですが、
「犬は苦手だけど、関わらないようにすれば気にならない」
と言うぐらいに思ってもらえれば、犬たちにとっても幸せな社会ではないかと思います。

最低限のことができていて人の迷惑になっていないかを考える時、
飼っている人は当然犬好きですから、飼い主がどう思うかはあまり参考になりません。

想像力を働かせ、「犬が苦手な人から見たらこの子はどうかな」
ということを考えてみてください。
散歩中に通行人に激しく吠えかかってしまったり、
たとえ愛情表現であるとしても知らない人にいきなり飛びついてしまう子は
しつけが必要な子だと思います。

A人に預けることをためらわずに行えるレベルかどうか

前回、防災準備の話の際、
どうしてもケージに入れられないのであれば預かってくれる人を見つけましょう
と書きました。
でもこれは、あくまでも「ケージに入れないだけで他のしつけはできている」
ということが前提になると思います。
預けられた人も、もしその子が噛み癖のある子であったり吠え癖が酷い子であれば、
預かることをためらってしまうと思います。
緊急時に預かるのはまだ短い期間なのでなんとかなるかもしれませんが、
もう一つ気になるケースがあります。
それが、『もしもその子を飼えなくなったら』という時です。

最近よく見かけるACジャパンのCMで、
可愛い犬猫が出ているのはご存知ですか?

AC犬

AC猫

CMのテイストはただただかわいらしい感じですが、
少し驚く内容もありました。

【1年間に保護された約10万匹のイヌやネコのうち、約15%は飼い主からでした】

飼い主がいる子が行政に持ち込まれる場合、「増えすぎてしまった」などの理由もありますが、
「転居や飼主の病気、死亡により飼えなくなった」という理由もあります。
この場合、もししっかりとしつけがされていて飼育しやすい子であれば、
新しい飼い主さんを見つけることはできると思います。
でも、しつけができていない子の場合探すのは難しいですし、
たとえ見つけられてもやはり飼いきれないと手放される確率が高くなってしまいます。

私も院長も犬を飼った経験はありますが、しつけに関してはプロではないので、
もし気になっていることなどがあれば、信頼できるトレーナーさんをご紹介します。

また、猫のしつけに関しては犬のようなしつけは特にありませんが、
一緒に生活するうえで徐々に理想の方向に仕向けることはある程度できるかもしれません。
猫のしつけのプロは恐らくいませんので、気になることがあれば可能な範囲でお答えします。
うちののんちゃんは、引き取った当初は手をよく咬んだりイタズラが大変だったりと、
結構手を焼きましたが、半分ノイローゼになりつつ向き合いました。
今はそこそこ良い子なのでとても助かってます。
ダッシュ!
薄い字で控えめに書きましたが、正直自慢です(笑)。



9/20〜9/26は動物愛護週間です。
まずは身近にいる自分のペットたちのことを、現在だけでなく未来も含めて
真剣に考えてみませんか?

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