ビジネスブログ|あんなかどうぶつ病院は千葉県流山市前平井にある動物病院です。流山セントラルパーク駅から徒歩3分。

あんなかどうぶつ病院
2019年08月06日 [日常あれこれ]
こんにちは、獣医師の大野です。

暑い日が続きますね。長い梅雨の間は洗濯物も乾かないしジメジメ気持ち悪い日が多く
「こんなんだったらどんなに暑くても晴れてほしい!晴れてくれるなら何℃でもいい!」
とか言ってましたが、そんな風に思ってた自分を殴りたいです。

猛暑か湿度か、というよりはどっちもあるのが今年の夏なようです。

さて、診察にいらっしゃる方に時々聞かれる質問があります。

「出かける時、エアコンつけていった方が良いですか?窓開けて行くだけじゃダメですか?
つけるなら何℃ぐらいでつけていくのが良いですか?」

これは少し難しい問題です。その家の断熱がどの程度か、家の窓の向きはどうか、鉄筋なのか木造なのか、何階に住んでいるか、築何年ぐらいの建物であるか、留守番させるペットの種類、年齢、性格、ケージ内か放し飼いか、などなど…。
挙げればもっとポイントはあるでしょう。

電気代を気にしなくてよいのであれば、クーラーは強めにかけるのが良いと思います。
「寒いとかわいそう」かもしれませんが、経験上室内飼育の場合、どんなに寒くてもそれで死んだ子は見たことありません。熱中症になる子の方がよっぽど多いです。
クーラーで「寒い」とは言ってもせいぜい20℃前後でしょうから、暑いよりはマシです。

でもやはり電気代は気になります。ちなみに私は普段仕事でほとんど自宅にいません。昔まだのんちゃんが家に来る前は、真夏でも電気代は4000円以下でした。一度、東京電力のキャラクターのデンコちゃんから「周りの住宅より明らかに使用量が少ないけど大丈夫ですか?冷蔵庫とかちゃんと動いてますか」みたいな内容のハガキが来たことがあるくらいです。
のんちゃんが我が家に来てからは、真夏の電気代は10000円を超えます。おそらく日中ずっとつけっぱなしにしているからでしょう。

金食い虫

先日お休みの日に、どの程度の設定温度で室内がどうなるのかを実験してみました。

【我が家の基本情報】
野田市の某所
木造2階建てアパートの2階
築25年程度
6畳・東・北側に窓あり
(日が差すのは午前10時まで、風は良く入る)
エアコンあり。(高度な機能はない5万円前後のもの)

部屋が暑くなる前の朝8時から、室温28℃設定でエアコンをつけました。
その日の外の天気は晴れ、気温36度でした。

のんちゃんは猫なので犬よりは暑さに強いですし、28℃ならそんなに動かなければ平気かな〜と思っていましたが、

暑い…暑すぎました。のんちゃんは溶け始めていました。
とけのん

28℃なのにこんなに暑いはずはない…と思い室温計を見ると

33.2℃!!!
33.2-54


エアコンは頑張って動いています。でも、外の気温が高すぎて、外壁が暖められ、エアコンが追い付いていないのです。

つまり、「28℃なら大丈夫だろう」と思っても、実際の室温はもっと高くなっていて、我々が帰宅する夜には外気温が下がってエアコンも効いているので、日中室温が上がっていることに気付いているのは留守番しているペットたちだけなのです。

参考までに、実際の室温を28℃にするには設定温度をどれくらいにすればよいのかやってみたところ、我が家のエアコンでは24℃設定でした。
ちなみに、24℃設定であっても「節電モード」にしてしまうとやはり30℃ぐらいになってしまっていました。

もちろん、エアコンの精度によっても左右されます。我が家のエアコンは新しいですが電気屋さんで売っている一番安い部類のものです。10万円以上するようなCMに出てるようなものならまた違うかもしれません。

わんちゃんの場合はさらに設定温度は下げた方がよさそうです。
犬にとっての快適な室温は20〜25℃ぐらいと言われたりしますが、もちろん個体差があります。
私が目安として考えているのは「口を開けてハァハァするか」ということです。一般に「パンティング」と言われる呼吸法ですが、動いた後はともかく、安静にしている時にでもパンティングをしていたら、我々がダラダラ汗をかいている状態と同じだと思います。なので、口を閉じて呼吸をするところまで設定温度を下げて行ってみてください。

また、【エアコンをつけずに網戸にして、自然の風を取り入れて室温管理をする】というのもやってみました。
我が家は日当たりが悪く風通しだけは良いという網戸バージョンには最適な部屋だと思いますが、
お昼時には…

35.1℃!!
35.1

外と1℃しか変わらない…。
そもそも動物は毛が多いので、あまり風を感じないのではと思いますし、猛暑の時はやめた方がよさそうです。

室温と同じぐらい大事なのが、水です。
いつでも新鮮な水をいくらでも飲めるようにしてあれば熱中症のリスクをかなり下げることができます。万が一皿をひっくり返しても大丈夫なように、数か所に設置してあげてください。

今年はまだ熱中症の子が来ていません。7月に雨が多かった影響と思われます。
熱中症は死に至る危険な病気ですが、予防することは可能です。
今年はこのままゼロでいきたいですね。

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この時期はお散歩も時間が難しいですね。
お散歩に出るときは、気温を気にするのはもちろんですが、
アスファルトの地面を手で触ってみてください。

我々は靴を履いていますが、わんちゃんは素足で歩くのでやけどしてしまいますし、
地面からの熱で想像以上に体温が上がります。
日が落ちてからの方がよさそうですね。


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